2002年10月5日【テストフィッシュの導入】

 ライブロックだけの水槽を眺めて、1週間。そろそろ生体が欲しくなって、近くの海水魚専門ショップへ行った。と言っても、車で40分走らないと専門ショップがない。もっと近くのショップを探さないと。
ショップに着いて、早速店内を観察。
嫁さんは、早速いろんな海水魚、珊瑚(サンゴ)を入れる気持ちでショップへ向ったようだが、水槽を立ち上げて1週間と、ショップの人に話すと、テストフィッシュを入れて様子を見た方が良いと言われた。当然のことだが。
この日は、「デバスズメ」を5匹と「スターポリプ」買って帰る。「デバスズメ」は水合わせして、放すとみんないっしょに気持ち良さそうに泳いでいる。(と飼育者が見えるだけかも)この日は、餌を与えず様子を見る。
「スターポリプ」は、丈夫とのことで、そのまま水槽のライブロックの上に置く。しばらくするとポリープを開いてきた。一安心である。
このテストフィッシュとテスト珊瑚(サンゴ)?、さてどうなることか。



          【スターポリプ】


       「デバスズメ」
2002年10月6日 【茶苔の発生】

 デバスズメたちは、みな元気だ。ショップからいっしょに買ってきた、人工餌を与えると残らず食べた。一安心する。
 水槽内に苔が目立ち始めている。この辺の立ち上げてすぐに茶苔が付くのは、淡水と同じであるが、光が強いためか苔の生長がやたら早い。。淡水だと放っておいて、茶苔が自然となくなるのを待つのだが...もしくは、エビや貝を入れて食べさせるところだ。底砂とライブロックに茶苔が付いて、このままでは見苦しくなってしまう。やはり我慢ができない。

近くのホームセンターのサンゴ・海水魚コーナーを覗いてみると、貝「シッタカ」を売っていた。一個150円残り3個に負けて買ってしまう。それと底砂の苔掃除のために「ミズタマハゼ」を2匹購入する。
「ミズタマハゼ」を2時間くらい水合わせして、水槽へ投入。早速底砂の掃除を開始する。口に砂を丸ごと入れて、鰓から砂を出す。動きがひょうきんで見ていて飽きない。しばらくすると、平らだった底砂にボコボコの穴が開く。でも、穴の後は確実に苔が取れて綺麗になっていた。
またメタハラの点灯時間を短くする。(13:00〜21:00)



        
【ミズタマハゼ】

2002年10月8日 【茶苔が猛威を奮う】

 底砂の苔は、「ミズタマハゼ」のおかげで、だいぶ綺麗になった。白い珊瑚砂が戻って来た。
しかし、ライブロック,ガラスは、120cm水槽に「シッタカ」、3匹では全く戦力不足である。どこに行ったかもわからない状態である。このため水槽内の苔は、増える一方である。

 そこで、会社の帰りにショップに寄って、2種類の貝(名前を聞くのを忘れた)、合計35匹を投入する。
35匹全員が水槽内に散らばって、戦闘開始である。しかし、半分以上が砂に潜ってしまった。おいっ大丈夫か!
2002年10月13日 【イソギンチャクとクマノミ購入】

 まだ早いかと思ったが、「シライトイソギンチャク」と「ハマクマノミ」、そして「ハナガササンゴ」を買ってしまった。
テストフィッシュのデバスズメも一匹も☆になっていないので、大丈夫かと思っての導入たがどうなることやら...。
それぞれを違うショップで購入したためか、クマノミがイソギンチャクの中に中々入らない。
調べてみると、クマノミの皮膚は、イソギンチャクの毒に負けないようになっているが、入ろうとしているイソギンチャクの毒が、自分に大丈夫か確認できるまで入らないらしい。イソギンチャクの周りを回ったり、触覚を突付いたり...と、いろいろやるらしい。


      
【シライトイソギンチャク】             【ハマクマノミ】


      【ハナガササンゴ】

水質のチェックを行った。
pH KH 燐酸【ppm】 Ca【ppm】 亜硝酸【mg/l】 硝酸塩【ppm】 珪酸【ppm】
7.9 8.5 0.2 370以下 0.3以下 5.0 2以上
pH:8以上,Ca:420,燐酸:0にしたいところだ。
カルシウムリアクターを稼動させてから、KHは上がってきたが、Caが上がってこない。(増えているのだろうが、測定範囲外である。)
燐酸のスキマーによる除去とCa値上昇のために、カルクワッサー(水酸化カルシウム)の添加を検討を考える。(燐酸の除去には、吸着剤を方法と、カルクワッサーを添加して、燐酸を燐酸カルシウムへ変えてスキマーで取除く方法があるらしい。また、0.1ppm以下の燐酸は、カルクワッサーを使うらしい。)
硝酸塩は、珊瑚(サンゴ)の成長には多少(10ppm以下)あった方が良いらしいが、2.5ppm以下にしたい。
ナチュラルシステムが順調に立ち上がると硝酸塩は、自然とゼロになるらしいが、我家の水槽もいつかはこの日が来るのだろうか?
珪酸は、吸着材で取除くらしい。今度ショップに行ったら探してみる。

2002年10月14日 【クマノミがイソギンチャクへ入る】

 しばらく掛かると思っていた、クマノミが夜にはイソギンチャクの中に入っていた。だがもう一匹は、まだ入ろうとしない。
クマノミが小さすぎて、イソギンチャクに食べられないか、嫁さんがハラハラしながら見ていた。クマノミは、楽しそうに入ったり出たりと遊んでいる。



 しかし、小魚には水流が強いように思える。RMD551,MP900×3個,Rio600×2個水流では夜眠れないか。デバスズメは夜になるとライブロックの中で寝るから良いものの、クマノミは、イソギンチャクといっしょに大きく揺られている。
そこで、タイマーで水中ポンプを夜だけ停止するように設定する。これでゆっくり寝れるかな。

2002年10月15日 【クマノミがイソギンチャクへ入る/水酸化カルシウムの注文】

 2匹目のクマノミもイソギンチャクの中に入った。
しかし、2匹のクマノミは、喧嘩をして先に入っていた、クマノリは追出された。勝手にやってくれ...。
会社の帰りに、水酸化カルシウムを薬局に頼んだ。純度の高い「特級」で、もしなかったら「1級」を頼んだ。

2002年10月16日 【イソギンチャク大移動】

 左のライプロック下に置いていたイソギンチャクが、気に入らなかったのか、右のライブロックへ移動していた。そこにあった「ハナガササンゴ」がイソギンチャクに乗られていたので、移動させた。もし沢山珊瑚(サンゴ)を入れた後だと、イソギンチャクの移動は大変迷惑なことである。

イソギンチャクもそろそろ水に慣れるだろうから、餌の生アサリを今週末くらいに買いに行くかな。
2002年10月19日 【イソギンチャクに餌を与える】

 イソギンチャクへ与える生アサリを買ってくる。我が家に来て始めての食事である。水に慣れるために餌を与えるのを控えていた。アサリの殻を割って、身をイソギンチャクの口近くにピンセットで置くと、触覚がアサリを包み込んで、しばらくするとアサリの影も形もなくなった。、クマノミもアサリを突付いていっしょに食べていた。
我が家の毎週日曜日の朝食のメニューに、アサリの味噌汁が追加されることになった。

2002年10月20日 【スキマーの泡が消える】

 スキマーの泡がたまに出なくなる時がある。前から気になっていたのだが、水槽に手を入れて、何か作業(ライブロックのレイアウト変更等)をするとスキマーの泡が出なくなるようだ。しばらくすると泡は出始めるから、スキマー本体には問題ないと思う。亜硝酸も検出されないレベルなので問題ないのだろう。
思うに、物理的な水質(水が濁る,手の油)が変わると泡が止まる様だ。
水質のチェックを行った。
pH KH 燐酸【ppm】 Ca【ppm】 亜硝酸【mg/l】 硝酸塩【ppm】 珪酸【ppm】
7.9 8.5 0.2 370以下 0.3以下 5.0 未測定

 先週とほぼ変わっていない。珪酸は、低減対策を何もしていないので測定しても無駄と判断する。
燐酸と珪酸の吸着材「ケント フォスフェートスポンジ」を使うつもりだが、近くのショップになくて、現在取り寄せ中である。来週には使えるだろう。ケントの物は、即効性があるようだ。

 カルシウム(Ca)が、中々上がってこない。カミハタのリアクターでは、能力不足なのか。まだカリシウムを大量に消費する生体を入れていないというのに。水酸化カルシウムを添加して、420ppmまで上げて、リアクターだけでこの値をキープできないようであれば、別の容量の多い(カルシウムメディアの沢山入る)リアクターを用意しなくてはならない。
自作できそうなので挑戦してみよう。

2002年10月23日 【水酸化カルシウム(飽和石灰水:カルクワッサー)の添加】

 薬局から水酸化カルシウムが届いたと連絡があったので、会社の帰りに取りに行く。試薬特級500gで1600円だった。



 早速、飽和石灰水(カルクワッサー)を点滴する装置を作る。と言っても、ペットボトルに点滴セットを付けるだけだが。(何故か我が家には、点滴セットがある。)
・2LのペットボトルにRO水を入れて、水酸化カルシウムを小さじで3杯入れる。初めてのことで多めに入れたが、2杯でもいいようだ。
・ポイントは、ペットボトルの底に
水酸化カルシウムが溶けずに残る程度に入れること。(飽和させないと意味がない)
・CO2と反応しやすいので、ペットボトルいっぱいにRO水を入れて、
できるだけ空気がペットボトルの中に入らないようにする。そしてよく振って溶かす。
・1時間程置いて、溶けなかった水酸化カルシウムを底に沈殿させて、
上澄みの透明な部分(飽和石灰水:カルクワッサー)のみを添加する。このため、ペットボトルの底穴は、底から1cmくらいの位置に開ける。
・点滴するスピードは、点滴する位置の水流で調整する。カルクワッサーは、高pHなので急激に添加するとpHが急上昇する。またpH9,10で沈殿しやすく、点滴する位置の水流がないとpH9,10の範囲が広がって、ほとんど炭酸カルシウムとして沈殿して、カルシウムイオンとして、存在する量が減ってしまう。
カルクワッサーは、水流の強い場所に点滴すれば良い訳である。
・水酸化カルシウムは、CO2と反応しやすいので、カルシウムリアクターのCO2を電磁弁でタイマー制御にして、夜はCO2添加を停止させる。




2002年10月24日 【カニ発見】

 夜、ライトが消えた水槽を覗くと、ライブロックの隙間で動く物を発見。良く見てみると1cmくらいのカニである。カニは、珊瑚(サンゴ)に悪さをするので捕獲しなければならない。位置を確かめて、ピンセットを手に持って、ピンセットを水槽に入った瞬間、どこかに消えてしまった。素早い。これは簡単に捕まりそうにない。長期戦の予感。罠を作らなければ。
今日もカルクワッサーを2L添加する。

2002年10月26日 【燐酸,珪酸吸着剤の使用】

 ショップに燐酸,珪酸の吸着剤があったので買って来た。
「KENT フォスフェートスポンジ」は、即効性が強くセットして2日で交換、1ppmの燐酸,珪酸を0.05ppmまで処理するそうだ。(使用方法から)
現在、私の水槽は、燐酸0.2ppm,珪酸2.0ppmなので、珪酸は2回以上吸着剤を使うことになりそうだ。

 吸着剤には、
即効性のあるタイプと持続性のあるタイプがある。今回は、珪酸を早く処理したくて即効性のあるタイプにしたが、珪酸の値が正常に戻ったら、持続性タイプに変えて、交換サイクルを延ばしたい。
吸着剤は、水の流れるところに入れるが、主にサンブ水槽に入れるか、外部フィルターに入れる方法がある。外部フィルターに入れる方法が水が均等に流れるため効率的である。今回は、2日間だけの設置なので、外部フィルターに吸着剤を入れることにした。
また倉庫から外部フィルターを探してくることにする。



2002年10月27日 【生体の追加】

今日は、午後からショップへ行った。2週間ぶりだ。店長に顔を覚えてもらって、嬉しい気分になる。
「ヒメシャコガイ」「チジミトサカパープル」「ワタケカタトサカ」「ヒフキアイゴ」「クレナイニセスズメ」を購入する。


      「ヒメシャコガイ」


     「チジミトサカパープル」


       「ワタケカタトサカ」


        「ヒフキアイゴ」              「クレナイニセスズメ」

持続性タイプの燐酸・珪酸の吸着剤を買って来た。
「アクアマリンプロ フォスガード」は、3〜4ヶ月吸着効果を持続するらしい。(使用方法から)



水質のチェックを行った。
pH KH 燐酸【ppm】 Ca【ppm】 亜硝酸【mg/l】 硝酸塩【ppm】 珪酸【ppm】
7.9 10.5 0.1 370以下 0.3以下 5.0 1.0

 燐酸・珪酸は、吸着剤を使用したため、値が下がった。(燐酸は、カルクワッサーの添加も効いているのかな)
KHは、カルシウムリアクターを使用しているためか、中々良い値になってきた。
Caは、カルクワッサーの添加を始めたのにもかかわらず、まだ上がってこない。まだ、3回しか添加していないからかな?
硝酸塩は、未だに下がらない。

2002年10月28日 【実験:吸着剤の再生】

 珪酸の値が思っていたように、1回使用しただけでは、安心値まで下がっていない。2回目の吸着を行うために、吸着剤の再生を行った。
「KENT フォスフェートスポンジ」は、再生可能との製品説明で、再生方法は、230℃のオーブンで1時間加熱するらしい。そこで、オーブンで吸着剤を入れる容器は、嫁さんが貸してくれなかったので、100円ショップで買って来た。ついでにサンプ水槽に入れるためのネット(洗濯用)も買った。持続性タイプは、サンプ水槽に入れるため、今回は、サンブ水槽に入れて効果を確かめてみることにする。



ステンレスの皿と洗濯用ネット

・ステンレスの皿に再生するフォスフェートスポンジを入れて230℃オーブンで一時間焼く。
・洗濯用のネットに入れて、サンプ水槽の水流のあるところへ浮かべる。