これがブラン城だ!
内側から見た城の外観
ブラン城 (ルーマニア)
ドラキュラ伝説の聖地(?)

 

ブラン城は、アイルランドの小説家ブラムストーカーによる、ドラキュラの物語のモデルとなった所デス。

実際は当然の事ながら、吸血鬼ドラキュラ等いるはずは無く、かつてここを居城としたワラキア公国王、ブラドツェペェシュがモデルであり、彼は敵(トルコ兵)を残酷な方法で処刑した「串刺し公」として有名です。

 

さて、城へは近くのルーマニア第二の都市「ブラショフ」から路線バスで向かいます。 ちなみに、この時は2月で雪も多い時期ですが、暖房なんてものは入ってない! とにかく寒い! 料金は60円位で45分程で到着。

 すると見えました、噂のドラキュラ城が! 実物を見てなんか感動。

 

入場料は120円でルーマニアの物価を考慮するとかなり高いデス。 昔は、共産圏で独裁国家であったこの国も、

市場経済に乗っ取って「足下を見る」と言う技を修得したようデス。(とはいえ大した額ではありませんが)

 

それでは城の中に入って見よう。

おおこれは!

 

吸血鬼ドラキュラのモデルとなった者の城だけに、欧州ならではの、薄暗く重厚な建物の作りと共に、贅の限りをつくした装飾は、荘厳であり、見る者を圧倒させます・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんて事を過剰に期待して行くと後悔します、気を付けましょう!

実際の印象は「山小屋?」と言った所。 予備知識はあったので後悔はしていません(笑)

 

↑ブラン城内

全体的に極めて質素ですが、それでも、忍者屋敷のように複雑に廊下や階段があるさまは、見ていて飽きません。 城内の部屋、廊下、階段は意外に狭く欧州人も昔は体が小さかった事をうかがわせます。 そしてこの質素さこそが本来の欧州の姿なのでしょう。

 

ブラドツェペェシュ公は、一般的には残酷な串刺し公として悪名高いようですが、ルーマニアでは「国を守った英雄」になっています。考えて見れば、当時のトルコ軍と言えば侵略先の地では、戦闘員、非戦闘員問わず皆殺しが基本であり、それに対抗するには「見せしめ」として仕方のない手段だったのでしょう。

 大体、欧州自体、残酷な拷問など当たり前であり、ブラド公とすれば

「なんで、わしだけが悪者なんじゃ! 串で刺しまくるぞボケェ!」

と言いたい気分のはずだ。

 

ルーマニアに行ったらブラン城は是非とも行くべし!