シャーロックホームズ −伯爵令嬢誘拐事件−

 

機種  FC     ジャンル  アドベンチャー?   メーカー名  忘れた

これはなにぶんにも古いゲームの上、手元に無いので詳細は分かりかねる所がありますが、 強烈な印象は忘れる事の出来ない偉大かつ、狂気に満ちたゲームだとは、はっきり覚えています。

 

 まず、ゲームが始まるとパパイヤ団だかに伯爵令嬢が誘拐されるところから始まる・・・・って

初めから犯人分かってるじゃないか!

 でも犯人の分かってるアドベンチャーものって・・・・・

なぜだ〜!

さすがはタイトルにシャーロックホームズを名乗るだけあって実に奇想天外です!

 

しかしこんな事はこれから始まる事に比べれば大した事では無いのが白日のもとへとさらされるのです。

 

まずはホームズ君、探偵らしく町で聞き込みです。 早速通行人に話しかけようと近づくと・・・

ダメージを喰らいました・・・・なぜ?

とりあえず聞き込みで最初に分かった事は、市民全員がホームズ君の敵と言う事です。

 一体彼は以前に何をやらかしたんでしょうか? 

 

そしてなによりも最初に不審に思った事は、ホームズ君の基本動作の事です。 探偵の基本の「話す」や「調べる」では無く、「跳び蹴り」と言う点にです。

跳び蹴り? ・・・なぜ?

有名なシャーロックホームズのゲームだけに、始めから多くの謎でユーザーに迫ってくるようです。

推理小説の老舗をモチーフにしたゲームはひと味違う! さすが!

 

ちなみに「調べる」と言う動作には途中で手に入れる虫眼鏡が必要です。 探偵なら最初からそう言うものを持てば良いのにあえて持たないのは、ホームズ君の一流の探偵としてもプライドなのでしょうか?

また、「話す」を代用する手段はズバリ「跳び蹴り」です。

町に出たら、そこら辺を歩いている通行人をいきなり蹴り飛ばしましょう。それで全てOKです。

すると大抵は「アシタハアシタノカゼガフク」、「シャーロックホームズッテオモシロイゲームナンダッテ」等全く役に立たない言葉を遺言に残しこの世から消滅します。 そして、ホームズ君は金を手に入れました。

つまり強盗殺人ですね!

さすがは、超一流の探偵! 捜査の手段が並外れています。

 

しかしそうと分かれば話は早い! 手あたり次第に通行人を蹴り殺して大虐殺を始めます。 

英国紳士の真髄、しかと受け止めました! とても野蛮な大和民族には理解しがたい紳士ぶりであります!

 更にホームズ君の市民惨殺は続きます、どうやら手に入れる金は一律一人30ポンドのようです。

う〜ん、人の命のお値段ってこんなもんなんですね〜

 

そして銃を手に入れるとホームズ君の暴挙はもっと加速します。 これでダメージを喰らう心配も無く安全に市民を殺せます。 弾丸の値段は確か10発で45ポンド位だったので、9割位の利益が出るのです。

 こうなると一般市民の命は風前の灯火、哀れ次々と市民は戦場の露に・・・・・アーメン・・・

しかし市民もさるもので、向こうからも発砲する者が現れました。 あっ、警察官も所かまわず発砲しています。

まさに血で血を洗う、骨肉の争いがここに再現!

 

こうして、「世界中を敵に回した男」シャーロックホームズの終わり無き戦いは続くのであった・・・

誘拐犯よりシャーロックホームズを逮捕すべし!


結局何なんですかね、このゲームは?

とりあえず一つ分かる事があります。制作者はシャーロックホームズやイギリス等について次の様に認識していると言う事です。

シャーロックホームズ = 最重要凶悪犯罪者

イギリス国内 = 内戦地域

警察官 = テロリスト

人の命の値段 = 30ポンド

無政府地帯ですか?