スペランカー

 

機種 FC    ジャンル 虚弱シミュレーション   メーカー名  アイレム        

 

  このゲームの特徴はなんと言ってもゲーム史上もっとも弱っちい主人公と言う事につきます。 この主人公には特に名前は無いようなので仮に「スペラン君」 とでも呼ぶ事にします。

 ゲームの内容は地底探険をしてお宝をとるものです。 これは別の言い方をすれば盗掘とも言いますが、だまっておきましょう。

(具体的にはジャンプをしながら右下方向に進んでいくアクションゲームです)


ゲームが始まると「スペラン君」はエレベーターにいます。 早速地面に移りましょう。すると

・・・・・

いきなり死にました!

つまりエレベーターと地面に隙間に足を引っかけただけで死亡したのです。

この場面で、開始直後に死ぬ事は、このゲームやるには避けては通れない「洗礼儀式」とも言えるものでしょう。

その他

 

自分の身長の半分の高さから落ちて即死

幽霊の破片に当たって即死

下り坂でジャンプして即死

コウモリのフンに当たって即死

あげくの果てには石につまずいて死亡

など

想像を絶する貧弱さで我々を圧倒してくれます。

これは命の儚さ、大切さを伝えるためのメッセージなのでしょうか?(ソンナハズハナイ)   どちらかと言うと

あまりにもすぐ死ぬので命の重みが全く無いと言う感覚の方が強いのですが。

 これについて「何故この主人公はこんなに貧弱なのか?」「何故こんな貧弱な主人公が危険な地底探険を目指したのか?」等についてはネット上でも諸説が入り乱れているようですが、真相は闇の中です。

 

 こんなヨワヨワな「スペラン君」ですが、幽霊を撃退出来る銃を持っています。しかもこの銃、標的が壁の向こうにいる場合も攻撃出来、空間転移式弾倉とも言うべき恐るべき武器です。欠点は幽霊以外の敵に一切通用しないうえに、肝心の幽霊を撃退するのにも時間がかかる事等があげられ、「スペラン君」は結局貧弱なままです。

しかしこの銃は、幽霊、しかも壁の向こういる状態でも攻撃出来るのに、コウモリ等の敵は攻撃出来ない事からして、物理的な要素は介在しない、現代科学を遙かに凌駕した究極の兵器のようです。 そんな武器を持たせるくらいなら貧弱な「スペラン君」のための防護スーツでも作って欲しいものです。

 結局貧弱な「スペラン君」、でもやはりありました、パワーアップアイテムが! なるほど、これで何とかゲームバランスをとるわけだ!・・・しかし・・・

 

無敵アイテムは、ちょっとの段差で死ぬ事の様な、基本的な貧弱さは変わって無い。

足が早くなるアイテムは、コントロールがしにくく、かえって死にやすくなる。

 

など

なんの意味もありません。

なにか、麻薬により一時的に気分が高まって、廃人になる過程を見ているかのようです。


 

とにかく貧弱な「スペラン君」。 

しかし弱いからこそ「スペランカー」なのです!

これで「スペラン君」がそこそこ強かったらタダのつまらないゲームだったでしょう。 ライフ制が導入された「スペランカー2」は結局埋もれてしまいました。 反対に、この初代「スペランカー」は今でも一部に根強い人気があります。

 「せっかくだから」、プレステ2等の最新機種の性能を生かした、3Dでリアルな最近風の「スペランカー」を発売して欲しいです。

もちろん主人公の貧弱さはそのままで