エアーズアドベンチャー
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機種 SS ジャンル RPG メーカー名 ゲームスタジオ
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このゲームは特に買う気も無かったのですが、中古屋を見ていて値札の「90円」に惹かれました。 エアーズアドベンチャーは、一部でクソゲーとして有名デス。 しかし缶ジュース1本の値段より安いのデス。 もし、本当にどうしようもないゲームでも、 中のCDはフリスビーにでもすれば十分元が取れます。 何しろ「90円」ですから。
さて、このゲームを判断するにあたって、CDケースの裏面を見てみると、肝心のゲーム画面を出さないと言う時点で、クソゲー基本法則を守っています。(出ているのはCGムービーらしきもの) 説明書を見ると、本の形にはなっておらず、細長い紙です。 実質的なページ数は5ページ程ですが、良いのか?こんな事で。
続いて、主人公がどういう人物なのか説明書の解説を見てみましょう。 これによると 「12歳で贅沢の味を知り、14歳で婦人と臥所を共にし、以来やんごとなき身分の恋人も、そうでない身分の恋人も数知れず。 かれが去った所、婦人は一抹のさびしさと涙を残し、殿方には妻をとられた怒りだけが残る。」 と言う事ですが、
早い話が人間のクズです。
さて、気を取り直して一応ゲームをしてみます。 主人公の名前を入力する画面ですが、6文字までの様です。
ここはキャラクターのイメージを壊さないように 「くされげどう」に決定します。
頑張れ「くされげどう」! さぁ、物語のスタートだ!
しかし、いきなり主人公が処刑される所から始まります。 やばい、ピンチだ 「くされげどう」! ま、既に分かっていた事ではありますが。
ここで主人公が死んでは当然物語にならないので、謀った様なタイミングでヒロインのお姫様が現れ、ギリギリの所で処刑は中止されます。 そして唐突に「くされげどう」の秘密結社への所属が決まります。 しかし、彼は何事も無かった様にその事実を受け入れます。
「お前、何も考えてないだろ?」>主人公
そして、町中に堂々と立つ秘密結社の本部の建物に入る「くされげどう」
すると、秘密結社員としての資格を試す試練が課せられます。
第一の試練 「戦いの試練」 先輩の結社員と手合わせを行うこの試練ですが、この先輩、あまり強くありません。
そして、その結社員を殺してこの試練はクリアー。 更に金もゲット。 やったぜ!(オイ)
しかし「くされげどう」君はそれに対して何の疑問も抱きません。 名前に恥じない外道っぷり・・・ って言うか 「やっぱり何も考えて無いだろ、お前!」>主人公 まぁ、結社員を捨て駒にして普通に試験を行うこの秘密結社もなかなかの外道ですが・・・。
そして全て何事も無かったように
第二の試練 「探索の試練」 これは、3Dのダンジョンを進んで、指定のお宝を探索する試練です。 さぁスタートだ! 行け「くされげどう」!
まずは一本道を、道なりに進むと一つ目の宝箱がありました。 とりあえず取るとしよう
すると、指定のお宝「入団式の偶像」を手に入れました。
まさか、第二の試練これで終わり?
いや、そんなはずは・・・・・・あるようです。 「こ・・・これが試練なんすか?」 と普通なら思いそうですが、 「くされげどう」君は、黙々と次の試練に向かいます。
第三の試練 「行動の試練」 これは、指示の通りに行動するものです。 まず最初の指示は、薬草を店で買って来ること。 これって、ただのお使いじゃあ・・・
しかし、ここは主人公にならって、何も考えないで行動します。
ここで町人達と話をすると、どうも秘密結社は一般にも知られている事が分かります。 また、主人公も特に自分がその結社員である事を隠しません。
そしてそれをこなすと唐突に次の指令が出されます。
今度は手紙を受け取りにいって、
まずは手紙を受け取りに「セゴー」とやらの屋敷に行きます。 ここでセゴーは、手紙を渡すと同時に次のように念を押します。
「政治の重要な文書だ、王宮へ届けたまえ。 のぞこうなどと思うなよ、 逆らえばどうなるか、 ガッハッハッハ!!」
しかし、「くされげどう」君は、 それをいきなり読み上げ始めました。 しかも手紙を受け取った直後に、堂々と、屋敷の扉の前で。
もはや問答無用です。
「何も考えていない」を最強レベルまで極めています、 ていうか、ただのアホです。
そして、またしても何事もなかったように、手紙をとどけると 結社員が来て「君の仕事ぶりは見せてもらった」とかで正式に結社員の一員として認められます。
お使いで入団できる秘密結社ってサイコーです! (ちなみに、第二の試練で「入団式の偶像」と言うものを手に入れましたが、入団式などありません)
なんかここまで、全て何の脈絡もなく唐突な展開が続いて来ましたが、ここから先も続きます。
秘密結社の団員として認められた主人公が本部に戻ると姫様が誘拐されたとかで、結社内でいきなり対立が起きてしまいます。
しかし、この主人公は何を思ったか、勝手に歩き出して結社を無視して、 唐突に何の脈絡も無く旅に出ると、冒険は始まります。 一応、姫様を捜しに行くようですが、実際にゲームをしてみると、そうとしか感じられないのです。
そして、町から出ると、物語は「唐突」「一本道」を極めたような展開で進みます。 「シナリオライター様も何も考えて無いですね?」
しばらく進むと、画面がいきなり光りました。 何の脈絡もなく、いきなり装備品が空から降って来たのです。(馬も一緒に) しかし何事も無かった様にその装備品を身に着け、なんの疑問も抱かない主人公。
説明書では、主人公についての説明で 「美貌、度胸、要領、金銭すべてを備えたよう彼だが」 となっていますが、 明らかに、「知性」、「思考力」と言ったものは欠如している模様です。
この後、なんとか中ボス一匹を倒した後に、あっさり姫様は見つかり、なんの脈絡も無く妖精が現れると、唐突に姫様と一緒に天上界の様な場所に飛ばされます。 (そのまま天国まで飛んでけ!) そして姫様は仲間として戦う事になります。
しかしここは妖精の国なのに、ここの敵(ザコ)はいきなり強くなりゲームオーバー。 中ボスと戦う前のセーブポイントからやり直しです。 今度はレベルを上げてから再挑戦だ! その甲斐あって、中ボスにはあっさり勝利。 これならいけるぞ!
しかし、少しは進めたものの、敵(ザコ)のクリティカルヒットで即死。
やる気が無くなりました。
「ゲームバランスについても、何も考えてないだろ!」
まぁいいです、90円分は楽しめたので。 普通、物語などで急展開や意外な展開があった時は、「奇想天外」等の様に表現され、優れたストーリーの基本ですが、 このゲームに関しては、実際にやってみて「唐突」「なにも考えていない」と言う感じの方が遙かに強いです。
それでも意外にBGMは結構良い感じなので、それに敬意を表して評点は2点です。 フリスビーにはしないでおきます。 |