10101 WILL THE STARSHIP

機種 PS    ジャンル シューティングRPG アドベンチャー  メーカー名  サンテックジャパン        


  これは、あの「里見の謎」をこの世に送り出した、プレステ界でトップクラス (最下位争いでの)の実力を誇るサンテックジャパンの作である!これは一応SF物の様です。

  自分は、本来クソゲーコレクターでは無かったのですが、つい魔が差したと言うか、たまたま見つけて買ってしまいました。

 

さて、まずはパッケージの裏を見ると。 

主演声優が飯島愛と言う時点で怪しさ炸裂!!

(しかもエリート中のエリートの副艦長役ってものなんか・・・・)

 

一体サンテックジャパンは何を狙っているのでしょう?

 

そして説明書を見ると6ページしか無く実にやる気が感じられません。

それに、ファミコン並のゲーム画面の写真がとっても眩しいぜ!

 

電源入れると、社名ロゴと、この物語で使う自機の宇宙船のCGが現れますが、この手のゲームのお約束としてスキップ出来ません。

 

そして、ゲームが始まるといきなり戦闘に。

このあたりで既に何かがおかしい・・・

 

その第一印象は

「これ、ファミコン?」

 

そうです、グラフィック、操作性、などどれをとってもファミコンを思いださせるものなのです。

戦闘シーンは、ファミコン初期にあったナムコの「スターラスター」とほぼ同等レベルのコックピット視点の疑似3Dで、実際は2Dです。

また敵、自機ともに動きが軽いです。そして2Dなので背後を取られる事はありません。

更に自機は、未来の兵器でもあるにもかかわらず、現在の戦闘機にも普通に付いている、自動照準なんて装備はありません。 手動で狙って打ち落とすものですが、カーソルと敵が合った時に発車すると、敵がどんな激しく素早い動きをしようが明らかに不自然な形で追尾し、100%命中します。なんか凄くアンバランスです。

そして困った事に、自機を直接操作して敵の攻撃を回避する事は出来ないのです

本当に未来の宇宙船?

まぁ最初の敵は弱いので、わけが分からないながらも何とか勝てます。

 

そして、この戦闘の後に、この自機「ウィル」のメインクルーが紹介されます。 そして全員の紹介が紹介が終わったところで思った事は、

これ何かの同人ソフト?

全員が一斉に艦長(つまりプレイヤー)に向かって敬礼しますが、そのグラフィックのデッサンがくるってて、とても正規のプレステソフトには見えません。

 

そして、フィールドの画面に移ります。 しかし・・・

やっぱりこれファミコン?

 

これは、宇宙空間が舞台のはずですが、ドラクエ風のフィールド画面の背景とキャラを、宇宙風に置き換えただけの完全に2次元のもので、宇宙空間と言う実感はありません。 

戦闘は、そのフィールド画面でランダムで敵と遭遇して戦闘開始と言うルールになってドラクエ型RPGの基本デス。(これSFものだろ?)

 

そしてこの場面で、最初に思う事は、

なんだこの操作性はぁ!?

 

この画面での特徴は、ゲーム史上最凶とも思える劣悪な操作性で、これだけでも殺意の波動に目覚めるには十分です

このゲームは全般にわたってフルマウス仕様になっているだけでも十分操作しにくいのですが、 あのファミコン時代の有名クソゲー

「バンゲリングベイ」を更に悪化させたものだと言えば、分かる人もいると思います。

 

また、一番厄介なのが隕石で、ドラクエで言えば岩山の様なもので通れない場所になっているのですが、これだけなら問題は無く、問題とはすぐに隕石に引っかかって動けなくなる事です。 

それも1ドット単位でひっかかります。

更に、一度引っかかると、自機の向きを180度近く転換させないと離れられません。 そうしないと、既に隕石に背を向けたはずであっても、隕石にくっついて動けないのです。 とりもちでも付いてるに違いありません。

周りを隕石に囲まれた様な地形で、一度引っかかると大変です。

 

そして、隕石に手をこまねいている間にも敵は容赦なく出現します。

 

また、このゲームは燃料の減りが異常に早いので、そうこうして隕石に手をこまねいているうちに燃料切れでゲームオーバー。

やってられっか!

 

しかし、数ヶ月後に気を取り直してプレイ再開。

 

なんとか戦闘シーンにも慣れてくる。 この戦闘では自機を直接操作することは出来ないが、近距離戦と遠距離戦を選ぶ事が出来る。 しかし、敵は異常に早く動く事が出来て、カーソルの動く速さが遅いため攻撃が当たりません。

 そして遠距離戦にした方が敵の動きが遅く見えるため弾が当たり易いと言う大きな矛盾があります。 (しかし敵が素早く動けるのに、自機はまともに動けないのはなんか不公平)

更に、敵のグラフィックのパターンが2パターンしか無く、動きが非常に軽い事や、遠距離でも近距離でも敵の大きさは同じと言う事にも気づきます。

はぁ・・・・

 

そして、敵を倒した時やフィールド上で宇宙空間に浮遊しているコンテナを拾う事でアイテムを得て自機をパワーアップさせる事が重要になってきます。 ちなみに金をかけてチューンナップさせる事も出来ますが、収入は少ない上に、費用はめちゃくちゃ高いので出来ません。 だからこのイベントが重要になってきます。

しかし・・・・これは、アームでキャッチするのですが、これもドット単位の判定の様で、時間制限も厳しいため非常にシビアです。

しかも失敗すると

「はははは タイムオーバーになってら はははは」

色々な台詞でクルーにバカにされます。 艦長に向かってです。

ていうかユーザーをなめんな!>制作者様

ここはCDを叩き割りたくなりますが、ぐっと我慢です。

 

このゲームでは、セーブすると

「おめでとうございます、セーブは無事完了しました」

と言う案内があるのですが、何故セーブがおめでたいのかは謎です。

「デスクリムゾン」の「せっかくだから」並に意味不明なのデス

 

そんなこんなで、ステージ2に進みましたが・・・・参りました。

 

周り中隕石だらけ!

この隕石地獄により、燃料切れで何回もゲームオーバーになりました。

どうもこのゲームで一番の強敵はフィールド上の隕石のようです。

フザケルナ!

 

このゲームのテストプレイをやった方はさぞかし忍耐力がおありなのでしょう。

というか テストプレイ自体してないんじゃないか?

 

とにかくストレスがたまるのです。

このゲームをやる前には、カルシウムを大量にとる事をオススメします。

 

ちなみにこのゲームでは、燃料切れにしても、敵に撃墜されたにしても、ゲームオーバー時にはなんのアクションもありません。

メーターが0なるといきなりゲームオーバーの表示が出ておしまいです。 これは手抜き省力化と言うやつでしょうか?

 

また、「里見の謎」と同じ様に全てを犠牲にして本体の動作を軽くするところなんかは、このメーカーの強いこだわりを感じます・・・   そうなのか?

 

とにかく全体に漂うファミコンテイスト。

プレステでファミコンの雰囲気が味わえるなんてとってもス・テ・キ!

 

少なくともサンテックジャパンの出すゲームは、絶対の信頼がある様です。(クソゲー供給者として)


さすがに今では、このソフトの新品は無いので中古ですが、新品の状態では 「オススメSFアドベンチャーRPG」 のステッカーがあるそうです。 これは店側が貼ったものでは無く、メーカー側が貼ったもので、ゲームビギナーがこれに騙されて買って、しかもそれが初めてやるゲームであったら、一生ゲームは、やりたくなくなるでしょう。

 

それにしても、この「10101 WILL THE STARSHIP」を攻略した人はいるんでしょうか?

もしいるなら、そのお方こそ「真の勇者」と呼ぶにふさわしいデス!