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PHSからフリーダイヤルで利用できるテレホンバンキング

PHSで「モバイルバンキング」とが利用できるのはイーバンク銀行と住信SBIネット銀行の2つだけとなっており,携帯電話各社と比較するとその差は歴然です。しかし,意外と気づいていないひとが多いのですが,実はPHSは電話なので(笑),銀行が提供している「テレホンバンキングサービス」が利用できます。サービス内容に細かい差はありますが,残高照会や登録先口座への振込ならば自動音声サービスで24時間利用可能なところもあり,しかもフリーダイヤルならば通信にかかる費用は無料です。自動音声サービスなら,メニューの構成を調べて,それに応じた入力すべき数字(または数字列)をP(ポーズ)キーを併用して,アドレス帳に登録しておけば入力の手間も省けます。

利用できるサービス

自動音声で利用できるサービスは銀行によって多少の差がありますが,概ね以下のようになっています

自動音声では「登録していない口座への振込」ができない(=新規の振込先の登録ができない)のが欠点ですが,休日でもオペレーターが対応しているので,平日昼間に時間がないという場合でも,特に問題はないものと考えられます。

PHSから利用できるテレホンバンキング

PHSからフリーダイヤルが使えて,かつ自動音声サービスが(原則)24時間対応であるテレホンバンキングサービスを行っているのは,以下の銀行です。詳細は各銀行のWebサイトで確認して下さい。利用時間に関しては取り扱い商品ごとに異なっている場合もあります。また振込手数料は自動音声の場合でオペレーター対応の場合はこれよりも高く設定されています。

銀行名振込手数料サービス提供時間
自行あて他行あて自動音声オペレーター
3万円未満3万円以上
三菱東京UFJ銀行無料210円315円24時間
三井住友銀行同一支店:無料
他支店あて:105円
210円420円24時間平日:8;00-21:00
土日祝:9:00-21:00
りそな銀行
(埼玉りそな銀行)
無料100円24時間
セブン銀行52円210円24時間8;00-21:00
シティバンク銀行無料840円24時間

金融商品取引法とテレホンバンキング

Y!の掲示板にも書いた話ですがテレホンバンキングで投資信託の取引をしようとすると,金融商品取引法の関係で「取引に関する注意事項」(たとえば元本保証はしない。手数料がかかる。預金保険の対象外,etc.)と「個別の商品に関する注意事項」(たとえば,受け渡し日は4日後,最新の目論見書は○月○日発行,ニューヨーク証券取引所で取引が行われていないときは取引ができない,などなど)を電話口で一字一句読み上げた上で,「・・・となっていますが,ご承認いただけるでしょうか?」と聞いて来るようになりました。掲示板では「拷問に近い仕打ち」というコメントをいただきましたが,「拷問」を受けているのは,どちらかと言えばオペレーターのお姉さんのほうでしょう。(私が心配することではありませんが,オペレーターのお姉さんの時給は上がったのでしょうか?)
それで,この拷問もどきのせいで銀行側では取引に関してはあらかじめ15分から20分の時間が必要と言っています。となると,通話料金もそれに比例してかかるわけで,相手が固定電話であれば最低で約40円,相手が携帯電話だと42円/分程度ですから,なんと600円近くになります。フリーダイヤルである以上,銀行側が負担しているのですが,額もやや大きいので,そのうち投資信託関係の取引を電話ではやらない(あるいはフリーダイヤルのサービスを止める)ところが出て来るのではないでしょうか? 少なくとも携帯からフリーダイヤルで着信できるところは,今後増えないような気がします。


2008.03.21公開/2008.04.29 更新

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