ザイオン国立公園
Zion National Park


ザイオン国立公園






    ■ ザイオン国立公園へ

 
ライスキャニオンからザイオンに行くには、もと来たUS89を途中まで引き返し、ザイオン国立公園への分岐点マウント・キャメル・ジャンクション(Mt.Carmel Jct) のある谷間で右折して9号線に入り、峠を越えることになります。 峠の頂上に近い標高1737m の場所に、ザイオン国立公園イースト・エントランスがありました。【写真1】

 
の9号線はザイオン・マウントカーメル・ハイウェイ (Mt.Carmel Hwy)と呼ばれ、ザイオン国立公園を通過してI-15に続いています。そのため公園を通過するだけの車も1台に付き20ドルを徴収されます。毎年8月25日が「創立記念日」としてフリーディとなるのですが、何故か今年は 9月20日に変更されており、偶然にも無料で入ることが出来ました。勿論その入場券でも1週間は再入場が可能です。 ラッキ〜(笑)【Map 】

      チェッカーボード・メサ
     
  Checkerboard Mesa
 ースト・エントランスから暫く走るとチェッカーボード・メサ(Checkerboard Mesa) と云われる標高2,033mの岩山と対面します。名前の通り碁盤の目のように縦横に模様が入ったとても珍しい岩山で、幾重にも折り重なって出来た地層が、風雨によって垂直方向にも筋が入ったもので、その後マウントカーメル・ハイウェイでは次々と大きな岩山が出現します。特に峠の終りに近いザイオン・トンネル前後には見所が多く、ゆっくり見たかったのですが、小さなパーキング・スペースがごく限られた場所にあるだけで、注意していないと通り過ぎてしまいます。【写真2】

  
キャニオンオーバールック
      
Canyon Overlook
 
つ目の長いトンネルの東側には小さな駐車場があり、そこから「キャニオン・オーバールック」の展望台まで片道0.8km標高差50mのトレッキング・コースがあります。展望台まで約20分程度で到着できるトレイルで、その展望台からはザイオンでは珍しい上から見下ろすザイオン・キャニオンを展望できます。【写真3】

 
イオン・トンネルには、明かり取りの小窓が並んでいる場所があり、走っていても外の景観が走馬灯のように見える面白いトンネルです。ただ設計が古く我々の時はスムーズに通過できましたが、大型バスや大きなキャンピングカーが通行する場合には、片側通行に規制されて暫く待たされる場合があります。【写真4】


  ザイオンキャニオン・ビジターセンター
    
Zion Canyon Visitor Center
 
ンネルを通過すると連続したヘアピンカーブとなって徐々にザイオン・キャニオンに降りて行きます。 ザイオン キャニオン・ビジターセンターへは、左折して小さな橋を渡ると、素晴らしい岩壁 (Towers of the Virgin) を背景にした場所にありました。この周りにはキャンプ・グランドが2箇所あり、ザイオンキャニオン・シーニックドライブ (Zion Canyon Scenic Drive) に入るには、この位置から無料シャトルバスに乗り換える必要があるため、(ザイオンロッジ宿泊者はロッジまでは自車で入れる)パーキングエリアはビジターの車でほとんど満車でした。

 こで公園内の情報入手したあと、サウス・エントランスを出た位置にあるベストウエスタン・ザイオンロッジ
(Best Western Zion Lodge) にチエックインしました。 今日は時間的な余裕がないため、明日シャトルバスでザイオン・キャニオンに入ることにしてゆっくり休養します。夕食はロッジの隣にあったレストラン「スイッチバック」に入りました。【写真5】 
   
1、ザイオン・イーストゲート


ザイオン国立公園ビデオ

2、チェッカーボード・メサ
(碁盤の目のような岩山




3、キャニオン・オーバールック
キャニオンオーバートレイルビデオ



4、途中にあるザイオン・トンネル




5、ビジターセンター

6、標高1,765m のエンジェル・ランディング


7、岩壁を登るロッククライマー(赤枠内)


8、ロッククライマーをズームアップ


9、橋を渡って左がウィーピングロック


10、ハーフパイプのウィーピングロック


11、テンプル・オブ・シナワバが終点


12キジに似た鳥


13、川の中を歩くナローズトレイル
 

     エンジェルランディング
       Angels Landing
 
ビジターセンターまで車で行き、シャトルバスに乗り換えてザイオンキャニオン・シーニックドライブを走り、ザイオン・キャニオンの奥に入りました。 ザイオンの特徴は、規模こそグランドキャニオンには及びませんが、巨岩の絶景の連続と、自然の中に包み込むトレッキングなど、大自然の中に入って行ける一体感があり、上から見下ろすグランドキャニオンに対して、下から見上げるザイオンの景観には、全く違った感じがします。 

 ャトルバスの中から見える「天使が舞い降りる山」、エンジェルランディングは、ザイオンでは一番人気のトレイルコースがあります。そのトレイルヘットは、ザ・グロット (The Grotto)
バス停から降りて、橋を渡る場所から始まるウェストリム・トレイル (West Rim trail) です。最後にはジグザグにスイッチバックしながらスコット・ルックアウト (Scott Lookout) まで登り、そこから有名な「恐怖のエンジェル・ランディング・トレイル」 (Angels Landing Trail) となります。標高1,765mの頂上までは高低差約453m、往復約 8.6キロのおよそ5時間ほどのコースです。
写真6・Map】

     ■ 恐怖のトレイルコース
        The trail course of fear
 
 
のコースは、スコット・ルックアウトまでは簡易舗装されていますが、スコット・ルックアウトから頂上までのエンジェル・ランディング・トレイルは、鎖を持ちながら左右が断崖絶壁の尾根を約1キロも登るもので、下を見ると高所恐怖症の人は震え上がって前に進めないと云われており、我家はとても無理だと初めから諦めていました。(笑)

    垂直の岩場を登るクライマー
      The climber who reaches a rock

 
ーニックドライブが大きくカーブする ビッグベンド (Big Bend) から双眼鏡で覗くと、絶壁の上にあるエンジェル・ランディングの尾根を歩く人や、なんとその岩場を途中でビバークしながら下から登る命知らずのロッククライマー達が見えます。 観光客達は蟻のように見えるその様子を見ながら 「あの崖の途中で泊まるの?・・・トイレは?・・・」 などと話していました。【写真7・8】

    
ウィーピングロック
    
    Weeping Rock
 
の岩と言われるウィーピングロック(Weeping Rock) は、ザイオンキャニオン・シーニックドライブのウィーピングロックのバス停で降り、小さな橋を渡って直ぐ左へ歩くと到着できます。直進するとエコーキャニオン(Echo Canyon) 経由し、標高1,983mのオブザベーション・ポイント (Observation Point) に到着するとても長いトレイルです。ウィーピングロックは岩壁が大きくえぐられハーフパイプになっている場所で、入る時には頭上から1,200年かけてやっと水滴となった、とても冷たい水が落ちて来ます。思わず舌を出して味わうと、とてもまろやか味で、この水でコーヒーを沸かしたくなりました。(笑) 【写真9・10】

    ■ 川の中を歩くトレイル
    
 The trail which walks in a river
 
ーニックドライブ終点がテンプル・オブ・シナワバ (Temple of Sinawava) と言われるインディアン信仰の岩山がある標高1,347mの場所で、そこから渓谷に沿って左に流れるバージン川の清流を見ながら歩くリバーサイドウオーク (Riverside Walk ) が続いています。 途中の岩壁にある僅かな土に、赤い可憐な花が咲き、リスやキジに似た鳥などと出会いました。 およそ1.5キロほど歩くとトレイルが終わって石が一杯ある川原に突き当たります。【写真11・12】 

 こからがザイオン特有のバージン川をジャブジャブと歩きナローズ (The Narrows/狭いところ) と言われる渓谷に入って行くトレイルで、岸辺に数十本の木の枝で作った杖が綺麗に並べられており、それを持ちながら靴のまま川の中を歩くのです。 当日の水深はとても浅く足首が浸かる程度でしたが、雨後には水かさが増え水流が早まるため、このトレイルも禁止となってしまいます。 

 の傾斜はとても緩やかで、川の中から渓谷の変化を楽しみながら進むこのトレイルは、徐々に渓谷が狭くなり、半日以上歩くと両手を広げて両壁に届く狭い渓谷になると云われていますが、そこまで行く人はほとんどありません。 普通20〜30分で引き上げるか1〜2時間ほど歩いて、渓谷が二つに分かれる場所まで到達すると引き返す人が多いようです。【写真13】

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