グレート・バリア・リーフ
Great Barrier Reef

1、アウターリーフに係留されている浮き桟橋 「ポンツーン」




アウターリーフに向けて再出港
2、アウターリーフに向けて再出港






ポンツーン内の大広場
3、ポンツーン内の大広場






受け付けカウンター
4、受け付けカウンター






体験ダイビング
5、体験ダイビング
   ■ 高速カタマランの快適なクルージング

 
リーン島を11時に再出発した全長38mの高速カタマラン 「リーフ・プリンス号/Reef Price」 は、パラセーリング中のボートを見ながら一路アウターリーフのポンツーンに向かう。グレート・アドベンチャーズは、ケアンズの北東にあるノーマン・リーフ (Norman Reef) と、南東のモア・リーフ (Moore Reef) の2箇所にポンツーンを所有していて、その日の状況によって使い分けている。スタッフに聞くと本日のポンツーンはノーマン・リーフだそうだ。双胴船は波の抵抗が少なく、ローリングに対し非常に安定が高く、搭載した強力なエンジンで高速に走る。それでもリーフまでは約1時間を要する。

 
上階のデッキに上がると、エメラルド・グリーンの海がどこまでも続き、先ほどまで滞在していたグリーン島が、もう遥か遠くに霞んで見える。潮風を顔に受けながら快適なクルーズを楽しむ。「船って いいわね〜・・・」 とにこやかに話す かみさんの言葉に、以前 「カナダ・ドライブの旅」 でバンクーバーからビクトリアへ渡った大型フェーリーのことを思い出した。あのときは美しい島々の間を縫うように航行し、狭い海峡の中で、合図の汽笛を鳴らしながら、すれ違ったフェーリー同士光景を、今でも忘れられない。やがて海の色が徐々に変化し、遠くにあった白い船のようなポンツーン がだんだんと近づいてきた。【写真1・2】

    ポンツーン (Pontoon) の各施設

 ンツーンは2階建てで、クルーズ船から乗り移った所は、ビュッフェやドリンク・バーがあり、その前からセミ・サブマリン(半潜水艦)が発着している。その上の2階に螺旋階段で上がると、足を伸ばして座れるベット・チェアーがズラリと並んだ、広いサンデッキがある。1階の奥はテント張りの大広場で、12個程の丸いテーブル椅子が並んだ、ポンツーン内最大の空間がある。その一角にリース器材や各アクティビティの参加受付カウンターがあり、さらにその奥には、ダイビング・ルームがあって、初めての人でも参加できる 「体験ダイビング」 教室等を開いている。

 
ッキにある階段を降りると、海中の様子をガラス越しに見える、海中展望室があって、美しい珊瑚礁を泳ぐ魚達をゆっくりと鑑賞することができる。一番奥の左側面がスイミング・エリアでポンツーンから階段を下りると、海に入るプラット・フォームが設けてある。このようにG.B.R.での色々なアクティビティを体験出来る設備が完備されており、滞在する約3時間半を退屈させない考慮がされている。また乗ってきたクルーズ船もそまま係留されており、エヤーコンデションの効いた船内に自由に出入り出来るめ、行動範囲も広く、安心して過ごせるのである。【写真1・3・4・5】

   新婚さんが落としたリング

 イミング・エリアは安全性の観点から、ブイに囲まれた監視員の目の届く範囲内で行われる。スイミングやシュノーケリングを楽しんでいる人の中で、まだ結婚式を終えたばかりの新婚ほやほやの奥さんが、なんと泳いでいるうち結婚指輪がスルリと抜け落ちて大騒ぎ、皆んな一斉に楽しい?宝探しが始まった。暫くして高々と手を上げて叫んだのは、さすがに胸毛もじゃもじゃのオージーのスタッフだった。落した場所を隈なくシュノーケリングし見事に拾い上げたのだ。

 
の広い海の中から、小さな指輪が見つかるなんて奇跡に近いことであろう。そのスタッフの話では 「なんと!ラッキーなことに珊瑚の上で光輝いていた・・」 とか。海から上がってきたカップルに 「ほんとうに良かったですね」 と声をかけると 「有難うございました。お陰さまで・・」 と可愛い奥さんの嬉しそうな笑顔が印象的であった。一生思い出に残る新婚旅行になって、きっと今ごろは幸せな新婚生活を送っていることであろう。いつまでもお幸せに・・・。【写真6】

  ■ ランチはG.B.R.を眺めながら

 ンチ・タイムは食事代がツアー料金に含まれているため、ビュッフェのグリルに用意された色々な献立から、自由にお皿に摂って食べるフリーテーキング形式である。丸いテーブル椅子に座ったり、エアーコンの効いたクルーズ船内に持ち込んだりしながら、各人で思い思いの場所で食べている。なかには食事は後にして、夢中になってシュノーケリングしている人もいる。この広大なコバルト・ブルーのG.B.Rの海原を見ながら食べるカレー風のランチの味は、また格別のものがある。

  ■ セミ・サブマリンで海中散策

 ミ・サブマリンと呼ばれる半潜水艦が、ポンツーンから繰り返し運航されている。これは船の水中部分に大きな耐圧ガラスを取り付けた特製のもので、2人掛けの折りたたみ椅子に順番に座って行くと丁度満席となった。水中に潜る潜水艦と対比して半潜水艦と呼ばれ潜らないため安全性は高く、浅い珊瑚礁の海中を眺めるには最適な乗り物である。広大なG.B.R.のほんの1部分であるが珊瑚礁やその中を泳ぐ美しい魚達を眺めならが進むと、まるでダイビングをしているように珊瑚礁の景色が変り、素晴らしい水中散歩が体験出来る。狭い船内は話し声と歓声が反響してもう賑やかなこと。見ている窓が左右にあって 「あッ!見て見て・・あの魚!」・・と思わず、かみさんと一緒になって大きな声を上げていました。【写真7・8・9】

   さようならグレートバリアリーフ

 アンズの旅で最も期待していたこのG.B.R.の観光が、最高のウエザー・コンデションに恵まれ、素晴らしい1日を楽しむことが出来た。船はG.B.R.からの帰りに再度グリーン島に立ち寄り、この島のホテルに宿泊する人達を降ろしたり、島から帰る人達をピック・アップする。ケアンズ・マリンに到着する頃には、あんなに輝いていた太陽も、穏やかな夕日に染まり見事な色彩を見せてくれる。同じように帰港する近くを走るヨットには、ご夫婦と、可愛いライフ・ジャケットを着けた小学生ぐらいの2人の子供、そして大きなワンちゃんまで乗った、オージーの素敵なファミリーが見えた。かみさんが 「いいわね〜あんなファミリー」 と思わず呟いた。 


  ■ スタッフ全員に見送られながら

 がて朝出発したグレート・アドベンチャーズ (Great Adventures) の桟橋に接岸した。スタッフ全員が並んで見送る前を、乗客皆んなが満足そうな笑顔を浮かべ、手を振りながら下船して行く、こんな光景を毎日続けているのだろうな・・と思いながら、我々夫婦も少しだけ照れながら、小さく手を振ってお別れした。驚いたのはそのスタッフの顔ぶれで、なんと半数以上の人達が、若い日本人であった。 【写真10】


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ドイツ、スイス、ニュージーランドの 「Driveの旅」 も公開しております。




監視下で泳ぐスイミング・エリア
6、スイミング・エリアのプラット・フォーム



サブ・マリン(半潜水艦)は女性船長だ
7、サブ・マリンは女性船長さん
(乗船代は無料)




両側に窓がある半潜水艦の内部
8、両側に窓がある半潜水艦の内部



色鮮やかな魚達
9、美しい熱帯の魚達



最後はスタッフ全員でお見送り
10、最後はスタッフ全員がお見送り



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