第1話 「少年ネロ」

少年ネロは、まいあさおじいさんのしごとをてつだって、とおいアントワープの町(まち)までミルクをはこびます。ある日、なかよしのアロアに町であめをかってくるようにたのまれました。そのとき町でいっぴきのおおきな犬(いぬ)にであいます。犬はたくさんのものをつんだおもい荷車(にぐるま)をひかされ、とてもつらそうです。ネロはなんとかして犬をげんきづけようとします。さあ、どうなるのでしょうか?
第2話 「アロアと森へ」

ネロとアロアはジャムをつくるため、野イチゴ(のいちご)をつみに森(もり)へでかけました。森にはかわいいどうぶつやきれいなはながいっぱい。ふたりはむちゅうになってあそびました。ところがとつぜん、はげしい雨(あめ)がふってきました。ふたりは森の木こり小屋(きこりごや)であまやどりをすることになったのです。そのときアロアはネロのいがいないちめんをしることになります。
第3話 「アントワープの町で」

アントワープの町(まち)へいくとちゅう、ネロは教会(きょうかい)の絵(え)をかいているおとこのひとにであいます。いつまでも絵をみているネロに、その人は絵をかくときにひつような大切(たいせつ)なことをおしえてくれました。そのあとおじいさんとまちあわせていたアントワープの教会で、ネロは大変(たいへん)なものをみたのでした。
第4話 「新しい友達」

ネロはアントワープの町(まち)のちかくにある小川(おがわ)へ、さかなつりにやってきました。そこでネロは、まえに町でみかけたジョルジュとポールの2人にであいます。すっかりなかよしになった3人はジョルジュのとっておきのばしょで、ウナギをつることにしました。ところがたいへん!そこでこまったことがおこってしまったのです。
 
第5話 「パトラッシュ」

ネロはジョルジュたちのひみつのばしょにつれていってもらいました。丘(おか)のうえにあるそのたてものからは、アントワープの町(まち)をぜんぶみることができました。そのときネロは、まえからきになっていたおおきな犬(いぬ)をみかけます。犬はムチでうたれながらはたらかされ、とてもくるしそうです。ネロたちは犬をたすけようとはしりだしました。
第6話 「がんばれパトラッシュ」

きょうはアントワープの町(まち)で朝市(あさいち)がたつ日です。おじいさんと町にでかけたネロは、パトラッシュにあいたくて市場(いちば)のなかをあるきまわりました。しかし金物屋(かなものや)もパトラッシュもみあたりません。ネロはとても不安(ふあん)なきもちになります。いったいパトラッシュはどうなってしまったのでしょうか。
第7話 「スープをお飲み」

ながいあいだムリにはたらかされていたため、パトラッシュはすっかりよわっていました。おじいさんがつんでくれた薬草(やくそう)でつくったくすりも、のんでくれません。ネロは元気(げんき)のないパトラッシュにたべものをあげたいのですが、うちにはたべるものがなんにもありません。おじいさんもアロアもいなくて、ネロはひとりでこまってしまいます。パトラッシュはだいじょうぶなのでしょうか。
第8話 「ほえたよ おじいさん」

ネロのひっしの看病(かんびょう)で、パトラッシュはどんどんげんきになっていきました。しかし、おじいさんやアロアをこわがって、なかなかなついてくれません。そんなパトラッシュにネロとアロアはあたたかい干し草(ほしくさ)のベッドをつくってやることにしました。ふたりのやさしい心(こころ)は、パトラッシュにとどくのでしょうか。
第9話 「おもいでの鈴」

パトラッシュはすっかりげんきになりネロとアロアといっしょにたのしくあそびました。つぎのひ、ネロはおじいさんのミルクはこびをてつだいながら、はじめてパトラッシュをつれてアントワープの町(まち)へ出かけました。しかし、そこにはあのいじわるな金物屋(かなものや)がいたのでした。みつかったらたいへん!いったい、パトラッシュはどうなってしまうのでしょう。
第10話 「アロアのブローチ」

ネロとアロアはパトラッシュをつれて森(もり)へでかけました。やさしいネロたちとひろい自然(しぜん)のなかであそんでいると、パトラッシュはとてもしあわせなきぶんでした。金物屋(かなものや)でのつらい生活(せいかつ)とはおおちがい。じゆうになったことがうれしくて、ネロたちとはしゃぎまわりました。ところがきがつくと、アロアがおとうさんにかってもらったばかりのブローチがありません。おとしてしまったのでしょうか、大変(たいへん)なことになりました。
第11話 「エリーナの花畑」

パトラッシュはますますげんきになり、ネロやアロア、ジョルジュやポールといっしょに、まいにちたのしくあそびました。そんなあるひ、アロアのおかあさんのお花畑(はなばたけ)が犬(いぬ)にあらされてしまいました。それをみつけたおせっかいやきのハンスは、パトラッシュがやったのだとおもって、コゼツにいいつけてしまいます。ぬれぎぬをきせられたパトラッシュはどうなってしまうのでしょうか。
第12話 「おじいさんの小さな壺」

すこしでもみんなのちからになりたいパトラッシュは、おじいさんの車(くるま)をひこうとせがみます。パトラッシュのつよいきもちをしって、おじいさんはついに車を引けるようにしてやりました。アントワープの町(まち)にむかって車を引きはじめるパトラッシュ。ところが町についたネロたちは、またあの金物屋(かなものや)にであってしまいます。ぜったいぜつめいのパトラッシュ。どうなるの!?
第13話 「ナポレオン時代の風車」

むらにおおきな嵐(あらし)がおとずれます。すさまじい雨(あめ)と風(かぜ)のせいで、風車(ふうしゃ)がこわれてしまいました。嵐がやんだあと風車をなおすために、となり村からひとりのおじいさんがやってきます。それはたのしくてでのんびりやなノエルじいさんです。ネロはノエルじいさんのしごとがすっかりきにいってしまいます。しゅうりがおわり風車がまわりはじめたそのとき、たいへんなことがおこりました。
第14話 「夜空に描いた絵」

いつものようにミルクをはこんでいるとき、おじいさんはネロのこれからについていろいろとはなしました。ネロがはやくいちにんまえの農夫(のうふ)かきこりになること。それがおじいさんのねがいでした。ネロはそのきもちになんとかこたえたいとおもうのですが、心(こころ)のなかにはあたらしいゆめがうまれているのでした。
第15話 「古い帳簿」

ネロは絵(え)をかくことがたのしくてたまりません。パトラッシュやことり、きれいな花(はな)などを、ちいさな板(いた)にかきつづけていました。でもいちまいの板しかないので、あたらしい絵をかくためにはまえにかいた絵をけさなくてはなりません。そんなネロをみてアロアは、おとうさんのふるい帳簿(ちょうぼ)をネロのために持ってきてしまいます。しかしその帳簿はコゼツさんのたいせつなものでした。
第16話 「10サンチームの写生帳」

町(まち)にいったネロは絵(え)のどうぐをうっているおみせをみつけ、あこがれます。まっしろな紙(かみ)に絵をかいてみたい!ネロはこころからそうおもうのでした。ところがいえには紙をかうおかねがありません。やさしいネロはおじいさんに紙をおねだりすることはできませんでした。でもどうしてもまっしろな紙に絵がかきたいネロは、あることをおもいつきます。
第17話 「丘の上の木の下で」

ずっとほしかったまっしろな画用紙(がようし)。ネロはうれしさのあまり、なにをかいたらいいのか、こまってしまいました。そんなとき、ネロはアロアと1つのやくそくをします。それはアロアがはじめて作ったないしょのものと、ネロがはじめて画用紙にかいた絵(え)をみせあおうというものでした。さあ、ネロはなんの絵をかくのでしょうか。
第18話 「いたずらっ子のクロ」

ヌレットおばさんはネロのいえのとなりにすんでいます。ある夏(なつ)のあついひ、ヌレットおばさんのむすめのミレーヌさんが、ひさしぶりにやってきました。おばさんたちがたいせつな話(はなし)をしているとき、かわいがっていたアヒルのクロがとつぜんいなくなってしまいました。おばさんはとってもしんぱいそう。ネロとパトラッシュはクロをさがします。いったいクロはどこへいってしまったの?
第19話 「金物屋が村に」

おじいさんはあるひ、町(まち)でだいじなようじがあるといって、ネロとパトラッシュをさきにいえにかえしました。ところがネロがいえを留守(るす)にしていたところに、あのいじわるな金物屋(かなものや)がやってきました。どうしてか金物屋はカンカンにおこっています。そしてネロのかえりをまつパトラッシュをみつけるのでした。パトラッシュはどうなってしまうのでしょうか。
第20話 「どこまでも」

金物屋(かなものや)につれていかれてしまったパトラッシュ。おじいさんのいうとおり、ネロはひとばんまつことにしますが、こんなにさびしいきもちははじめてでした。つぎのひ、ネロはおじいさんとあさはやくからアントワープのまちでパトラッシュをさがします。けれど、どうしてもパトラッシュはみつかりません。そんなとき、おじいさんにもたいへんなことがおこってしまいました。
第21話 「船で来たお客さま」

パトラッシュもぶじにもどり、おじいさんのぐあいもよくなって、ネロのこころもあかるくなりました。そんなあるひ、アロアのいえにうみのむこうのくにイギリスからふたりのお客(きゃく)さまがやってきます。アロアのおばさんのソフィアと、いとこのアニーです。コゼツは都会(とかい)そだちでしっかりしたアニーをみて、アロアにもそうなってほしいとおもうのでした。
第22話 「イギリスからの贈物」

アロアのイギリスいきもとりあえず中止(ちゅうし)になり、ネロはアロアといっしょにいられることを心からよろこびました。あるひアロアはアニーからもらったプレゼントをネロにもわけてあげようとおもいます。しかし、ちょっとしたことばのすれちがいで、ネロとアロアはケンカをしてしまいました。さあ、ふたりはなかなおりできるのでしょうか。
第23話 「アロアの誕生日」

あきのあるひ、コゼツ家はアロアのおたんじょうびかいでにぎわっていました。まねかれたみんなはプレゼントをアロアにわたし、ごちそうをたべ、とてもたのしいじかんをすごしました。でも、どうしたのでしょうか、ネロのすがたがみえません。だいすきなアロアのおたんじょうびなのに、ネロはどこへいってしまったのでしょうか。
第24話 「アロアの絵」

たんじょうびのおいわいにじぶんの絵(え)をかいてほしいとアロアにたのまれたネロ。しかし、やくそくのひ、ネロはきゅうにくさかりのてつだいにでかけなければならなくなりました。はやく絵がかいてもらいたいアロアはネロの仕事(しごと)をてつだいます。しかしそれをみていたコゼツは、ネロのことをなまけものだときめつけるのでした。
第25話 「アロアがいない」

どうしてコゼツはあんなにきびしいのでしょう。ネロにはどうしてもわかりません。ネロとアロアはあえないひがつづきました。ネロがさみしくおもっていたころ、アロアはついにいえをとびだしてしまいます。ネロはしんぱいでたまりません。いっしょうけんめいアロアをさがしまわるのでした。
第26話 「さようならアロア」

とうとうアロアはイギリスに行くことをきめました。アントワープのみなとから船(ふね)でいくのです。ネロとアロアははなればなれになってしまうことがかなしくてたまりません。でも、とおくはなれていてもこころはいつもいっしょだときづき、さみしさをふきとばすのでした。アロアが旅(たび)だつひ、ネロはみおくりのためアントワープのみなとにいそぎます。ところが、こまったことがおきてしまうのでした。
第27話 「アロアのいないクリスマス」

もうすぐクリスマスです。ネロはまいにち、アロアからのてがみをたのしみにまっていました。ところがクリスマスイブになってもてがみはとどきません。ネロはざんねんで、すっかりかなしくなってしまいました。どうしてアロアからてがみがとどかないのでしょうか?アロアはネロをわすれてしまったの?
第28話 「親切な貴婦人」

ことしはじめて雪(ゆき)がつもり、あたりはまっしろになっていました。そのひもネロとおじいさんは、いつものようにミルクをはこんでいました。ところがとつぜん、車輪(しゃりん)のひとつがはずれてしまいます。にもつがたおれ、こまってしまうネロたち。そこにひとりのきれいなおんなのひとがとおりかかりました。ネロはたすけてもらえるのでしょうか。
第29話 「ルーベンスの2枚の絵」

しんせつな婦人(ふじん)から、マリアさまの絵(え)をかいたルーベンスというひとの絵がほかにもあるとおしえてもらったネロは、うれしくてウキウキしていました。アントワープのまちにいったひ、ネロはさっそく教会(きょうかい)に絵をみにいきました。ところが、絵はみあたりません。ひっしに絵をさがすネロに、教会の人はいいました。「あの絵はおまえには見られない!」 どうしてネロは絵がみられないのでしょうか?
第30話 「雪の中の約束」

ルーベンスの2まいの絵(え)がみられなかったことで、ネロはさびしいきもちでいっぱいでした。そんなあるひ、ネロは絵のことをおしえてくれたやさしい婦人(ふじん)にまたであいました。すると婦人はネロといっしょに絵をみにいくやくそくをしてくれました。うれしくてはりきるネロでしたが、やくそくのひ、おじいさんにたいへんなことがおこってしまいます。ネロは絵を見ることができるのでしょうか?
第31話 「ネロの決意」

あたたかい春(はる)がやってきました。ネロはパトラッシュといっしょに森(もり)にでかけます。どうぶつたちはげんきいっぱいで、小川(おがわ)には雪(ゆき)どけみずがながれています。ネロはその川岸(かわぎし)で、きこりのミシェルおじさんのぼうしをひろいました。ふしぎにおもって森をすすむと、そこにはケガをしたミシェルおじさんがいました。いったいミシェルおじさんになにがあったのでしょうか?
第32話 「大きなカシの木」

ミシェルおじさんのかわりにひとりでカシの木(き)をきってみよう! ネロはそうこころにきめました。ミシェルおじさんの世話(せわ)をしながらナイショで木をきりはじめるネロでしたが、木はおおきすぎてきれません。しかしネロはけっしてあきらめないのでした。ネロは木をきりたおすことができるのでしょうか?
第33話 「こころの手紙」

夏(なつ)がやってきました。おおきなカシの木(き)をきりたおしたことで自信(じしん)をもったネロは、ますますしごとをがんばります。そんなあるひ、ミシェルさんがやってきて、おじいさんにネロをきこりにしたいとたのみます。しかしなにもしらないネロはむちゅうで絵(え)をかくのでした。
第34話 「ヌレットおばさん」

いよいよヌレットおばさんのひっこしのひがやってきました。おばさんはネロがちいさいときからかわいがってくれた、ほんとうのおかあさんのようなひとです。ネロはさみしいきもちでいっぱいでした。そんなネロをみて、ヌレットおばさんはネロをよろこばせるあることをおもいつきます。
第35話 「お帰りアロア」

アロアがイギリスからかえってくる! それをしったネロはアントワープのみなとまでアロアをむかえにいきます。しかしふねにはアロアのすがたはみえません。でむかえにきていたコゼツたちもなんだかかなしそうなかおをしています。いったいアロアになにがおきたのでしょうか?
第36話 「アロアのくすり」

アロアはびょうきになってしまったのでイギリスからかえってきたのでした。いまは村(むら)へはもどらず、アントワープの町(まち)のびょういんでがんばっているのです。しかしびょうきはちっともよくなりません。ネロとパトラッシュにあいたがり、くるしむアロア。おいしゃさまはアロアを村にかえすことにしました。ネロはアロアが村にかえったことをしり、やくそうをとどけます。
第37話 「うれしい知らせ」

アロアはだんだんげんきになってきました。アロアはネロにあいたくて、いえのそとにとびだします。しかしネロがよびだしたとかんちがいしたコゼツはネロをおこります。しょんぼりするネロでしたが、そこにジョルジュとポールがすごいニュースをおしえにやってきました。いったいどんなニュースなのでしょう?
第38話 「ネロの大きな夢」

コンクールに絵(え)をだすことをきめたネロは、じぶんで絵のべんきょうをはじめます。アロアはアントワープのがっこうにいきはじめました。あるひ、絵のべんきょうをがんばりすぎたネロはねぼうをしてしまいます。そんなネロをアロアはばしゃにのせてくれました。しかしネロをのせたせいでアロアはがっこうにちこくしてしまいます。それをしったコゼツがおこってしまったからさあたいへん!
第39話 「心をつなぐ二つの旗」

アロアががっこうにかよいはじめたせいで、ネロとアロアはなかなかあえなくなってしまいました。さみしがるふたりのため、ジョルジュとポールは旗(はた)をつかってげんきなことをしらせるようにします。あるひ、アロアのがっこうへいくための馬車(ばしゃ)がこわれてしまいます。アロアはネロといっしょにアントワープの町(まち)まであるくことにしますが、ほんとうにだいじょうぶなのでしょうか?
第40話 「おじいさんの口笛」
ネロはおじいさんがやおやの手伝いをしていると聞いて、アントワープの町に走っていきました。ネロはじぶんが絵をかいているあいだおじいさんははたらいていると知って、ショックをうけます。しかしおじいさんは「楽しいからはたらいているんだ」と言いました。ネロはそれを聞いて安心します。でも、ほんとうはおじいさんはつかれているようです。

第41話 「なつかしい長い道」

まいにちたくさんはたらいていたせいか、おじいさんはたおれてしまいました。ネロはおじいさんのかわりにいっしょうけんめいはたらきます。しかし絵(え)をかくじかんがなくなってしまいました。おじいさんはネロにもっと絵のべんきょうがさせてやりたいのですが、からだがうごきません。おじいさんはげんきになるのでしょうか?

第42話 「となりに来た人」

すこしはげんきになったようにみえたおじいさんでしたが、からだのぐあいはまだよくありませんでした。ネロとパトラッシュは、おじいさんのかんびょうとミルクはこびのしごとをがんばります。そんなあるひ、ヌレットおばさんがすんでいたいえにあたらしいひとがひっこしてきました。ネロは「やさしい人ならいいな」とおもいます。いったいどんなひとがやってきたのでしょう。
第43話 「アロアのおてつだい」

ネロは、ジョルジュとポールに波止場(はとば)のにもつをはこぶしごとをしょうかいしてもらいます。おおきなにもつをはこぶのは、ちいさなネロにはたいへんなことです。しかしびょうきのおじいさんにしんぱいをかけたくないネロは、がんばってしごとをするのでした。そんなネロをみたアロアは、じぶんもネロたちのために、なにかおてつだいをしようとおもうのでした。
第44話 「おじいさんへのおみやげ」

たいへんな波止場(はとば)のしごともジョルジュとポールがてつだってくれたおかげで、もうすぐおわりになります。アロアのたんじょうびかいに、ことしはおじいさんもよばれたとしって、ネロはおおよろこび!たいへんなしごともがんばるきもちになりました。そしてしごとでもらったおかねで、ネロはおじいさんにとびっきりのおみやげをかうのでした。
第45話 「ひとりぼっちのネロ」

ネロはとうとうひとりぼっちになってしまいました。かなしさでいっぱいのネロでしたが、パトラッシュにはげまされ、まえのようにミルクはこびのしごとをはじめます。でも、おじいさんのことばかりかんがえてしまい、またかなしくなってしまうのでした。そんなネロをげんきづけようとジョルジュとポールが村(むら)にやってきます。ところがジョルジュからあることをきいたネロは、さらにショックをうけるのでした。
第46話 「おじいさんの顔」

パトラッシュやアロアのはげましでネロはげんきになってきました。しかし、まだコンクールにだす絵(え)はかけないままです。なにをかいたらいいのかわからないのでした。そんなときアロアがじぶんのかいた絵をみせてくれます。その絵をみてネロは、いちばんかきたかったものに気づきます。
第47話 「風車小屋の火事」

コンクールにだすためにおじいさんとパトラッシュの絵(え)をかいているとき、ネロはしあわせでいっぱいでした。そんなあるひ、ネロは沼(ぬま)でにんぎょうをひろいます。「きっとアロアのにんぎょうだ!」そうおもったネロは、風車小屋(ふうしゃごや)にいるアロアのところまでとどけにいきました。ところがそれがたいへんなことになってしまうのでした。
第48話 「なくなった仕事」

風車小屋に火をつけたとうたがわれてしまったネロ。村のみんなに信じてもらえず、とうとうミルクはこびの仕事もなくなってしまいます。ひどいかなしみから絵をかく気にもなれません。コンクールが近いのに、ネロは絵がかけなくなってしまいました。それにもうパンを買うお金もありません。ネロはどうなってしまうのでしょうか。
第49話 「描けたよ おじいさん」

ついにおじいさんの絵(え)がかけました。ネロがこころをこめてかいたその絵は、まるでおじいさんやパトラッシュのこえがきこえてきそうなほど、よくかけていました。ネロはうれしくて、おじいさんのおはかに絵をみせにいくのでした。そして雪(ゆき)がふるなかを、パトラッシュといっしょにアントワープの町(まち)まで絵をだしにいくのでした。
第50話 「発表の日」

クリスマスのひ、コンクールの結果(けっか)が発表(はっぴょう)されます。ネロもアロアもそのひをドキドキしてまっていました。そんなあるひ、ジョルジュとポールが村(むら)にやってきました。ネロはジョルジュがいなくなってさみしがるポールに、クロをあげることにしました。そしていよいよ発表の日がやってきます。ネロは一等(いっとう)になれるのでしょうか。
第51話 「二千フランの金貨」

あんなにいっしょうけんめいかいたのに、ネロの絵(え)はコンクールで一等(いっとう)にはなれませんでした。パンをかうおかねもなくなり、パトラッシュもよわっていきます。ネロはどうしたらいいのか、まったくわかりませんでした。そんなとき、コゼツは2000フランというたくさんおかねをおとしてしまいます。そのおかねがないと村(むら)のみんながこまってしまうのです。いったいおかねはどこに?そしてネロとパトラッシュはどうなってしまうのでしょうか。
第52話 「天使たちの絵」

コゼツはノエルからどうして風車小屋(ふうしゃごや)が火事(かじ)になってしまったのかをききます。みんな、ようやくネロがただしかったことにきがついたのです。そしてアントワープからはネロの絵(え)の才能(さいのう)をみこんでひとりの画家(がか)がやってきます。しかし、ネロもパトラッシュもどこにもいませんでした。