偉大なるメジャーリーガー
野茂英雄選手に感謝を込めて
2008年7月17日。
一通のメールが入った。
「野茂さん引退だって。」
その文字を見たとき、
「野茂さん、お疲れ様でした。」
そう、私は呟いた。
1997年。
ドジャーブルーがよく似合う彼は、
アメリカで旋風を巻き起こしていた。
その時私は、
原因不明の病気と闘っていた。
医者もわからない原因不明の病気と闘いながら、
私はいつも野茂さんに、勇気をもらっていた。
彼は侍だった。
誰にも屈せず、
誰にも媚びず、
自分の信念と勇気をもって、
アメリカでプレーしていた。
1995年、
単身アメリカに乗り込んだ若き侍は、
私の目に、とても輝いて見えた。
今、こうして私が鍼灸師として、
患者さんを治療できるのは、
あの時、野茂選手が大きな勇気をくれたからだ。
あの時、彼の勇姿が、私を病気に負けるなと言ってくれた。
決してあきらめるなと。
夢をあきらめるなと。
私は、病苦の中、医者になることはできなかったが、
人を治療する仕事に就くことができた。
これも、
あの時、野茂さんが、
決して夢をあきらめるなというメッセージをくれたからだ。
彼は侍だった。
誰にも屈せず、
誰にも媚びず、
自分の信念と勇気をもって。
そんな彼が、眩しく、
まさしく私の英雄(ヒーロー)であった。
彼の引退を聞いて、
あれから10年以上経つんだなと、実感した。
医者が治せない病気と闘って、
そして今がある。
彼の勇姿のお陰だ。
2008年、7月。
偉大な投手、野茂英雄選手が引退を表明した。
心から彼に、感謝の念を抱きます。
お疲れ様でした。
トルネードは、
今でも、
私の記憶の中で、
豪快にストレートを投げ込んでいる。
偉大なるメジャーリーガー、野茂英雄。
多くの勇気をくれた、侍。
本当に、ありがとうございました。