言霊
言葉には力があります。
言葉というのは、一種のエネルギーです。
世の中は因果の法則で動いています。
必ず物事には原因があり、
それに対して結果があります。
一見、因果が成り立たないように思われるときがあります。
それには縁が働くからです。
良い因から始まっても、
自分で縁を悪くしまっては、
結果は悪くなります。
縁を大事にできなかったという因がそこに働くからです。
また良くない因から始まったとしても、
良い縁を努力で築くことにより、
良い結果を生むこともできます。
渋柿の種から、甘い柿はできません。
しかし、甘い柿の種であっても、
途中でもぐらにかまれたり、お百姓さんが大事にしてくれなければ、
実をつけることはできません。
反対に、傷ついた渋柿の種であったとしても、
その後、肥料をきちんとあげ、
良いお百姓さんに出会い、
接木をしてもらって、とても甘い実をなすことはできるのです。
因縁がからむと、結果はややこしくなります。
ただ、因縁があるので、結果は生まれるのです。
因縁が無いところに結果は絶対に生まれません。
言葉はエネルギーです。
発せば必ず作用します。
一度発した言葉の作用は、
消えることはありません。
言葉は消えても、
その力は相手の胸の奥へ、その場所へ、
必ず残ります。
綺麗な言葉を使っても、
使った心が穢れていては、
結果はマイナスのエネルギーが残ります。
汚い言葉を使えば、
それだけで、その場に悪い影響をもたらします。
何度も言うように、言葉はエネルギーです。
力が起これば、作用が起きます。
原因があれば結果を生み、
縁がからめば、複雑に作用します。
身体には、気が流れています。
多くの人には見えません。
目に見えない力が働いています。
テレビの電波は見えますか?
磁力は見えますか?
でも存在しますでしょう?
気も同じなのです。
未科学なだけで、存在するのです。
科学が追いついていないだけです。
言葉の力は、気に作用します。
言葉だけではありません。
あらゆる力は気に作用します。
その中でも我々が当たり前に使う言葉。
どれだけ、気を消耗して使っていますか。
どれだけ、気を遣って発していますか。
あなたの使う言葉は因です。
そこに作用する心は縁です。
生まれる現象は果です。
因縁果。
あなたの使う言葉と心一つで、
人を救います。
汚い言葉と曲がった心で発した一言で、
相手を病気(気を病ませる)にし、
あなた自身に流れる気を病ませます。
自分自身を病気にさせます。
言霊とは、言葉に宿る魂です。
その一言にいのちがあり、生きています。
目に見えない力。
大事にしたいものです。
「こんにちは」
「お大事にしてください」
どれほど私ができていようか?
どれほど心を込められているであろうか?
いつも反省。
常に反省の毎日です。