【ベストアクターズ002の感想】(※10曲目限定)



10曲目 『Flaming ice』の感想のようなものを。
アップテンポで好きな曲ですが、何度聴いても微妙に腑に落ちない部分があるんです。
どこらへんがテニスなのかってとことか。
どうも、この曲だけ何かが違う。
最初は、マジかこの歌詞……と思ったけど、聞いていると妙に癖になって、こればかりエンドレスで聞いてしまいます。
つまり大好きということです。


多分あの跡部さんは魔法使いか何かで、あれは対手塚戦用に用意されたイメージソングに違いありません。


―――というわけで、以下年末にCDを聞きながらざっと考えた設定。
結構悲惨な妄想なので、冗談のわかる方にお勧めします。


あ、跡部さんを魔法使いにする以上、設定は完全異世界で。
しかし、名前は漢字なんですよね…。
無駄な設定がいらない方は「」まで(自力で)飛んでください。





『即興PRG』


大陸西南に位置する国家テラーズ。古来魔物のはびこる地として知られていたそこを人の住まう場所として拓いたのは、賢者シグラエルだったと言われている。
地表から天へと伸びる五本の光。東西南北と中央に配された光陣が放つ力により、テラーズの地は安定し、国家とてささやかな始まりを迎える。
それから数百年。シグラエルの血脈の者が王家を名乗り、五つの柱をそれぞれ騎士団が守護し、国家は安寧を迎えていた。
___光暦917年、王都・セイシの柱が謎の消失を遂げるまでは。


その光の消滅を、手塚は遠く離れたハルの砦で同胞たちと目の当たりにした。
それまで一度足りとも揺らぐことのなかった光が、その根元からぐにゃりと曲がったかと思うと突然湧き上がった漆黒の波に飲み込まれ、あっけなく消えた。
何の前触れもなく、息を呑む暇さえなかった。柱を飲み込んだ黒い波は、そのまま王都の上にとどまり、城壁の中はすべて黒い靄のようなものに包まれた。
十年たった今でも晴れることはない不可解な霧。結界の一種なのだろうと、乾は言う。当時の中央騎士団の見習、今では正規団員の同胞だ。

とはいえ、中央騎士団の正規団員はいまや二十数名。
中央光陣消失の際に、それを守護していたと思われる彼らとは一切の連絡が取れない。
王都の外にある、騎士団員の養成所にいた見習数十名と、正規団員二十名程度が難を逃れたのみである。
機能しようのない本来の中央騎士団に代わり、副団長である大和が暫定的に隊を指揮することになったのが九年前。
柱の消失による魔物の跋扈は既に始まっていた。以来、近隣の治安を維持しつつ王都との連絡をとろうと苦心惨憺してきたが、結果は芳しくなかった。
実情を調べようと、あるいは王都を救おうとしてそこに向かって、帰ってきた者はいない。
そして、大和団長率いる第一小隊が旅立って二週間。
「月が満ちるまでに僕らからの連絡がなかった場合は、君が隊を継ぎなさい」
その言葉を守る日が遂に来てしまった。
…今宵は満月である。



「この絶望的な状況の中、団長就任おめでとう。手塚」
苦労するよ、と不二が笑う。
なかなか腹立たしい物言いだが、苦境の中でも軽口を忘れないその態度はいささか尊敬に値する。
「当然、副長は大石だよな?」
「光暦927年4月10日、総勢23名。叙式を受けた正規団員8名。中央騎士団としてかつてない規模だな」
「それって、かつてなく小規模な。って意味だよね。乾」
「で、どうする気だ。手塚」
「大石。…やはり、以前話した方向で、この隊を進めたいと思う」
「他の騎士団との連携ねえ、つーか、他の騎士団は無事なのかすらわからないんじゃない?」
「北の立海、南の六角、西の四天宝寺、東の氷帝。たしか、六角とは一度だけ連絡が取れたことがあったよ」
「ああ、その時は___」

「団長! 侵入者です!」

八名の団員が一斉に振り返る。

「荒井。どうした、魔物が出たか!?」
「や…桃城。それが、たぶん・…人間だと」
「一人で? このご時世、一人で夜中に出歩く人間なんぞろくなもんじゃねーぞ」
「…抜刀を許可する。桃城、行って来い」
「はい!」

 ※省略。侵入者と桃城の戦闘。

「俺の斬撃を避けるとは、やるな。お前」
「てゆーか、何これ。入団希望者を切り殺そうとするのがここの流儀なわけ?」
「入団希望者だぁ?」
「大丈夫か、桃城」
「あ、大石副長。こいつ、入団希望者って名乗りましたよ」
「入団希望者!?」
「…それって、そんなにおかしいこと? オレ、親父にここに入れって言われてきたんだけど」
「それは…君の父親は元団員か何かか?」
「や、ただの飲んだくれ。もうどっか行っちゃったから会えないし。行く当てもないし、とりあえず来てみたけど。ここって中央騎士団だよね。違うの?」
「いや、違わないが――」
「とりあえず、君、名乗ってみたら?」
「オレ? 越前リョーマ」

桃城とリョーマを取り巻く周囲からざわめきが起こる。

「正気か?」
「?」
「越前とは王家の姓だ。詐称が許されるものじゃない」
「んなこと言っても、オレの名前だし」
「…手塚」
問いあぐねた乾が手塚に視線を投げる。

「事の真偽を確かめる手段は今はない。…入団希望者として遇させてもらうが、いいか?」

 ※省略。とりあえず、リョーマは団員に。
  実力は乾や不二によって測られ、正規団員に認定。
  手塚が個人的に、王家の一員か審査。結果は誰にも言っていないが、手塚には確信がある。

 ※徐々に影響地域を広げていく中央騎士団。
  不動峰の黒賊、聖地ルドルフ、山岳都市山吹と同盟。
  東の氷帝と連絡が可能になるが、向こうは取り合わない。



「ざけんな。中央が落ちてから十年、誰がこの地を守ってきたと思う? ロクにてめーらの仕事もせずに、よくものうのうと顔が出せたもんだ。敗残兵とは組まねぇ。氷帝は独自に王都を奪還する!」
「それが無理だから、こうして頭を下げに来たんだろう。落ち着け、跡部」
「お前がいつ頭を下げたよ、手塚。どうしても、というなら貴様らの実力を証明して見せろ。話を聞くのはそれからだ」

 ※二人は昔、お互い見習の時期に顔を合わせたことがあるという設定。
  ちなみに、手塚は本当に頭を下げていません。(口だけ)

「どうする、手塚?」
「どうもこうもない。総勢200名の騎士団と別働する余裕はうちにはないし、この国には戦力を分散する余裕もない」
「じゃ、てっとりばやく喧嘩で解決ってことっスね」
「越前は控えだ。…お前を前に出すわけにはいかない。いいな」
「…ヒラの俺に団長命令に逆らう権利ないんスけど」
「とっておきの切り札だね」

 ※省略。色々すっとばして手塚・跡部戦。
  ちなみに手塚も魔法を使うという設定で。
  跡部は氷系が得意という設定で。

  ここで、あの曲を流したい! 
  (BGMで)
  (これが言いたいが為に、ここまで設定を連ねてきたわけです)



「貴様、正気か!?」(左腕を捨てて勝ちにきた手塚に対して)


 ※省略。そんな感じで試合としては跡部の勝ちだけど、手塚に気迫負け。
  その後、手塚に後を託されたリョーマが日吉を叩きのめして終了。
  同盟成立。(後で一度破棄されます。その経緯は以下の通り)


「テメー、ホントにあいつが王子だと信じてるのか?」
「…その確信がある」
「確証じゃないところがミソだな。手塚、俺は王家の人間に会ったぞ。それもここ二ヶ月の間に。俺はそいつが本物だと思う。証拠があるんだよ。だとしたら、お前のところにいるアレは何者だ?」

 ※この後、リョーマ・跡部戦。何かの証明。

 ※以下全略。結果として、東西南北全ての戦力で王都奪還に挑むんじゃないかと。
  てか、奪還も何も、敵はホントにいるんでしょうか。



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―――ここまでお付き合いいただいて、本当にありがとうございます。
本当は、雑魚掃討用の曲かと思うんですが、もしくは対リョーマ用かとも思うんですが、
歌詞の一部に聞き流せないものがあったので、対手塚用ということで。

団長って響き、あまり似合わないんで、手塚隊長とか跡部司令とかにしたかった…。
いや、それもあまり似合わないか。
何か、かっこいい役職名を思いつけなかった。それが心残りです。


異世界いいですね。手塚と庇って怪我をする跡部とか、跡部を庇って怪我をする手塚とか、そーゆーありえない設定ががしがしできます。
壁際に立つ手塚。その目の真横の石壁に短剣を突き立てて「よくよく考えろよ、なぁ?」と、上目遣いに恫喝する跡部とかが見たい。
あ、異世界もごく普通に塚跡です。


参考曲:「Flaming ice」「お前は青学の柱になれ」