第一話 : そしてハコはあけられた
S「こんばんはー。Sです。TVをご覧の皆さん。新番組なのにわざわざ副音声にしていただきありがとうございます!」
K「Kです。こんばんはー。後でちゃんとこっちじゃない方も聞いてくださいね〜」
S「まあ普通はこっちが後回しだけどね」
K「思ったんだけど、同時に聞けばいいんじゃね?」
S「えー? TV二つ用意しろって?」
K「主/副切り替えボタンあるじゃん。ほら」
S「あー…ホントだ。じゃあ同時公開でいきまっしょー」
K「ちなみに主題歌は俺で」
S「歌手の役だからなー。ずっり、オレだってさー」
K「鶴賀レンは歌わない」
S「うたったら実はスゲーうまいよ。ピアノもギターも弾けるよv」
K「勝手にキャラ作ってるし(笑)」
S「あ、終わった終わったー。次CMで」
K「ナニそのやる気のない解説ッ。ちなみに、この曲は不破くんのデビュー曲という設定ですね。オリコン一位ね」
S「へー」
K「ドラマ開始時点で、セカンドシングルが出たところだから、やっと売れてきたってところでしょうか。その点は俳優歴長い鶴賀さんの方が、名は売れてると」
S「「さん付け」かよ(笑)。オレのことは呼び捨てなのに」
K「いいじゃん」
S「いいよー? つーか、鶴賀さん20歳だよね。スゲー老けてる」
K「大丈夫だって。てか、お前もさん付けじゃん」
S「いやー設定すげーもん。抱かれたい男No.1だって」
K「なれる(笑)?」
S「ちょっとムリ(笑)」
K「CM終了。ナレーション始まりました。パチパチパチ」
S「出番はきょうこちゃんからだよね。正直、うまいです」
K「さて、このシーンじっくりご覧ください」
>ファーストフード店で真面目にアルバイトする少女。
>バイトを掛け持ちしているため、慌てて次の現場へ向かおうとすると、その耳にある言葉が飛び込んでくる。
>「やっぱ、これからは不破ショウだってv 歌うまいし、かわいいし」
>「鶴賀レンから乗り換えたの?」
>「そう…これが証拠の、セカンドシングル初回特典等身大ポスター二枚!」
>こだまする主人公の悲鳴
>「わたし…もらってないッ!」
>瞬時にその場を後にするきょうこに対して、同僚の呟きはこうだった。
>「芸能人に興味ないって顔してたのに…以外と熱くなる人だったのね…」
S「このポスターいつ撮影したの?」
K「結構直前だった。ちょうど雨でさー、急いでるのに髪乾くまで待てないって、ちょっと濡れたまま撮られたり」
S「全っ然わかんない(笑)」
K「俺も(笑)」
K「きょうこちゃんさー、現在「そのへんにいるつまんない女」バージョンだからマジすっぴんなのね」
S「マジで? 全然わかんない」
K「やっぱ若さかな…羨ましいぜ」
S「コラ16歳」
K「実年齢マイナス5くらいだもんな。流石に16は…名乗るけどね!」
>店に掛け合ってポスターをもらえたきょうこは、次のバイトへと駆けつける。
>息も絶え絶えなきょうこに、店の女将さんはお休みを進めるが、這ってでもバイトに出るきょうこ
>「一日でも休むと…お家賃は払えなくなるもの…」ぜぇぜぇ
>高校へも行かず、高い家賃を払いながら、一日中バイトする女の子を心配する女将さん
>「おしゃれとかしてみたいとか思わないのかい…?」
>優しい言葉が胸を打つ。だが、きょうこにはそれができない理由があった。
S「次、共演シーンだよね。出番多くて羨ましー」
K「つか、これ過ぎたらこの先レメ(※きょうこと鶴賀の所属する大手事務所)一色じゃん。むしろAKATOKI(不破の所属プロダクション)な俺に出番がない(苦笑)」
S「いやーオレもしばらく出番ナイよ。こっからはローリー一色」
K「ローリー社長ね(笑)。俺好き。背景映像すげぇし。俺も社長の背景で出られないかな(笑)」
S「仮面舞踏会のときくらいじゃないか(笑)? 不破があの中にいたらマズいって。事務所違うし」
K「そもそも事務所の問題じゃないから」
S「あの人数調達するのってすごいよね」
K「しかも社長専属っぽい(笑)」
>疲労困憊しつつ家に帰る主人公。
>すると、自宅に明かりが! ドアを開けると、幼なじみのしょうちゃん(※不破ショウ)が久々に帰ってきていた。
>実家の旅館を継がせようとする両親に反発して「俺は芸能界の宝!」と上京するとき、
>しょうちゃんは、他の誰でもなく、おさななじみのきょうこに声を掛けたのだ。
>苦労はしているが、彼のためならなんでもする! と改めて心に誓うきょうこ。
>そんな時、テレビに鶴賀レンの姿が映る―――
K「で、ブチきれるわけですよ。俺」
S「レンの方が格好いいからね!」
K「俺認めてねえし(笑)」
S「や。正直、畑違いと思わなくもない」
K「単純に人気のみの比較で勝ちたいわけですよ、不破くんは」
S「七位だからね」
K「鶴賀さんは一位でも態度変わらないよね」
S「そのへん監督とも話したんだけど、レンは人気とり基本的にしない人なんだよね。ただ、究極的にフェミニストだからもてる、と」
K「不破くんはクールを気取ってるし、敢えてイメージ作って一人でも多くファンが欲しい。てか奪いたい(笑)」
S「やらん(笑)」
K「くれよ(笑)」
S「あ、ここでインタビューに答えて「好きな女性のタイプ」言ってるけど、これって実はマニュアル回答なんだよね」
K「? 台本通りってこと?」
S「違う。鶴賀レン用、マニュアル回答集がある(笑)。きょうこちゃんもあるってさ。不破くんもらってないの?」
K「俺「スカしたかんじで」としか、言われてない。まあイメージつきそうな質問には答えないんで、それで済んじゃうし」
S「お笑い好きのくせにー」
K「バラエティ大好きv 秘密だけどさ」
>キレて帰ってしまったショウ。
>「しょうちゃんもすぐに追いつくよ」ときょうこはフォローするが、「俺は今すぐ奴を越えたいんだよ!」と耳を貸さない。
>仕方なく、携帯に「しょうちゃんが一番だよ」とメッセージを入れ、翌日もバイトに励む。
>バイト先で用意した差し入れを届けようとしたきょうこは、マネージャーとショウの会話を聞いてしまう
>「ったく。あいつの中で一番でも意味ないっての」
>「そんなこと言って。その子に今までずっと生活費稼がせてきたわけでしょ?」
>「だってあいつが俺のために働くのは当然だろ。別に来てくれって頼んだわけじゃねえし」
>いかにもいい雰囲気の二人。しかも同棲しているという。(というかマネージャーさんがこんな美人だったことすら知らなかった)
>ショックで壊れてしまう主人公。とうとう心の底のパンドラの箱を開けてしまう。
K「ここで一気に天然温和系の女の子が、怖くなります」
S「マジこわいよ。CGすごすぎ」
K「いや、CGなくても怖かった。怖がってちゃいけないので顔には出さなかったけど」
S「化けたよね、ここで」
K「結構ここ長く撮ったんだけどさ。曰く、大がかりなアクションが全てじゃないって。黙って立っていても滲み出る怨念が大事だって」
S「で?」
K「―――滲み出てた。やっべー俺殺される? みたいな」
S「不破くんは動じてないけどね」
K「いや。幼なじみがあんなキレ方したら、流石にちょっとは驚くって」
S「ちなみに、フェロモン系マネージャーはタイプ(笑)?」
K「うん。羨ましいだろ膝ー」
S「けど微妙に子供扱い」
K「うっせえ(笑)!」
>「わたしって便利な女だったのね…」
>黒いオーラを撒き散らしながら、「復讐してやる!」と宣言するきょうこ
>しかし「パンピーがどうやって?」と耳を貸さない不破。
>警備員につまみ出されたきょうこは、怒りのままに行動を開始する。
>翌日。全財産(不破グッズ)を売り払って、生まれ変わったきょうこの姿があった。
>【第一話終】
K「ちなみに、不破くんの本名は正太郎」
S「それでデビューすればよかったのにv」
K「レンの本名も連次郎とかなんじゃないの(笑)?」
S「いやレンは本当に本名…だと思うけど」
K「原作読んだけど、出てない気がしたなー」
S「全部読んだ?」
K「読んだ。最新号まで。俺大活躍(笑)」
S「なんで雑誌まで読んでんの(笑)」
K「気になるじゃん」
S「今度貸してよー」
K「買え。本屋で少女漫画14冊と雑誌を買ってこい」
S「何の罰ゲームだよ(笑)」
K「いや。マジ普通に買えるけどね。最近は」
S「やだよ。鶴賀レンが少女雑誌買う姿は(笑)」
K「不破くんだって嫌だよ(笑)。まあ買うけどね」
S「ネットで買おう」
K「あーその手がありましたかー。なんてね。ネットで買うとすぐに読めないじゃん」
S「結構重度に漫画好きだよね」
K「と、そんなこんなで、そろそろまとめに入らないといけないわけですが」
S「エンディングは不破じゃないんだよね」
K「制覇成らず(笑)」
S「そのうちオレ歌うからさー」
K「だから鶴賀さんは歌わないって。じゃ、今日の所はこのへんで」
S「来週は結構オレ出ますので、よろしくね」
K「こっちは出番少ないですけど、よろしくお願いします」
>>次週に続く