うそよね〜ん



『おじいちゃん、盗ったもの鞄から出して』
『ハイ・・・・・・・。(鞄から出す)
『おじいちゃん、コレ全部万引きしようとしたの?』
『はい。』
『そうか・・・。とりあえずね・・・。』
『あ〜。待ってくれや〜。』
『いや、もう盗ったんだから一応警察に電話しないと・・。』
『婆さんがよぉ・・。バァさん、ワシのバァさんがよ、病気なんじゃ〜』
『・・ホンマかいな・・。』

うそよね〜ん!!
『・・・・・。(電話かけようとする)
『あーー!!』
『どうしたの』
『孫が、孫が病気でよ、・・死んでしまったんじゃ』
『えーー?』
『ほいでよ、悲しみのあまりよ、気を紛らわすためにこんな事してしまったんじゃ』
『・・・・・・・・。』
うそよね〜〜ん!!
『・・・・・。(電話かけようとする)
『あーーーー!!あーーー!えらいこっちゃーー!!』
『どないしたんや?』
『屁ぇこいてもうた』
『ホンマかいな!』
うそよね〜〜ん!!
『・・(電話かける)
『あーーー。ああーーーー・・・』
『もしもし。はい、こちら潮江デパートやけど・・・ええ、万引き。
・・・常習ですわ常習。すぐ来てください』

『(笑)あ〜〜・・・』