シェフとマネージャー



おもろい。やりとりが大好き(一部省略ですが、かなり長いです。スイマセン)

『おいしいねぇ』
『おいしい。』
『ムッシュマドモアゼル、お味の方はいかがですか?』
『いやぁもう美味しくいただいてます』
『ソースが特に美味しいです』
『シェフ自慢のソースでございます』
『是非シェフにご挨拶したいですね』
『シェフでございますか?』
『はい』
(登場)・・どうも、シェフの松本です。』
『いやぁ本当に美味しくいただいてます。』
『どうもありがとうございます。』
『特にこのソースが美味しいんですけど、材料はなんですか?』
『・・・・・・・なんや?』
『何がや?』
『材料。』
『材料・・・おまえが作ったんちゃうんか?』
『おっきい声出すなや!』
『おまえがでっかい声ちゃうんか?』
『なんや?』
『なんで作りはったか聞いてはんねや』
『・・・・・・・・・・ワイン。』
『え?ワインですか?』
『・・赤か白か?』
『おまえが言えや!』
『・・・・・・え〜、白ワイン。』
『白ワイン。!』
『・・・白?白ワイン。』
『迷うな!ちゃんと言えや!』
『白ワインですか・・』
『白ワインでございます』
『白ワイン・・・へぇ〜めずらしいですね』
『はい。』
『また、この肉が柔らかくて美味しいんですけど・・なんの肉ですか?』
『・・・・わからんわ、・・・肉わからんわ!』
『・・・おまえ仕入れて来たんちゃうんか?』

『・・・・おっきい声だすなや!(横腹をなぐる)
『殴らんでええんちゃうんか、コラァ?・・・・なんの肉つこうたんや?思い出せ』
『・・・・・・・・・フォアグラや!
『フォアグラちゃうやろ!肉やろ!』
(いったん引っ込む)
『おまえそんなに偉そうに言うことないんちゃうんか?』
『おまえ作ったんちゃうんか?』
『俺わからへんやんけ!』
『だから冷蔵庫のどこ作ったんやおまえ』
『おまえが先陣きっていえや!』
『俺マネージャーやんけ』
『とりあえずあんまり時間かけてられへんから行くけど』
『でっかい声だすなや!』
(もどる)
『お客様、お待たせしました。羊の肉でございます』
『羊ですか?』
『羊ちゃうやろ!おまえ』
『おまえが言えいうたんちゃうんか俺に?』
『羊ですか・・・お腹いっぱいだね、行こうか?すいませんお会計お願いします。』
『・・・・・なんぼもろたらええねん?』
『わからへんやんけ』
『おまえ作ったんちゃうんか?』
(小声で)・・・1000円と1000円で2000円、1000円づつ・・』
(小声で)ええんかそれで?』
『お客様、お会計2000円になります。』
『え〜!2000円ですか?そうですか、じゃ1万円で・・』
『お預かりいたします。少々お待ち下さい。』
『へぇ〜やすいねぇ。』
『・・・ちょ千円札貸してくれや。』
『なんで俺がださなあかんねん!』
『でっかい声出すな!・・五枚しかないねん。』
『はよ貸せや!・・・』
(しわしわの札をポケットから出す)
『全然きれいなん無いやんけ!』
『お客様お待たせしました、お釣りでございます』
『・・・すいません、これ6000円しかないんですけど・・・一万円出したんで・・』
『あっそうですか、少々お待ち下さい。』
『・・・なんで足りへんねん?』
『おまえ出しとけや』
『俺ないやんけ!』
『俺にばっかり言うなや!』
『でっかい声出すなや!ええから全部出せや!』
(小銭をテーブルに置く)
『こんな所だすなやあほう!・・金落ちたやんけ、どうすんねや。
なんで小銭出すねん?俺札貸してくれ言うたんちゃうんか?
ちょ待て、なんぼかわからんようなったやんけ』
『俺な、6000円ぐらい出してるいうねん。だから俺1000円
返してもろうたって5000円損してるやんけ 』
『いったん返してもらおう』
『すいませんあの早く・・・』
『少々お待ち下さいませ』
『俺の小銭どこいったん?』
『おまえの小銭落ちてる言うねん。小銭で払えるか!!』
『お釣りでございます、一万円もらいます』
『・・・ちょっとすいません2000円足りないんですよ』
『おまえ隠してんちゃうんか?』
『隠してへんわ!』
(今田のポケットから出てくる)
『あるやんけ!』
『おまえ持ってんちゃうんか』
『2000円お返しします。有り難うございます。』
『あ!でもワイン飲みましたけど・・』
『ワインですか?・・・・おまえなんでワインの金言うてくれへんねんコラ!』
『だからワインの金もろたらええねんやんけ』
『なんぼもろたらええねん?・・・オホッオホッ(咳払いして聞く)
『・・・お客様お待たせしました。ワインの方、6万円になります。』
『え〜〜?6万円!!』
『・・・・びっくりされてるやんけ!!値段見とけや!』
『何年もんですか?6万円て』
『・・・・あれやあれや!今ジュースなんぼや?』
『ジュース今110円』
『130円でございます』