□ ……… > ― ―――――――― . ――――― < ……… □
>……… プラトー 〜差異から始める哲学〜 ………<
PLATEAU "Philosophy begin with a difference"
SIGEYOSI ......................>
□ ._._._.NO.4_._._._._.湯とビールになる_._._._.99 10 5_._._□
□前回 地震はプレートとプレートのズレの差異の解消と書きました
プレートの流れもまた何かの差異の解消で動いているのでしょう
流れを溯ってゆくとそれは宇宙の始まりまで辿ってゆくことになるで
しょう
大変ですので通常は範囲を限って考えています
..…..…..…..…..…..…..…..…..…..…..…..…..…..…..
□湯船の中に私達は何を求めているのでしょう
医学的にはほとんど意味の無い行為です
低温入浴も半身入湯も 時間をオーバーすれば害になるようです
宗教である という人もいます ここでは
<湯になること> について考えてみましょう
ある程度湯につかっていると体が湯と通じてきて 湯の熱が全身に
ゆきわたってくるのが実感できます
熱が湯から体へ循環し 体が湯と区別しにくくなってきます
<区別しがたい>という感覚が<湯になる>ことです
<識別不能>な状態が湯に同化している証拠となります
差異は通常の身体から湯になった身体との間にあります
AからBへの変身の間には差異や隔たりがあることになります
湯になった実感はむしろ<湯上がり>にあるでしょう
湯から出るのは体ではなく 湯 なのです
ポカポカした<湯>が廊下を歩いてゆきます
このような感覚を一度も味わったことのない日本人は極くわずかだと
思います
冬など一日中<湯>が抜けきれずに過ごすことさえあるでしょう
次の日に残ることも……
..…..…..…..…..…..…..…..…..…..…..…..…..…..…..
□湯ががりのビールは格別です
湯から今度は<アルコールになる>のですから
湯とアルコールの類似点はたくさんあるでしょう
全身を温度の粒子が駆け巡る とか 気持ちが良くなる とか
日常感覚から開放される とか 身体が軽くなったり重くなったり
とか……
<なる>と云っても スチュワーデスになる 公務員になる
とは違っています
変身と言っても 衣装や化粧を派手にする こととはやはり違います
演技とも違います
ゲームや小説の登場人物に感情移入するのとも違います
身体(からだ)の中を粒子が高速で駆け巡る感じ……
東洋医学のつぼは体の組織や神経の繋がりとは無縁に作用します
(指圧のつぼと それに対応する器官との間には因果関係が何もあり
ません)
<気>の流れとほぼ同じことを云っているのだと考えてよいでしょう
体の各組織の壁を越えて働く力 越境する粒子の流れ
熱の粒子の その温度と速度 を感じているはずです
<なる>とは有機的な身体から別の身体への転身(移行)と意味します
..…..…..…..…..…..…..…..…..…..…..…..…..…..…..…
□初めに宗教と書きましたが 禅の身体 との共通点を指摘するのは
それほど難しくは無いでしょう
熱湯修行も……?
YESと答えておきましょう(ただし拷問でないかぎり……)
..…..…..…..…..…..…..…..…..…..…..…..…..…..…..…
□手探りで4号まで辿りつきました
ここでプラトーの読み方を少しばかり書いてみたいと思います
読み方を強制するものではありませんし 基本的にはご自由に読んで
いただいて結構です
風変わりな読み物として読み流すことをお奨めいたします
週一度のインターバルでも かなり速度が早いんで すべてを精密に
理解していると時間が足りなくなるでしょう
むしろ読み流して いったん忘れ 再び浮上してきたもの は自分に
とっての切実な問題意識と云えますから そのテーマは追求してみる
価値があるでしょう
また何年か後に 問題や出来事に遭遇した時に思い出されるものも
考えるに値するのもでしょう
プラトーに触発されて考えてみるのも勿論有効です
アカデミックな講義ではありませんし 網羅的にすべてを身に付けよう
とすると反って頓挫してまうかもしれません
私自身網羅的には考えていませんし 網羅的にやろうとすると
時間がどれくらいかかるか見当もつかないくらいです
今まで<差異>という同じ言葉で云い現して来ましたけど 実際には
<差異>にも何種類あるのか やはり見当もつきません 日々増殖して
いるはずですし……
次回は情報誌とストーカーを予定しています
□□□ □□ □(((((<<<<<<<<<<>>>>>>>>>>)))))□ □□ □□
PLATEAU マガジンID:0000018223 は、インターネットの本屋
さん『まぐまぐ』を利用して発行しております Thanks!