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雑音に敏感であることの美徳


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12月11日
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 2004

■TOKYO TUBE

東京メトロ・丸の内線の四ッ谷駅は、嘘つきである。

この駅は地上に出ており、地下ではない。

四ッ谷駅から赤坂見附へ向かう丸の内線に乗ると、 上智大学付近の地上から迎賓館の地下へと潜るように進むのだが、 その時に東側の車窓から上智大学のグラウンドが見える。 そこでは大学生がさまざまなサークル活動にいそしんでおり、 若若男女が二十歳を楽しんでいる姿がかいま見える。

テニス、サッカー、ラグビー‥‥‥
あぁ、懐かしいなぁ‥‥‥、ぼくはたまにサークル棟に出現する幽霊だったけれど、学生の頃を思い出したりする‥‥。

すると、突然、真っ暗闇になる。

TOKYOの地下に潜り込んでいったこの丸の内線という名の地下鉄は、 この後、地上に出ることは無い。(イメージ)

(2004-12-11/K)


それはまるで人生を象徴したような景色。華やいだ甘い学生時代は一瞬で過ぎ去り、しょっぱい現実社会の闇に包まれる。しかし、霞ヶ関方面から四ツ谷に向かう時は、真っ暗なところから突如地上へと抜ける。闇から抜け出せる時もやって来る、と励まされているようでちょっと勇気ももてる。なんてね。(C)





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