Think again to think widely.

雑音に敏感であることの美徳


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10月21日
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 2005




 2004

■過激派

台風だ。こんな日は会社も休みにしてくれればいいのに。

「台風が来るってワクワクしてたのに、大したことなくてガッカリした」と、前回の台風で友達が言っていた。

なんとなくわかる。子どもの頃は台風で傘がおちょこになるのも、地震で机の下に隠れるのも、稲妻が空を明るくするのもなんとなくイベントのようで楽しめた。でも年を重ねるごとに楽しむ余裕はなくなって来た。

「台風ってワクワクしない?」と彼女が後輩に聞いたら、「なんとなくわかります。今、戦争とか来ればいいって思う」と、アバンギャルドなご意見が。後輩は「空襲の中、逃げ惑いたい」らしいのだ。戦火の中で苦しむ人々にはよもや聞かせることのできない不謹慎なご意見だ。

後輩のことばが、海を渡ったいくつかの国のスイッチを押す人々に届きませんように。

(2004-10-21/C)


とんでもなく、きわどい。ありえない。こんな認識は昭和生まれにはできない。「最近の若いモンは…」というセリフは禁句だと封じていたが、これが最果ての刺激を外部に求める世代、か。あれ? どこかにもいたような……(K)




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