Think again to think widely.

雑音に敏感であることの美徳


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3月12日
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 2006




 2005

■数ヵ月vs5年

「エターナル・サンシャイン」(ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット主演)を観た。
先に試写で観ていた会社の方々から評判は聞いていたので、とても楽しみにしていた。

チャーリー・カウフマンに強く惹かれたが、正直ジムもケイトもどちらかというと苦手な役者さん。にも関わらず、素晴らしく良かった。映像もキレイだったり斬新だったりな上に、とても静かな中にじんわりにあったかい気分になる映画。

翌日出社すると、「どうだった?」と皆さんに聞かれたので、
「ここ数ヵ月観た映画の中で、私は1番好きです。」
と答えた。一同、まるで自分が監督かのように満足気に頷いていた。

しばらくして、上司の元に電話がかかってきた。上司の口ぶりから、電話の主も映画を観て絶賛の報告をしているようだった。まさかエターナルマジックにかかった同朋 !?

残念ながらそちらは「サイドウェイ」。電話の主曰く、
「ここ5年の中で1番です!この映画のためならどんなプロモーションもします!」
“5年”かぁ…“数ヶ月”じゃ負けちゃったな。
年月では劣ったものの、いやいや「エターナル〜」も素晴らしいですよ。「サイドウェイ」も素晴らしいとウワサには聞いていますが、そちらはまだ観てないので何とも。

ちなみに「エターナル〜」はアカデミー賞脚本賞受賞、「サイドウェイ」はアカデミー賞最優秀脚色賞、ゴールデン・グローブ賞作品賞・脚本賞受賞。

どちらにせよ、この2作品は観てソンは無いかと。


(2005-03-12/C)



 2004

■Dear Celluler Phone.

無料通話分を家族同士で繰り越せるように、充電も家族の携帯同士で使いまわしできるようになって欲しい。


携帯のアドレス帳の情報は、パソコンから入れられる(できればメールソフトから転送できる)ようになって欲しい。


WindowsやMacでUPDATEするように、機器自体を買い換えなくても、サッと最新機能に更新できるようになって欲しい。


メールに絵文字があった場合は、続けて訳文を付けて欲しい。
(+_+)


(2004-03-12/K)


今週から始まったauの家族メール無料化、Cメールだけって、おい。docomoのショートメールのようなもの、Vodafoneのスカイメールみたいなもん。(2004-11-06-SS/K)




■ピンク

今年は暖冬だった。
もらってきたガスオイルヒーターは、出番もないままにキッチンのすみっこにおいやられている。
春一番が吹いて、ウグイスの鳴く声も聞こえてきた。
春はもうすぐそこだ。

何年前のことだろうか。桜が咲きほこる4月に、雪が降った。
舞い落ちるのは、花びらなのか雪なのか。そんな幻想的な日、友人のお母様の御葬儀がとりおこなわれた。
「妻は西行法師の歌が好きでした。『もし死ぬのなら桜の季節がいいわ』 と。」
喪主であるお父様は言った。
1人で参列していたにも関わらず私は涙が止まらなかった。
そして、雪と桜が降り注ぐ美しい日に去れることを、羨ましくも思った。

私の父も、桜の季節にこの世を去った。
兄が車椅子を押して、桜並木を散歩した。
義祖父が逝ってしまったのも、2年前のこの季節。
昨年は、開花を待たずに叔父と別れた。

桜が咲くと、8割の嬉しさと同時に2割の哀しみがこみ上げる。
でも、派手すぎず、どこか憂いを秘めた、紫がかった淡いピンク色を見ていると、キモチが落ち着いてくる。

「ねがはくは 花のもとにて春死なむ そのきさらぎの望月の頃」

私も西行と同じことを思う。


(2004-03-12/C)




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