愛の狂戦士部隊、見参!!
あとがき
終わりました。
はじめた当初は、3ヶ月ぐらいで終わるだろうと思っていた連載も、あれよあれよと半年が過ぎ、年を越え、年度さえ越えて……外伝である『閑話』シリーズを含めて全49話にもなってしまいました。
年間放映アニメか特撮ものみたいだ。
さて、この丸一年に及ぶ連載。
振り返ってみれば、省略できる部分も多々あったように思いますが、とにかく書きたいものを書きたいように書く、ということに関しては満足しています。
それでも、書ききれてない部分はあったりしますが。
ネスティスとかネスティスとかネスティスとか(笑)。
(原作ではもっとエモーショナルなキャラクターで、伯爵に最後の引導を渡す存在だったんですが)
主人公四人については、キーモ以外はちょっとヤバ過ぎるぐらいに活躍してくれたので一応満足しています。
キーモは、あれ以上弾けると話が収拾つかなくなるので。
実は、キーモが馬鹿丸だしで状況を引っ掻き回すだけ引っ掻き回すバージョンの回が何度もあったんですが、泣く泣く修正、廃棄しました。
彼を生かしきれなかったのは、やはり私の腕の至らなさが原因です。
また、最後の『後始末』の章においても、主人公達を差し置いて師匠達が活躍しすぎたのも、反省点であります。
あそこはかなり悩んだのですが、愛の狂戦士部隊が主命でミアに行き、さらに監査官代理の責務を負った以上、師匠たちに報告せずにおくわけにはいかないし、そうなれば師匠達が乗り込んでくるのも自然な流れだろうと思い、あの形になってしまいました。
(報告しなければ、どちらにしろ師匠たちは乗り込んでくるし、そうなると話がさらにややこしくなるし)
本当は――
報告の届かないことに師匠達がやきもきしながら一月ぐらいが過ぎる>
その間に一行はクリスたちと一緒にイークエーサに戻ってきた>
イークエーサでクリスたちの結婚式に出席、騒動を起こす>
師匠たちに居場所がばれる>
怒れる師匠、出陣。
……で、終わらせようというのが当初の構想だったのですが。
さて、最後になりました。
読みにくい、もしくはこんな長いの読む気にならない、あるいは長すぎて途中で読む気が失せた、ただもう疲れたなどのご感想もございましょうが、それもこれも全て作者の構成力と先読み能力のなさゆえでございます。申し訳ありません。
ただ、作者自身としては、とても勉強になった連載ではありました。
構成を前もって決めておくことの大事さ、週一連載の大変さ(週刊漫画家って凄いよね)、キャラクターを生かす描写と文章量の兼ね合いの難しさ、群像劇の難しさ、etc,etc……
この経験が、これ以降の作品に生かせるよう、さらに精進してゆきます。
ここまでつきあっていただき、本当にありがとうございました。