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コロラド無宿異聞〜赤き大地に風は走る〜

後書き

 いかがでしたでしょうか。
 少しはったりが足りないように感じられたかもしれません。(掲載にあたって色々手を加えてはみましたが)
 しかし、はったりを抑え目に、歴史小説のような趣きを、というのが書いていた当時の狙いでしたから、それはそれで成功しているといえるかもしれません。
 ここまで読んでいただいた人達の時間の浪費になっていなければ、嬉しいのですが。

 ジェラードとアンナの物語はこれでおしまいです。この先は考えていません。生きているかどうかさえ、作者の私にも不明です。
 しかし、この二人の遺伝子は別の作品に姿を変えて受け継がれています。
 遺伝子といっても子供が出てくるわけではありません。
 同じ西部劇の舞台で、今度はもっとハジケた設定の作品に姿を変えたという意味です。
 開拓時代の西部を舞台に天使と悪魔、その他もろもろが争う――そんな設定を考えついたのも、この作品があってのことです。
 それゆえ、真っ先に連載しました。
(天使vs悪魔、そしてその間で翻弄される主人公という設定自体は、キアヌ・リーブス主演の『コンスタンティン』に先を越された形になってしまいましたが)

 今回連載をするにあたり、十年前の原稿はあまりに青臭く、読みづらかったため、ほぼ書き直しと言えるくらい手を加えました。
 枚数制限のある登校作品では書ききれなかった部分も、何とか書ききれたように思います。
 ……いくらか設定や性格の変わった人もいるけど。
 …………構成変わって伏線が消えかかったりしたけど。
 ………………最後辺り、辻褄があわなくなりそうになって悶え苦しんだけど。
 いや〜、それにしても枚数制限がないって素晴らしい。(笑)



 二人の遺伝子を受け継ぐ話……【ウェスタン・クルセイダーズ】近日連載予定