〜ちょっとラッキーな日曜日〜



友人が「代官山の本屋さんでマトリョーショカ展をしている。」と教えてくれ、面白そうなので行ってきた。

まずは、気になっていた恵比寿のらーめん屋さんでお腹をおさめる。近隣にある某店の激辛らーめんも久しぶりに攻めたかったが、せっかくなので初めてのお店に行ってみる。天下一品に通じる濃いスープがなかなか。

坂の多い道を迷いつつたどり着いた本屋さんは、古いアパートの部屋を改造した、いい雰囲気のお店。正面に、いましたいましたマトリョーショカがいっぱい。白木のものに、日本の詩人だの音楽家だのがペイントしたり飾りを付けたり、それぞれ味がある。あっ、あれはアンクルトリス!脳に直球でウイスキーが欲しくなる(と、書いている今思い出してウイスキーが飲みたくなり、スコッチをグラスに注ぎ、パソコン前に戻る)。

お店の本業である本も見てみる。シャンソン歌手でお料理も上手な石井好子のお料理本があって、ちょっと嬉しい。ディック・ブルーナが子供向けに描いた「正しいめがねのかけ方」ポスターもかわいい(でもそんなにつるを広げたら壊れちゃうぞ)。ここで白状すると、割と大人になるまでミッフィーはサンリオの辺りと思っていた。

夜に予定のミーノまで時間はたっぷりあったので、最終時間つぶし処を恵比寿ガーデンプレイスに定め、その道中の気になるお店をぶらぶら。「代官山なら着慣れているおば様たちそんなにいないわよね、きっと。」と勝手に安心して、いつものごとく忘れて久しい段階をいっぱい省略して着物を来て行ったが、すぐに雑貨屋さんのおじ様に話しかけられる。なんだかお詳しそうなのでお聞きしてみると、お茶がご趣味でしょっちゅう着物をお召しになるとのこと。きゃぁきゃぁ。

恵比寿ガーデンプレイス到着。入り口近くの、何というのだろう、半屋外吹き抜けステージのような所の看板に、何か書いてある。。。と思って見てみると、なんと!夕方から渡辺香津美のミニコンサート!ラッキー。

わくわくしつつ、麦酒記念館入り口の巨大缶ビールオブジェに喜び、館内床に流れるビール造り工程の映像の上を「踏み絵。」と言いながら歩き、以前弾きに来たことのあるスタインウェイを眺め(土日は一般公開している)、タイユバン・ロブション(のメニューを見)に行き、ステージに戻る。床に座り開演を待っていると、若いお兄さんがギターを4本用意している。「やっぱり無料だしねー。きっとわたなべのわたって綿毛の綿。彼が綿辺香津美。」などとおばか話をしていると、本物が出てきた!上手ー。そりゃそうだ。

渡辺香津美って面白い人だったのね。以下サンバのリズムに乗せた弾き語りのセリフ。「♪ぶんぶんぶんぶんちーちきちーちき、忙しい〜ベースドラムギター同時演奏〜、ここは恵比寿〜、隣が目黒五反田大崎〜、僕は渋谷生まれだからこの辺は詳しい〜♪」

「次は“Spain”です。」と言うと、お客さんが沸く。「今日は気分がいいので、最初にあるテーマから入ります。」と、弾き始める。何かしら、と思って聴いていると、アランフェス。かっこいい。Michel CamiloのSpainも好き。

4本の内1本が12弦ギターなのがとても気になっているのだが、なかなかご披露いただけない。最後のオリジナル曲でやっと聴けた!迫力あるなぁ。
拍手とともにアンコールの声があがると、「ぴったりの曲があります。」と応えてくれた。さよなら、という曲だった。

1時間の予定だったが、終わったら20分超えていた。いい気分でミーノに臨めそう。



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