棋譜並べの実技
 棋譜を見ながら石を碁盤に置いて手順を再現することを棋譜並べといいます。
 棋譜並べは面倒なようですが目で見て鑑賞するだけではなく手で碁盤に碁石を置くことににより脳が活性化されるので棋力の向上に大いに貢献します。
 棋力向上を目指すなら棋譜ソフトで棋譜を再現して鑑賞するだけではなく棋譜並べを励行することをお奨めします。
 継続は力なり、棋譜並べは少しずつでも継続して励行することに意義があります。苦痛を感じてまで棋譜並べをすると継続できません。下記に示す方法のうち自分にあった方法を選んで継続することが必要です。
気が向いたところまで並べる
 とりあえず気が向いたところまで並べます。疲れてきたらやめます。
 石を碁盤から取り除いて並べ終わったところまで並べなおしてみます。
 これでも回数を重ねると棋譜並べをしないよりは棋力が向上します。
 また回を重ねると並べる手数が増えていきます。
手数を決めて並べる終わる時間を競う
 囲碁サークルなどですると効果的な方法です。
 30手までとか50手までとか手数を決めて並べ終わるまでの時間を競います。手数は多くしすぎると退屈する人が出てきますから30〜50手程度がいいでしょう。
 強い人ほど早く並べ終わるのが妙です。
時間を決めて並べる手数を競う
 囲碁サークルなどですると効果的な方法です。  3分とか5分とか時間を決めて時間内に並べられる手数を競います。時間を長くしすぎると集中力が続かない人が出てきますから3〜5分程度がいいでしょう。
 強い人ほど手数を多く並べられるから妙です。
遮二無二最後まで並べる
 疲れないで最後まで並べることができるようになった人向けの方法です。
 棋譜の手順を追ってとりあえず碁盤に最後まで並べます。並べている途中で碁盤の局面を見渡す必要はありません。
 並べ終わったら碁盤から石を取り除いてから棋譜を見ないで最初から並べ直します。手順がわからなくなったら棋譜を見て並べます。
 この作業を繰り返していると棋譜を見ないでも最後まで並べること(暗譜)ができるようになります。
数手並べては碁盤を見る
 数手並べては碁盤を見て検討します。
 棋譜に参考図がある場合はそれを並べるのもいいでしょう。
 いずれの方法でも効果がありますから気の向いた方法で棋譜並べを励行することが上達のキーポイントだと思います。