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阿佐ヶ谷村 村立動物園
WE LOVE KAIJYU! 

        超空間共生怪獣 クラブガン&アネモス  

茶月「アネモスはイソギンチャク型の怪獣で、別に暴れたりはしていない。
 クラブガンはアネモスの発した警報フェロモンを受信して出現し、アネモスと合体して完全体になった。どちらも6億年前の地球に存在した生物だが、淘汰されて絶滅した。登場したのはその亡霊。
 アネモスの悲しげな鳴き声は、ガイアの全怪獣の鳴き声の中でもベストだろう。」

たがね「すげーよなー、あのアイディアはなー。まあヤドカリとそれに共生するイソギンチャクがモデルなんだろーけど、合体だけならまだしも、上下さかさまになっても戦えるんだぜー?
 あのぶっ飛んだアイディア!! そしてアイディアが斬新なダケじゃ無くって、デザインがスゲ〜カッコ良いんだよなっ!!」
茶月「デザインと戦い方がちゃんとマッチしてるし。アネモスが上になった時の方が、 デザイン的にも斬新でカッコ良くて好きだな。」
たがね「そうそう、クラブガンのシッポだった所がひっくり返った時には背ビレみたいに突き出した状態になってたり、下にハサミや頭部があるスタイルがなんとも言えん!!」
茶月「6億年前の生物なのに『人間』を誘うフェロモンを出せるのはおかしい気もするけどねー。」
たがね「しっかし、あんな奴らが淘汰されちゃうんだから、奴らが生きてた6億年前の地球にはもっと強ぇ生き物がごろごろしてたんだろーなー!! 見てみてーなー(笑)。」
茶月「作中では『6億年前のカンブリア紀』と説明されてるが、6億年前ってカンブリア紀より前の「先カンブリア紀」だよな…。いや、考えないでおこう(笑)。」

(「ウルトラマンガイア:第8話『46億年の亡霊』」1998)

        地帝大怪獣 ミズノエノリュウ (壬龍)  

茶月「東京の地下に古代から住んでいた怪獣で、人間が地下水脈を枯らした事に怒って地上へ。
 龍型の怪獣で、8本の尻尾がそれぞれ小型の龍の首になっている。」

たがね「デザイン的には、頭部とか脚部とか、パーツ単位で見るとわりかし「普通の龍」なんだよな。
 それが全体像で見ると独特のスタイルになってたりする! この辺がスゲエよなー。ヘタするとマヌケなプロポーションになっちゃいそうだけどさ、それをちゃんとカッコイイ形にまとめたのは最高の匠の技だぜ!!」
茶月「狙ってるのかどうかはちょっと良く判らないんだが、ミズノエノリュウが口から吐く光線がキングギドラの引力光線によく似ててカッコイイよね(笑)。」
たがね「しっぽアタマがちゃんとそれぞれバラバラに光線打つんだよな!! あれスゲーイカスぜ!!
 そういや、最終回で全然違うカタチの光弾吐いてたのはなんだったんだろーなー・・・。
 それからあの、地面から噴出す水と共にしっぽアタマの首から上だけが飛び出してくる登場シーンとか、水が街を襲うシーンもよく出来ててイイしな!」
茶月「でも、水滴が大きいのだけは未だになんとも出来ないんだなあ。『ガメラ3』の雨のシーンでは水の代りに砂を使って着ぐるみの巨大感を出してたんだよな、確か。」
たがね「ミズノエノリュウのあのシーンじゃムリなのかもなー。 確かに、水滴が大きいのはちょっと残念だったがな、他がめっちゃカッコいいんで許す!!

(「ウルトラマンガイア:第11話『龍の都』1998、第50話『地球の叫び』、第51話『地球はウルトラマンの星』」1999)

        反物質怪獣 アンチマター  

茶月「異次元に封じられた反物質宇宙から来た怪獣で、当然だが反物質で出来ている。 体を包んだシールドの中に入ったものを反物質化する能力を持ち、シールドを広げて地球全体を反物質化しようとした。反物質化した地球を物質と対消滅させ、宇宙創造を一からやりなおして『正の反物質宇宙』を作り上げるのが目的だった。
 デザインはまあ、『ペスター』ってコトで(笑)。」

たがね「せつめーなげーよ!! しかもデザイン一言かい! 文章能力ねぇなー村長。」
茶月「うるさいって。 しかしコイツのデザインは、ペスターに似てる印象を受けるのはまあ仕方ないだろうけど、いろいろな工夫が身を結んでて良い感じに仕上がってるよね。」
たがね「まあ、はっきり姿が見えるシーンが少ないんで、どうにも『ペスターなイメージ』に見えちゃうんだよなー。」
茶月「実はアンチマターは四本足じゃなくて三本足。 中で二人三脚のスタイルになっててね。」
たがね「アタマ(多分)が高ーくて尖ってて、左右にそれぞれ一つずつ眼(多分)があるのはビックリ!! 『その手があったか!』と膝を打たずにいられない名デザインだぜっ!!」
茶月「地球の生物とは『まったく異質の存在』だな、というのが視覚的に伝わって来る所が素晴らしいよね。 デザインそのものが演出になっている!
たがね「何しろ『この宇宙の生物』ですらねーんだもんな、コイツは!
 でもさー、反物質の説明シーンは、ダルいだけで要らない気がするんだけどなー。」
茶月「まあ確かに、『反物質』なんて、子供に説明するにはいくらなんでも早すぎる物理用語だし、大人のSFファンなら誰でも大抵知ってる事だしな。
 言われてみれば『スタートレック』では反物質そのものの説明セリフは登場していないなぁ。」

たがね「まあそれはそれとして、ミラーマンの『幽霊怪獣ゴースト』とかが超・ツボなオレとしては、コイツの一番の魅力は誰がなんと言おうと『名前』だと断言するぜ!!
 反物質(アンチマター)だから『アンチマター』・・・このセンス、すげーイカス!!」
茶月「ホントは英語の発音だと「アンタイマター」なんだけどな。 たしかコレ、石室コマンダーがその場の思いつきで付けた名前だったよな。」
たがね「石室コマンダー、アンタ最高だぜ!!」
茶月「しかし、この理屈だとほかの怪獣は全部『マター』って名前になる気もするが・・・」
たがね「まあそこはそれ!

(「ウルトラマンガイア:第14話『反宇宙からの挑戦』」1998)

        奇怪生命 マザーディーンツ  

茶月「破滅招来体から送りこまれた微生物が、不法投棄された人工臓器に寄生して生まれた怪獣。 人間サイズのディーンツを多数生み、人間のエネルギーを吸収して完全化しようとした。」
たがね「一言で言えばぜんぜんカッコ良くないんだけど、そこがめちゃめちゃイカス!
 丸いカラダにナメクジ型の突き出した目、左右に開く口!! しかもあの体型のクセに手をパタパタさせながら高速で突進して、ガイアを跳ね飛ばす!! らぶり〜でしかもイカスぜ!!」
茶月「ちゃんとあの『目』で物を見てて、突然目の前にガイアが現れたのを把握できずに驚くシーンは楽しいよね。」
たがね「凶悪な怪獣のはずなのにかわいく見えちゃうのは、ある意味ちょっとデザイン面で失敗してるようにも考えられちゃうケドなー。 あの鳴き声とかもな(笑)。」
茶月「あの、『アア〜ン、イヤ〜ン』っていう鳴き声は傑作中の傑作!!
 ガイアの全怪獣の鳴き声の中でもベストだと思うぞ、あれは。」

たがね「ある意味でかなりのチャレンジだと思うけど、アレはイカスなー。」
茶月「とはいえ、ストーリーの方は全体にシリアスっぽいのに、戦闘シーンがいきなりコミカルになる、っていうのはなんとかならないかねえ?」
たがね「いや、というよりむしろストーリーがシリアスなのがおかしいんだって。 ディーンツ見たら絶対『あ、今日はギャグ路線だな』って思うもん(笑)。」

(「ウルトラマンガイア:第15話『雨がやんだら』」1998)

        自然コントロールマシーン エンザン (炎山)  

茶月「地球の環境を変える能力を持つロボットで、高熱を発する事が出来る。」
たがね「イカスぜエンザン! 山の中から出現するシーンもカッコイイけどな、なんつってもアントラーみたいなクワガタのカタチに変形して戦うトコ!!」
茶月「ガイアのレビューをUPしているようなHPでは、「『熱波を発する自然コントロールマシン』が、なぜクワガタ形態になって格闘するのか解らない」とかいう否定的な見方の意見をよく見かけるんだけどね。」
たがね「かぁー! わっかんねーかなー! ソコがイイんじゃねーか!!
 『熱波を発する自然コントロールマシン』がなぜかクワガタ形態になる、ってのがぶっ飛んだイカス系アイデアなのになー!!」
茶月「まあ『ガイア』って他がな、怪獣にしろ脚本にしろ理論優先と言うか、ある程度の理屈から外れないラインに収まってるのが多いからなあ。」
たがね「そーなー。『ウルトラQ』のケムールやガラモンの『ワケわかんなさ』がめさめさ好きなオレにとってはエンザンはスゲーLOVE〜な奴なのだ!!」
茶月「ただ、変形はモーフィングじゃない方が良かったかな、と思うんだけど・・・。」
たがね「まーなー、モーフィングだと何でもアリすぎっからなー。 でもホラ、未来のメカならナノマシンっていう万能のアレがあるし!!」
茶月「それじゃ自分の熱波で・・・って、理屈じゃないんだよな、エンザンは(笑)。
 そう言えば、この話も脚本はシリアスっぽいのに戦闘シーンはまたコミカルだよなあ。」

たがね「そうそうっ! 特に手足をジタバタさせながら地面をザザーッと滑ってくトコとか、ガイアの手の上でサッカーボールみてーにグルグル回されちゃうトコとかがもー激烈にらぶり〜♪だよなー!」
茶月「『ダイナ』のマリキュラもダイナに回されちゃってるけどね。 待てよ、そう言えばなんであの場面でガイアはエンザンを回したんだろうな。 目を回したりする訳ないし、なんのダメージにもならないと思うんだけど(笑)。」
たがね「なぜだかわからねーのがイイんだって!! ウルトラはそれが一番!」
茶月「こういうのを観ると、やっぱ怪獣もストーリーも、変に理屈付けしない方が自由に色々遊べるって言うか・・・」
たがね「デタラメ可能領域が拡大!! 楽しくって良し!!」

(「ウルトラマンガイア:第28話『熱波襲来』」1999)

        時空怪獣 エアロヴァイパー  

茶月「入道雲様のエネルギー雲の中に潜み、大きな翼で飛行し、時空を超えて過去や未来にいく能力を持つ怪獣。」
たがね「村長、この話好きそーだよな。」
茶月「もちろん(笑)。 モロにスタートレック・テイスト満載のストーリーで面白く仕上がってると思うよ。 まあ、タイムパラドックスのギミックとか、別に目新しい所は無いんだけどね。」
たがね「冷静に考えて観ると新味が無いんだケド、人物関係とか上手く使っていい感じにまとめてるって言うか。」
茶月「『シュレーディンガーの猫』の説明は決定的に間違ってる気がするけどもねー。
 (本当は「量子の振る舞いは人間が観測するまで結果が判らない」コトを説明する為のたとえで、「人の意思で結果が変わる」と言うのは変え過ぎ。 多分、チーム・ファルコンをやる気にさせる為に我夢が嘘をついたんじゃないかと)
 それに、正直言えば『怪獣を倒せばおしまい』っていう大前提が有るので、スタトレのタイムトラベルネタのエピソードに比べると、物語の解決策がえらく単純になっちゃってると思うんだけど。」

たがね「そりゃ言えてんな。 ガイアが勝つのも判りきってんだしな。」
茶月「いや、それを言い出すとキリが無いから・・・。 そこまで言う気は無いぞ。」
たがね「戦闘シーンって事じゃ、ガイアに投げられたエアロヴァイパーがさ、高く突き出した岩をバキバキ砕きながらすっ飛んでくトコはみどころだよな!」
茶月「空飛べる奴がなんで・・・って気もするけどな。」
たがね「ところでコイツ、なんでこの能力とこのデザインで名前が『エアロヴァイパー』なんだ? 名前だけから想像するとゾーリムみたいなのを思い浮かべるぞ!」
茶月「デザインと名前だけ先行して決まってたんじゃないかな? そのあとで脚本か、あるいは登場エピソードが変更された、とか・・・。 ほら、レッドキングだって別に赤いわけじゃでしょ(笑)。」
たがね「あ、そっか!! デザインは、はっきし言ってイマイチだよなー。 コレなー。」
茶月「まあ、個性がゼロだよな、控えめに言っても。

(「ウルトラマンガイア:第32話『いつか見た未来』」1999)

        宇宙忍獣 X(クロス)サバーガ  

茶月「ワームホールから出現した怪獣。 恐らく、ワームホールへの敵の侵入を防ぐゲートキーパーだと思われる。」
たがね「ドリルーー!! スゲエかっっこえぇーーっ!!!! ちょーイカスーー!!!!
 その上分身の術は使うは、手の平から自爆する『小クロスサバーガ』をわらわら出すわ、そしてなんと言っても平原の地面で畳返し!!!! コレだぜコレ!!
 ガイアが光線を撃つ瞬間、Xサバーガが地面を踏む!地面がガパッとぬりかべの様に起き上がり、ガイアの光線をガード!! カベ、爆砕!!! ココ必見!!!!
茶月「良くぞやってくれた、って言いたいぐらいの傑作シーンだよな。 アレは流石に思いつかないわ。」
たがね「そして爆砕したカベの爆煙が消えるとクロスサバーガの姿がない! ガイアが辺りを見回すと、ガイアの足元の地面からクロスサバーガが飛び出してガイアをふっ飛ばすのだ!! ココ必見!!!!
茶月「香港映画なんかにも通じる、『デタラメなカッコ良さ』が全開なんだよねえ。」
たがね「分身クロスサバーガがすべるように突っ込んでドリルがガイアにヒット! そしてそのまま走り抜ける分身クロスサバーガ!! なんで突き刺しちゃわないのか良く解らんが(いや解ってるけど)、2体の分身がガイアを左右からクロスアタックするこのシーンはカックイイぜ!! ココ必見!!!!
茶月「まあ、クロスサバーガ自体は全体のデザインで見た場合、超獣的であまり個性は感じられないものの、戦闘シーンの描写はそれを補って余りあるカッコよさだよな。」
たがね「ガイアと並ぶとやたらデケェのは結構イカスぞ。 そういや、デザインだけじゃなく、全体になんか超獣っぽいようなイメージだよな、コイツ。」
茶月「確かに、いくらなんでも自然の生物には見えないしね。多分こいつは戦闘用に改造されてるんだろう。 その辺りも超獣のような印象を持たせているのかもな。」
たがね「藤宮の助けがなけりゃもう少しでガイアに勝ってたよなー! 惜しい!!」
茶月「ガイアの飛び蹴りで止めを刺されるラストもカッコイイよな。 高速で付きぬけるガイア、そしてクロスサバーガが砕け散るタイミング、感動的なほどの完成度だよねえ。」
たがね「死に様までがズバ抜けてカッコイイ!! コレほどのレベルの怪獣はそうは居ねーぜ!! ココ必見!!!!

(「ウルトラマンガイア:第36話『再会の空』」1999)

        大宙魔 パスギーク  

茶月「突然空間に発生した”波動チューブ”を通って地上にきた怪獣。 光のエネルギーを強力な波動球に変化させて、腹部の巨大な口から発射する能力を持つ。」
たがね「頭部には『順番にピコピコ光る「何か」』!! コレが無いとな!!
両腕のハサミはイカすデカさだし、腹部のクチはイカすデカさだし!!(笑)」
茶月「円錐形の頭部はその大きさといい表面のテクスチャといいなぜかかっこいいよね。 こういう、どうにも具体的なモチーフが無いやつは奇妙に見えるハズだけど。」
たがね「そう言えば『大宙魔』って言う別名もワケ解らなさ爆発!って感じで良いよな!」
茶月「第5話のボクラグが『大海魔』って別名だけど、なんでボクラグとパスギークが同じ系統の別名なのかまるでわけがわかんないよね(笑)。」
たがね「まあそこはそれ! とにかくワケ解らなさ爆発っぷり満載なデザインが最高だ!! ハサミが『切れない』のも、もうこの際おっけーだぜ!!」
茶月「でもそう言えば、戦闘シーンでの戦い方なんかは割とスタンダードだった気もするなあ。 まあ比較の問題だけどね。」
たがね「でもホラ、組み合った状態で波動球を撃とうとした時、ガイアがパスギークの下あごを蹴って口を閉じさせる!! そしてパスギーク自爆!!ココなんか、さいこーイカスじゃん!!」
茶月「ちゃんと殺陣が怪獣のデザインや能力に合ってるんだよなぁ。 思えば、エースやタロウの戦闘シーンが魅力に欠けるのはその辺にも理由があるのかもな。」
たがね「まあ、アレは怪獣そのものの魅力が欠けてたからじゃん?(笑)」

(「ウルトラマンガイア:第40話『ガイアに会いたい!』」1999)

        根源破滅天使 ゾグ(第二形態)  

茶月「根源的破滅招来体が対ウルトラマン用最終兵器として送りこんできた怪獣(と思われる)。
 天使を思わせる容姿(第一形態)で登場したが、復活したガイアとアグルの攻撃に押されて正体を現す。」

たがね「身長666メートル!! 六百六十六めーとる!! とにかくメチャメチャにデカイ!!!! コイツの特徴はそれに尽きるぜ!!
 地上で立って歩く怪獣としては史上最大のウルトラスーパーサイズモな巨大っぷりで見る者を圧倒的に圧倒するのだ!! 何しろそのデカさはガイア・アグルの身長の13倍以上!!
 13階建てのビルを片足で踏み潰す!! ガイア・アグルを片手でハエの様に叩き落す!! あーもー、お前カッコ良すぎだぜっ!!」
茶月「最終回で泣こうと、ハンカチを用意して観ていたファンを爆笑の渦に巻き込んだ大傑作だよな(笑)。」
たがね「ゾグが、首を貫いたガイアとアグルに怒って羽根を広げて走って追いかけてくるシーンじゃ足元の建物が大量に砕け散る大迫力加減で、ジッと座って観てられない興奮モノの卒倒モノだぜ!!」
茶月「そうは言っても、まあデザイン的にはちょっとな・・・。 まるで新味が無いんだよな。」
たがね「デザインも、オレ的にはどこが天使なんだかワケわかんなくなっちゃってる所がとってもイイ感じだけどな!!」
茶月「似てはいないが、なんとなくジャンボキングを連想しないか?」
たがね「『最終回』で『4本足(二人羽織タイプ)』ってだけしか共通点ないじゃん・・・」
茶月「まあそうなんだけどね(笑)。
 さて、『イナゴの群れ』に『天使』となると、やはり聖書の『ヨハネの黙示録』がモトネタだよな。ウルトラシリーズで今になって聖書ネタってのはどうにも違和感があるんだがなー。」

たがね「そお? 名前だけなら「ゴモラ」「バラバ」「ゴルゴダ」「ソドム」とかあるじゃん。 ガイアの「イザク」だって多分そうだろ。 まあどうせなら第一話から通して聖書ネタを絡ませとくとか、やっといて欲しかったよな。あれだと、ちょっと唐突な感じはするかもなー。」
茶月「ストーリーって言えば、この回のストーリーの説明でよく『人類と地球怪獣とウルトラマンが協力して破滅に立ち向かう』とか説明されてるがどう見てもそうは見えないぞ。」
たがね「ああ・・・怪獣達はアレ、違うよな。 『本能のまま、ナワバリに侵入した外敵を攻撃してる』だけって感じだし、ファイターがエネルギーを受け止めた時なんか、怪獣にとっては攻撃を防いでイナゴを守ったようにしか見えねーぜ、アレ。
 まあそれでもミズノエノリュウはカッチョイイケドな。」
茶月「ミズノエノリュウはおいしいトコ持ってくよねえ、あれ。 巨大なゾグに向かっていくシーンは興奮したなあ。」
たがね「あ、もちろん、怪獣達が自分の意思で人間に協力するストーリーの方がいい、とか言ってんじゃ無いぞ。 怪獣は人間なんかに協力しちゃ駄目だ。だからストーリーはあれでいいのだ!」
茶月「あの怪獣達も、次に出現したときは人間を惨殺するんだろうな(笑)。」

(「ウルトラマンガイア:第51話『地球はウルトラマンの星』」1999)

           


文責:茶月夜葉 yaIba' chaDQI' (9912.15)   もどる 


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