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阿佐ヶ谷村 村立動物園
WE LOVE KAIJYU! 

        古代怪獣 ツインテール TWIN-TAIL  

茶月「ジュラ紀の恐竜が、卵の状態で新宿のビル工事現場から発見されたもの。 生まれたばかりのツインテールは海老のような美味しい味で、グドンの好物。」
たがね「怪獣のデザインについて話す以上、絶対に避けて通れないのがコイツだ、コイツ!
 アタマが下、シッポが上って、○○以外の誰が考え付くと思う!?」
茶月「コレもまあ、今更私達がどうこう言うまでも無いぐらい充分に評価されてるけど・・・。」
たがね「それでも話さずにいられないだけのカリスマがコイツにゃあるって事だぜ!!
 ザ・カリスマ怪獣!! それがツインテールゥ!!」
茶月「そもそも、都市破壊のスペクタクルなんかとはあまり縁が無いのに人気があるって所は、ツインテール自体に人を引きつける魅力があるってことだよね。」
たがね「劇場版『ガイア』でのキングオブモンスなんか、破壊シーンは大規模な爆発で街が吹っ飛んだりしてケッコー迫力あるんだけど、肝心の怪獣自体の魅力がまるで無いんだもんな!!
 チカラ入れるトコが逆だろ、逆ッ!!
茶月「それはいいから、ツインテールの話しようよ(笑)。
 なにより「中に人が入ってる着ぐるみ」って言う制約を逆手に取った傑作デザインとして全ウルトラ怪獣中でも、いや日本特撮界の全怪獣中でもトップクラスの人気があるわけだけど、グドンとの捕食関係などの充実した設定も魅力を増してるよね。」

たがね「「エビみたいな味で美味い」とかな! 『やっつけ仕事じゃない感じ』はスゲーするよな。
 デザインだって、上下逆転ってだけならブラコ星人あたりを源流にした発展型、って言えなくもないだろーけど、ケムラーっぽい眠そうな目、腹部のようなブロック状の背中(前側が背中なのだ!)、びっしり生えたトゲトゲの腹部!! いや腹部のトゲトゲ!! そして長くてウネウネしたツインなテール!!
茶月「尻尾の付け根の所で光ってる「戦闘用の第二の目」も忘れちゃ行けないぞ。 意外と重要なアクセントになってるよね、コレ。」
たがね「全身まとめて見なきゃ!
 『斬新』とか『ナイスなアイデア』って言うだけでなく、造型物として立体化された姿が『カッコイイ』!! 実在しない形態なのにカッコ良く見えるって事が何よりすごいと思うぜ!!」
茶月「地下から出てきた卵から生まれちゃう、ってお話もすごいよな。 1億4千万年以上も前から単一の個体が生き続けてた事になるわけだしな。」
たがね「卵の殻が割れてツインテールが登場するシーンの、粘液のねちゃ〜っとした粘り気っぷりも一瞬の場面なのにスゴイリアルに表現されてる!!」
茶月「その前の、道路が下からボコっと盛り上がる所も好きだなあ。」
たがね「このデザインの生物を「ジュラ紀の恐竜」と言い張る神経もラリホ〜!!」

(「帰ってきたウルトラマン:第5話『二大怪獣東京を襲撃』、第6話『決戦!怪獣対マット』」1971)

        宇宙大怪獣 ベムスター BEMSTAR  

茶月「エネルギー源の窒素、ヘリウムや水素を狙って地球に飛来した宇宙怪獣(天王星へでも行けよ)。 スペシウム光線をはじめ、あらゆる熱エネルギーを吸収してしまう。」
たがね「コイツは新マン最初の宇宙怪獣!! なんだよな!」
茶月「それまではオール地球怪獣って設定だったのに、視聴率低下に対するテコ入れで「宇宙怪獣の登場」や「初代マン・セブンの登場」が導入されたんだよなあ。」
たがね「だがその「視聴率低下のおかげ」でコイツが生まれたんだと思うと世の中何がどっちに転ぶか乾坤一擲さが判るな!
 コイツのデザインも、もお芸術レベルな歴史的21世紀への遺産級だぜ!!  クチバシ(のような物)の部分がやっと地球の鳥に見えるぐらいで、それ以外は全身から『へい、宇宙から来ました!』ってムードが全開! 地球生物に似てないのだ!!
 1本ヅメ状の前足もその後のいろんな怪獣に受け継がれる名アイデア・名デザインだし、アタマ〜肩〜爪、爪〜腰〜足への、全身が五角形のシルエットになるラインの流れは地球生物ともそれまでの怪獣とも「全然似てない」という大傑作!! そしてその中心、腹部のトコには強烈なインパクトを発する『五角形のクチ』だ!!!
 このクチ、見た目インパクトアリアリだけどそれだけでなく宇宙ステーションをまるごと飲みこんじゃうっつー向かう所敵無しっぷり! そしてスペシウム光線効かなくてウルトラマンボコボコで負けムード!! と、思ったら事もあろうに!卑怯で下劣なウルトラマンはセブンから受け取ったブレスレットなんつー姑息な武器を使ってベムスターを殺してしまうのだ!!
 納得行かーん!!! 純粋に一対一の戦いならべムスターの方が強いのにィ〜!!!!
 この卑怯者ォ!! 大体なー、なんの伏線も無しにあんな武器が出てきてそれで怪獣倒しておしまいって、そんなんドラマの作劇として許されるワケねーじゃねーかぁ!!」
茶月「(いつもと言ってる事違うなー)・・・あ、しゃべってもいい?」
たがね「ダメ! だけどだけどコレだけ強くて印象・激強(げきつよ)なのに、サブタイトル『ウルトラセブン参上!』からしてわかっちまうよーにセブンが登場した時点でこの回の印象が全てセブンに持ってかれちまうのがすんげー残念だぜ!!」
茶月「べムスターの飛行形態はなんか可愛いよねー。」

(「帰ってきたウルトラマン:第18話『ウルトラセブン参上!』」1971)

        ミサイル超獣 ベロクロン VEROKRON  

茶月「異次元人ヤプールが地球侵略の為に送り出した超獣第一号。」
たがね「どう言う仕組みか判んねーけど、見た目は生物にしか見えないのにカラダ中からミサイルを撃つって言うぶっ飛んだ発想がムチャクチャいいぜ!
 第1話でいきなりコレじゃまいるよな! あとが大変だぞ!
茶月「まあ実際大変だったわけだがな。
 ちなみに『ウルトラ怪獣大図解 大伴昌司の世界』という本によるとベロクロンの体内には『ミサイル組み立てぶくろ』なる物があるそうだ。」

たがね「それじゃ結局『どう言う仕組みか』は判んないんじゃん(笑)。
 でも大伴昌司のあのセンスはすっさまじいよな!! 天才を超えた天才だぜ!!」
茶月「まあ公式設定には認められないんだろうがなー。 ちょっと惜しいよな。」
たがね「ミサイルを撃つって言う設定はそれまでの『怪獣』の設定ではさすがに出来ねーよな。 あんなモンが自然に生まれるワケねーもんな!(笑)」
茶月「そう言う意味では、超獣っていう設定も上手く行ってたのかな? 『人工的に作られた生体兵器』ならではの迫力や説得力がベロクロンにはあると思う。」
たがね「それ以外に魅力が無いのが問題ではあるけどな!」

(「ウルトラマンA:第1話『輝け!ウルトラ五兄弟』」1972)

        一角超獣 バキシム VAKISHIM  

茶月「異次元人ヤプールが地球侵略の為に送り出した超獣第三号。」
たがね「『イモムシと宇宙生物の合体超獣』っていう設定が完全に無意味な所が サイッコーにイカス!! まあハラの辺りとか、一応イモムシっぽくは見えるけど、能力だとか戦い方にはもーまっったくカンケーナッシング!
 なんでコイツを『イモムシ』って設定にする必要があるんだかサッパリわかんねートコロがバキシム一番の魅力だぜ!!」
茶月「そこが一番なの?(笑) まあ、イモムシのハズなのに『一角超獣』なのもわけ解らなくていいよねえ。」
たがね「イイといえば空がガラスの様に割れて『異次元』から現れる登場シーンはカッコイイよな! どういう時空構造なんだかはサッパリわからんが、「謎の存在」が突如現れる、っていうブキミさが上手く表現されてたと思うぜ。
 その後も別の超獣の登場シーンで使いまわされてるしな!」
茶月「『空が割れる』だけでも嫌だと思うけど、そのうえ超獣が出て来ちゃうんだもんなー。 アレは怖いだろ。」
たがね「そして登場するのがメタ・カッコイイあのバキシムなんだもんな!!」
茶月「バキシムはエースの全ての超獣の中でも人気が高いんだけど、納得できるよな。」
たがね「超獣の中で一番、っつーか唯一イカスデザインなのがコイツだぜ!」
茶月「そう言う事断言するなよなー。 でも確かに全身のプロポーションはピラミッド型で重量感がある上、バランスがとれててカッコイイし、顔の辺りの鋭角的なラインは非生物な感じが出てて妙に魅力的だよね。」
たがね「あのツノやトゲトゲの大きさや配置はすげー絶妙にバランスがとれてるよな!
 ある意味、平成シリーズの怪獣に一番強く影響を残してるのがバキシムだと思うぜ!」
茶月「背中の、肩の高さから突き出す大きな四角錐型の出っ張りなんかね、全身のラインをピシッと引き締めてて圧倒的な存在感があるよね。」
たがね「コレを見てると、なんで他の超獣があんなヘタレ揃いになったんだかどうにもわかんなくなるよな!」

(「ウルトラマンA:第3話『燃えろ!超獣地獄』」1972)

        蛾超獣 ドラゴリー DORAGORY  

茶月「異次元人ヤプールが地球侵略の為に送り出した超獣第六号。」
たがね「コイツは・・・。 デザインは蛾と言われればそう見えなくもない、といえば見えなくもないけど蛾だって言われなきゃまず蛾には見えないトコロがイイよなっ!」
茶月「言いたい事は解らないでもないような気がするよ。 あの、鱗粉を再現した体表のテクスチャ表現は目がくらむほど美しいよねえ。」
たがね「そりゃ褒め過ぎじゃねーか? まあ、やけに印象に残るような、個性的な雰囲気は出てると思うケドもな。」
茶月「デザインだけだと蛾に見えないかもしれないけど、体表の表現で『蛾超獣』としての説得力が出ているんじゃないかな? この造型には感服するよ、私は。」
たがね「蛾の超獣のクセにやたら迫力ある火を吹くのも良く解んねーよなー。
 それなら別に蝶超獣でもナナフシ超獣でもなんでもいい気もするがなー。」
茶月「そういうわけの解らなさって第1期・第2期の怪獣達の魅力じゃない?」
たがね「まー、なんでも理屈で説明すりゃイイってもんじゃねーよな! ってゆーか理屈で考えたらヘンな話ばっかしだしな(笑)! このエピソードにしてもさー・・・。」
茶月「でも『怪獣対超獣対宇宙人』っていうタイトルは子供心に結構興奮した憶えがあるなあ。」
たがね「ああ、生まれてたんだよな村長・・・。」
茶月「いや、本放送のじゃなくて再放送の時だけど、実際観た時もやっぱり興奮したなあ。 ドラゴリーははた目にも強そうで存在感あるよね。」
たがね「確かに、第8話の方でムルチがアゴから胴体までイッキに引き裂かれるシーンは悶絶モノのカッコ良さ! 『コイツは強い!』と誰にでもわかる演出だよな!」
茶月「新マンでも格別インパクトが強くて見た人の心に刻み付けられている、涙無しでは語れないエピソード『怪獣使いと少年』に登場したムルチが、超獣の強さを演出する為のただの当て馬に使われた事に怒っている人もいるけどね。」
たがね「そういや、なんでまたよりによってムルチを使ったんだかなー。確かにあのシーンってムルチじゃなくてもデットンでもシュガロンでも何でもいいよーな気はするよな、当て馬なんだから(笑)。」
茶月「まあ弱そうな怪獣じゃ当て馬の意味が無いんだろうけど。」
たがね「欲張りすぎて支離滅裂になっちゃった感は無くも無いよな!(笑)」

(「ウルトラマンA:第7話『怪獣対超獣対宇宙人』、第8話『太陽の命・エースの命』」1972)

        古代超獣 スフィンクス SPHINX (茶月的フェイバリット怪獣)  

茶月「オリオン星人の地球侵略用の超獣。」
たがね「アレ?コレはオレのチョイスじゃねーな。 村長か?」
茶月「イエース! 「スフィンクスが好き」だなんて堂々と公言する人には未だかつてお目にかかった事がないが、私はとっても好きなんだよー!」
たがね「そういやエジプト好きだったもんなー、村長・・・。
 でもよー、アレって誰が見ても『スフィンクス』って解るのはイイんだけどさ、逆にゆーとそれ以上の工夫をあまり感じないデザインって気がしねーか?
 なにより名前が『スフィンクス』そのまんまなのがスゲーよな。」
茶月「ってオイ! バキシムやドラゴリーの時と言ってる事違うぞ?」
たがね「いやまあ、一言で言っちゃえばどっちもイイんだけどな(笑)。
 んで、村長はコイツのドコが好きなんだ?」
茶月「今デザインが『スフィンクスまんま』って言ってたけど、実は元々のエジプトのスフィンクスって四足歩行だろ?」
たがね「いや、歩いてる所は見た事ねーケド?」
茶月「(無視して)超獣スフィンクスは立ちあがってるだけでもう怪獣的な雰囲気が出てるよね。 更に言うなら、モチーフが普通の、地球に実在する「動物」とか「昆虫」とかじゃなくて「実在しない」想像上のモンスターなんだから、そのままでも怪獣として登場させる事が出来るって訳だよ。あの超獣スフィンクスこそがスフィンクス像のモデルなんだって事を考えたら、デザインも名前もそんなにいじれないでしょ?」
たがね「ああ、そー言われりゃ確かに・・・。」
茶月「それと好きなのが、炎を吐くのがクチじゃなくって頭のヘビなの! あれは良いよねー。やられたって感じ。
 あのヘビはエジプト神話では「ウァジェト女神」っていうコブラの神で、ちゃんと「近づく敵を口から炎を吹いて殺す」って設定(?)があるんだよ。まあそこまで知っててああいう描写になったんだか判らないけどね。
 結構炎が大きくて迫力あるのも良いよねー。」

たがね「ああ・・・、善意に解釈すればそうとも言えるかもなー。」
茶月「(無視して)体の動かし方に重々しさがあればもっと良かったと思うんだけどなあ。あんなにちょかちょか動いちゃ、「スフィンクス」としての説得力が台無しに破局してるよねえ。
 まあ、これは超獣全般に言える事ではあるけどもね。」

たがね「オレの話聞いてる? 村長・・・。」
茶月「ピラミッドが横に二つに割れて中の赤い煙から登場するシーンもかなりカッコイイよなー。大きさの比率がメチャメチャな気もするけど、そこがまた良し! そもそもスフィンクスってピラミッドの『中』にいるものじゃないような気もするよな。」
たがね「・・・・・・。」

(「ウルトラマンA:第25話『ピラミッドは超獣の巣だ!』」1972)

        うす怪獣 モチロン MOCHIRON (推薦:華之介)  

茶月「月に住んでたが、好物の餅を食べに日本へ。」
たがね「みんな知ってるだろうけど『タロウ』の怪獣って説明するのも億劫なほどイイカゲンでデタラメなんだよな! ・・・ってのは解ってるけどよ、もっと気ぃ張れや村長っ! なんだよその説明はぁ!」
茶月「いや、だってさ・・・。 『モチが美味いから』と言う理由で「新潟に行く」なんて言われちゃ腰も砕けるってもんだよ。」
たがね「タロウはわざとそういう路線を進んだんであって、ある意味考える方は大変だったと思うぜ? 毎週毎週あんなのばっかし生み出さなきゃいけなかったんだしな!(笑)」
茶月「まあ、私もシリアスな話が「格上」でコミカルなのが「格下」なんて言う気は無いけどね。」
たがね「そそそそ、解ってんじゃん村長!  んでもってこのモチロンだけど、コイツのデザインは秀逸だよな!
 「モチ」だから「臼」!! 想像を超えた「そのまんまっぷり」がサイコー!!!! 「フツーもーちょっと工夫を加えるだろう」と言った見る者の予想を簡単に裏切るその姿!! しかもプリチー!」
茶月「顔もね、目にしろ口にしろとてつもなくイイカゲンだしねえ。 確かにある意味、こんなデザイン思いつかないんじゃないかなー、ってのは感じるね。」
たがね「っつーかフツーは思いついても採用しないよな!!」
茶月「それを言ったら、作品中のシーンもそう云うのばっかりでしょ・・・。」
たがね「そうそうそう!!
 オレ的フェイバリットなシーンはモチロンが手足を引っ込めてゴロゴロ転がるシーン! そしてラストで、ウルトラの父とタロウがモチロンの体を使って「モチを搗く」シーンな!!
 アレ、もーこれ以上望めないってぐらいサイッコーのネタだよなー!!」
茶月「餅つきのシーンはねー、さすがの私も腰が砕けるね、アレは・・・。 とうとうそのゾーンまで到達しちゃったか、って・・・。
 まともに画面見れずに目をそむけちゃったよ(笑)。」

たがね「やっぱ「格下」だと思ってるんじゃねーのか村長ぉ!!
 怪獣の楽しみ方に決まりなんてねーだろ! 面白ければイイのだ!!」
茶月「まあそれは同感だけどね、それでも『ウルトラ父子餅つき大作戦!』っていうサブタイトルには、さすがの私も腰が砕けるって。」
たがね「砕けてばっかし!!

(「ウルトラマンタロウ:第39話『ウルトラ父子餅つき大作戦!』」1973,12,28)

        円盤生物 ブラックエンド BLACKEND (推薦:種.3/9)  

茶月「ブラック指令が最後に送り出した、最強の円盤生物。尻尾のハサミと巨大な二本角を武器とする。」
たがね「『ブラック』で『エンド』!! だから『ブラックエンド』!!」
茶月「大丈夫?(笑) ブラックエンドは『レオ』の中では一番好きだなあ。オクスターの流れを汲んだデザインなんだけど、完成度ではこっちのが上だと思うよ。」
たがね「レオ怪獣って脳が溶け出すほどダメダメなデザインが多すぎるほど多いんだけど、なぜかたまに『おっ?』と思わせるカッコイイのがあるんだよな!!」
茶月「・・・褒めてるんだよね? 多分・・・。」
たがね「まあ、あんまし最終回怪獣っぽくはねーケド、とにかくカッコイイ!! 基本的にはタッコングの手をバカデカいツノに変えたようなだけなんだけどな、あのデカいツノがやたら戦闘的な、『強そう』って印象を演出してるんだよな!!
茶月「先端にハサミの付いた長い尾はちゃんと役に立つ武器だったりするし、最後の敵怪獣だけに実際、強いんだけどね。」
たがね「赤と黒のまん丸ーいボディだけ見たら「オイオイ最後の敵がコレかよ」的カッコ悪さなんだけどさ、ツノと顔とシッポがバランス良くくっ付いてて『怪獣的デタラメなカッコ良さ』が生まれてるんだよな!!」
茶月「あのボディだって、弾力に富んでいて、敵の攻撃のショックを吸収して自分のエネルギーに換える、っていう能力に説得力を持たせていると思うよ。まん丸いといかにも弾力有りそうじゃない?」
たがね「だけどあのカラダでありながら、地面に潜るは地中を時速80kmで掘り進むは地中で地震を起こして地上の建物を破壊するはのデタラメっぷりが大・爆発!!」
茶月「『デタラメ』という怪獣最大の魅力を、デザインにしろ能力にしろ、そのどちらでも体現している所がブラックエンドの成功している点だろうねえ。」
たがね「レオの最後の敵ってコトはさ、正真正銘第二期ウルトラシリーズで最後の怪獣ってコトでもあるんだよなー。
 ひょっとすると、その辺も印象を強めてる理由かも知れねーなー。」

(「ウルトラマンレオ:第51話『さようならレオ! 太陽への出発』」1975)

           


文責:茶月夜葉 yaIba' chaDQI' (9912.15)   もどる 


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