茶月「バルンガは、有人土星ロケット・サタン1号にくっついて
地球に飛来した謎の生物。」
たがね「はうー・・・。いいなあバルンガ・・・」
茶月「・・・。名前で解るとおりの風船型怪獣だけど、
いわば「異形の怪獣」とも言える斬新なデザイン(内部で動く光もGOOD)、
そしてアイデアが心臓わしづかみクラスの傑作エピソードを生んだと言える。」
たがね「そう!バルンガは周囲のエネルギーを吸収してドカドカ大きくなっていく!!
コレがまずすげえアイデアで、「街を肉体で破壊する巨大な動物」という
それまでの怪獣像の固定観念を木っ端微塵に打ち砕くのだ!!
車の中で膨張を始め、車ごと空中に浮かび上がる!!
手術の必要な病院では電力が使えず、バルンガを吹き飛ばすかと思われた台風は
エネルギーを吸われて消滅!!
しまいにゃ東京の空を覆い尽くさんばかりに巨大化し、ミサイルによる
人工太陽(よく解らんがOK)に誘導されて太陽へ向かって飛んでいく。」
茶月「このラストは何度観てもゾクゾクするよなー。石坂浩二のナレーションがなー。」
たがね「高演出力による絶妙な描写が続発、ヒーローの存在しない「ウルトラQ」
だからこそのストーリーで間違い無く傑作!!コレ必見!!!!」
(「ウルトラQ:第11話『バルンガ』」1966)
茶月「謎の遊星人が地球侵略のために送り込んで来たと思われる
ロボット怪獣。
群馬県弓ヶ沢に落下したガラダマ(隕石)の中から出現し、
隕石型の電子頭脳から発せられる極超短波でコントロールされているが、
電波が遮断されると活動を停止する。」
たがね「送りこんだの、いやな宇宙人だよなー。コイツ、コワいってば。
どこ見てんだかわかんない目、やたらデカいクチ(用途不明)、
巨体のクセにカショッ、カショッと軽い足音で歩き、意味不明の前屈運動、
意味不明の両手フリフリ、そして気だるい感じでビル破壊!!」
茶月「デザイン自体はそんなにカッコよくもないし、コワい雰囲気でもないのに・・・」
たがね「窓の向こうに見える演出とか、作品として完成した状態でのいろんな描写が不気味な感じを出してて実にイイんだよなー。」
茶月「『ガラモンの逆襲』では複数のガラモンが送りこまれてきて、
各地でいっせいに破壊活動を開始するんだよな。画面では2体しか確認できないが(笑)。」
たがね「あれ、量産型で同型機のロボットが登場するのってコイツが元祖なのか?」
茶月「そう言えばそうかな?『ガンダム』のザクに12年も先駆けてるんだな。」
たがね「胸のマークで区別するところはユートムに受け継がれてるぞ。」
(「ウルトラQ:第13話『ガラダマ』第16話『ガラモンの逆襲』」1966)
茶月「2020年という未来の時間を持つ星に住んでいる知的生命体(意味不明)。
医学の発達で500歳という長寿を達成したが、それ以上の肉体の老化を抑えきれず、地球人の健康な肉体に目をつけ、誘拐して肉体を手に入れようとした。」
たがね「コイツもブキミさでは負けてないよなー。ナニ考えてんだか判んねーしなー。しかもデザインがまた斬新なんだよな、コレ。」
茶月「これ以前の宇宙人は人間に衣装を着せたコスプレに過ぎなかったんだな。こういう異形の宇宙人像と言うのはケムール人が元祖なんだよね。」
たがね「額のあたりが光ってんのとか、高さのずれた目がぎょろぎょろ動くトコとか、パトカーよりも早く(しかも軽やかなステップで)走って逃げるトコとか、アタマのてっぺんから射精するトコとかがもー激!ラブリーだよなー。」
茶月「『消去エネルギー源であるゼリー状の液体』!! 射精じゃないって!!」
たがね「でもそうにしか見えねーケド。そういや、あれもなんかワケわかんねーよな。ゼリー状のアレがスライムみたいに這い寄ってきて、触った人間が誘拐される、ってどう言う原理の物質なんだ? まあ、あの『判らなさ加減』がイイんだけどな。」
茶月「スタートレック風に言うと『転送マーカー』みたいなものか?ちがうか?」
たがね「だからそれじゃ『どういう原理』なんだか判んないじゃん!」
(「ウルトラQ:第19話『2020年の挑戦』」1966)
文責:茶月夜葉 yaIba' chaDQI' (9912.15) |
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