真ん中がアルプフーベル。右端アラリンホルン。左はドムとテッシュホルン。オーバーロートホルンから。

 ザースフェーガイド組合主催のアルプフーベル登山が
行われる日は、ミッテルアラリン行きのゴンドラが特別に
朝5時に運行される。このため朝の6時前に出発できる。
アルプス登山では雪のしまっている早朝が断然有利だ。
 フェーヨッホまではアラリンホルンと同じ。ここから
アラリンホルンと分かれて西に進む。フェーホップの岩場
は特に問題はなかった。さらに広い稜線を行く。
 右の写真のようにきれいな青空が見えていたが、
この後天候は崩れてくる。

 頂上直下の雪壁
は凍結していて、
最大の難所だった。

 ガイドが先に登って、アイススクリューを埋め込み、フィックスロープ
をとる。ピッケルをアックスにして氷の斜面に打ち込み、十二本爪の
アイゼンの前爪を利かせて登る。2ピッチで緩やかな斜面になり、
程なくアルプフーベル頂上(左の写真)。下山はレンクフルーへ。
複雑なクレバスを巧みに避けながらの下山である。

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アルプフーベル(4206m)