FUNAV50シリーズ

ヨット用GPSプロッターのご紹介

For Pc98 and PC/AT

 

 

GPSプロッターは、海岸線と自艇の位置を表示するハイテク航海計器です。
夜間や、濃霧の時、陸が見えない外洋などで地文航法が出来ない時に正確に自艇の位置を示す誠に便利な航海機器です。
青森港を母港とするヨットMorning Ster号艇長Stormy Petrel氏が作成したヨット用多機能GPSプロッターをご紹介します。
外洋ヨットのオーナー艇長であり、ヨットのナビゲーションに何が必要で、何が不要かを 熟知した氏が作成しました。Funav50は、実航海の経験を生かして、他に類の無い多機能航海用具として 完成されています。氏は、ヨットマンに普及すべくフリーソフトとして提供されています。小生達は、氏の篤志に感謝しほんの少しお手伝いさせて頂くため、このシステム紹介とア プリケーションの無償配布のお手伝いをさせて頂いています。

 

 

Program by Stormy Petrel/Morning star(Dehler34)
Citac30v and Doc by PGK/Maiden voyage2(Esprit de vent)
Funav50 by JH1OVA/Olive Oil
(Scampe)




急告!朗報です

FUNAV50/DOSバージョンは最新OS、WindowsXPでは画像が正常に動かなかったが、読者の長濱氏から以下の
アドバイスを頂いたので紹介します。これにより最新OSでもFUNAVを稼動させる事が可能となりました。仕組みは

Microsoft Virtual PC 2004」というアプリケーションをWindows XPに導入し Virtual PCのなかに更に「Windows98」
や「DOS」などを導入し昔のソフトを動かしてしまおう、という方法です。
詳細に付いては長濱氏にお願いしていますの
で近日掲載できると思います。





システムのあらまし

☆システム概要☆

 

☆必要な機器とケーブル

1.パソコン(Win3.1、95、98、Me)
2.マウス
2.GPS(データー取出可機種)
3.GPSデーターケーブル+RS232Cケーブル


☆使用要領

1.使用するパソコン用のファイルを選んでダウンロードしてください。
2.ダウンロードしたファイルをLHA等の解凍ソフトで解凍しご使用ください。
3.DOSのアプリケーションですが WIN3.1やWIN95でも使用出来ます。
4.使用方法は簡単ですが解らないところはメールでお問い合わせ下さい。
当方で可能な限りメールにてお答えします。


☆ ご 注 意

1.使用OSがWinXPでは航海計画線や自船位置や航跡が正常に表示出来ません。  
2.外部ポートがUSB接続しか無いパソコンではGPS信号を取り込む事が出来ません。

 

 

 
著者のStormy Petrel氏のご指導の下、銚子から西伊豆までの 詳細な海岸線を2ケ月間かけて完成させた。私の母港近辺や、よく行く港は特に詳細に描き入れた。地図から緯度、経度を算出する大変な作業であったが誠に充実した一時であった。こうして作られたFUNAVベーター版は、クラブ員の協力も得て、充分過ぎるほどの実航海でテストを重る事が出来た。船橋から沖縄を目指したトトロ号に搭載、四国沖で前線に阻まれ、挙げ句の果て、季節外れの台風の襲来で、4月の八丈島に逃げ込みながらの過酷な長期テストを実施して戴いた。 7度の手直しをし仕上げに、小生艇 OLIVE OIL号にて夏の伊豆大島のクルージングで連続15時間の最終テストを経て FUNAV50シリーズが完成しました。
 



MAINメニュー画面

  FUNAV50.EXEを起動すると、最初に出てくるメインメニュー画面です。

このメニューは、使用するエリアを決めて海岸線を呼び出します。エリアは地域別に収められていて、範囲は実に日本全域をカバーしていて、小笠原も、沖縄も、北海道も収められています。従って、高価なチャートカードROMを買い足す必要はありません。

そればかりではありません。ヨットマンが作っただけあって市販のプロッターには無いヨット用ナビゲーションに必要な機能が豊富に揃っているのです。順次、説明をして行きますのでお楽しみに進んでください。
では、ここでは、小生艇の運行エリアを紹介方々、メニー(2)の東京湾を選びリターンをして次に進みます。
 

海岸線エリア指定

  メインメニューから、東京湾を選んで海域の番号を選んだ画面です。(このエリアは東京湾で限定沿海のエリアです) と、選んだエリアの海岸線と灯台が表示されます。更に、暗礁などの危険域が表示されています。
画面の上部にはナビゲーション作業のサブメニューが表示されます。NEC版とPC/AT版とはメニュー表示 が若干違います。

必要な作業番号を選び入力
してRETURNキーを押します。始めに使用する海域を任意に拡大するため(5)の海図移動を実行してみます
 

 


海図移動

 

 

(1)必要な海図画面を得るためにマウスで希望する海域の中心に矢印のポインターを移動させます。

(2)ポイントを決めたら UP、DOWNキーで表示する範囲を選びます。
燈色の枠が表示範囲です。エリアを絞り込んで表示して行くので容易に範囲を設定できます。もし、範囲を変えたいときはマウスで移動 させます。

(3)画面では表示枠が丁度お稲荷さんの鳥居の様に城ケ島にポイントを合わせて行くところがわかりますか?・・・確定したらリターンキーを押します。

 

 

  任意に選んだ海域の中心ポイントでRETURNをすると、画面は一度クリアーされ指定海域が表示されます。

ここで、皆さんが良くご存知の三浦半島の城ケ島〜油壷を拡大してみました。2ケ月かけて緯度経度を地図から読み取り作図した銚子から西伊豆の海岸線の内の三浦半島の城ケ島付近の海岸線です。私が良く行く場所は特に精密に細かく地形を書きました。あまり行かない東海岸は大雑把に描かれています(独断と偏見で作図していますのでスンマセン)

危険海域はまだ記入していませんので表示されていませんがエデターで記入することで表示されます。

如何ですか。

 

 


(4) 航海計画

方位、距離の算出

  このプロッターの優れた機能の一つでとても便利な航海計画を試して見よう。
航海計画は、いつも心踊る作業である。航海の前にこれから出かける航海の海域の特徴、目的地までの距離、所要時間 、避難港の設定等々を航海前に計画を立てシュミレーションを行う。いわゆる、イメージ航海の実施で、航海を安全に全うするためのセオリーと言われています。 マウスを使ってポイントを出発点、途中通過点、目的地にあわせクリックすることで距離、進路、を簡単に積算することが出来ます。

1.メニューから航海計画(4)を選ぶ
2.画面が出たら出発地を選び左クッリクをすると、ピンクのポイントマークで出発点が記入される。
3.そのまま、マウスを任意の地点に移動させ右クリクすると航路が引かれ、左画面に方位、距離、緯度、経度が表示される。この作業は.右クリックが続く限り繰り返えされます。
4.ここで、左クリックするとこの航海計画は目的地に到着したと見なし、トータル距離が計算されて表示されます。

航海計画 ・ 灯台の検索

 

 

航海計画(4)には、その外灯台の名前、灯質、閃光の間隔等を検索することが出来る。
検索方法は、調べたい灯台やブイをマウスで選び右クッリクすると、その灯台やブイのコード番号、 名前、灯質、点滅な どの情報が左画面に表示される。灯台の新規登録も簡単に出来る。
マイチャートが簡単に作ることが出来るのである。

 

 

 


(2)航海記録

  GPSプロッターの主な目的の一つである航海記録は、航海中の自艇の位置を海図上にプロットし航跡を記録する。と同時に、現在の諸データーを左画面に表示する。記録するデーターは、20秒間の受信データーの平均値で、時間、場所、速度、現在地の緯度、経度、進行真方位と 磁方位を表示する。そして、そのデーターをデスクやフロッピーに記録する事が出来る。なお、このデーターは久保存が可能で、次の航海で消えることはない。 そして、後日、航海読出を使って航海ログを画面に表示することが出来る。

では、航海呼出を使って、実際に航海を再生して見よう。左の画面では、伊豆大島へクルージングした時の航海ログを再生している。画面、左側には刻々と変わるナビ情報 が映し出され、ログを保存して行く。
 
 

☆注:AUTOパイロットにNMEAデーター入力機能がある機種を使用すると人が舵をとらずともAUTOパイロットが自動操縦で 目的地までピンポイントで艇を導いてくれます。ちなみに、画面の伊豆大島クルーズでは風は片上りで全航程の3分の2はAOUTパイロットでの15時間のテスト航海を行いました。

 

 


ダウンロード

当、FUNAVはフリーソフトです。商業目的に使用することを除き、ご自由にご利用下さい。 

ご 案 内

 

 

 

1.アプリケーションには、DOSV用とNEC98用の2種類のファイルを用意しました。相互の互換性はありませんので、使用する機種に合わせてダウンロードして下さい。尚、MAC用は制作されていません。

2.ファイルをダウンロードしたら LHA形式で "LHA X FUNAV52Q.LZH"と入力し解凍するか、WIN95の場合、FUNAV50のフォルダーをLHAのフォルダーに移動し解凍すると、実行ファイルと海岸腺、灯台、危険地帯、航海記録の 各デイレクトリーに各々のデーターが生成されます。

3.ダウンロードしたファイルを解凍したら、READEMEを開いて解説書をお読み下さい。ここにGPSのNMEAのバージョンとかNMEAアウトップトデーターコードの接続方法等が詳しく載っています。

4.技術的な問い合わせはe-mailにて問い合わせて下さい。

 

 

 

1. funav50v.lzh => Dosv AT/PC専用

2. funav50q.lzh => NEC9801専用

 

 あとがき

 

 

当プロッターの特徴は、海岸線を自分で書くことが出来ます。必要なエリアの精密な海図を追加記入が出来て、オーダーメイドの海図が得ら れる事が出来るのです。
作者の
Stormy Petrel 氏は、全国のヨットマンにこのシステムを使用して欲しいと無償配布をされ、我々、賛同者も出来る限りのサポートを申し出ています。又、バージ ョンアップも精力的に行っております。各地のヨットマンによる海岸線作成の積み重ねでベストアンカーレッジを知らせ合うなんて、何て素敵なことではないでしょうか。 是非、機会がありましたら、船橋港にお立ち寄り下さい。
 

 

 

ご感想、ご意見をお待ちします

oliveoil@sky.zero.ad.jp

 

 

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