「対潜哨戒機P3C体験飛行」  2005.5.15               By Oliveyz                 Date: 16.May.2005
                               

 我団の指導者が海上自衛隊下総基地の祭りに招待されました。

戦前、この基地は、海軍航空隊の基地であり、ここから若い軍人が

特攻隊として九州知覧へと旅立った基地です。

そんな悲しい物語を秘めた飛行場なのだが、現在は海上自衛隊の

飛行訓練基地として若い自衛官を育てる活動を続けています。

このお祭りの目玉は、何といっても対潜水艦哨戒機P3Cやヘリコプ

ターの体験飛行です。

我々は、対潜水艦哨戒機に乗る事に成りました。

搭乗時には何故か「機関車ごっこ」よろしく紐に繋がり搭乗を待つ

ユーモラスな姿です。




「飛行機」と言うので旅客機をイメージしていたが、流石、軍用機で、

機内は、飾り気は一切無く、戦争映画で見慣れたカーキー色に包ま

れた操縦室に入ると、「そこに座ってください」と指を指した先には、

ロッカーの上に置かれた小さな座布団である。

出発時間になって、滑走路に向かう道中も手馴れた機長の冗談

を聞きながら和やかにP3Cはアプローチを進む。

やがて、「少しGが掛かるので掴まって!」のアナウンスがあるや

否や、4発ターボプロップエンジンが唸りを上げ最大パワーを出し

Gが掛かり椅子も、シートベルトも無い何とも不思議な飛行である


反面、機長、副機長、機関士は高価な「レカロ」の数十倍高価な

4点支持のシートベルトシートに納まり守られている。

何と我々と随分と落差が大きいことか!

後ろには立ったままのガイド役の私服自衛官もいる。

P3Cは、対潜哨戒機として日本のライフラインを守る飛行機である。

通常は10人程で飛行し、不審な潜水艦や、不法入国をする国籍不

明の船に対して監視役を果たしている。



八千代市にある「鷹の台ゴルフカントリークラブ」の上空を通過する。

ゴルフコースがガイドブックそのものの形で並んでいる。

傍を花見川が流れている。上空から見る景色は素晴らしいものだ。












やがて、船橋港の上空を通過、おなじみの母港の景色を上空から

見るのも感激の一言で、何処に、何が有るか、はっきりと判る。

中央に日レイの飼料工場、その奥に潮見町、ララポートも上空から

見ると小さなものだ。

この後、数分で下総基地に戻り、楽しかった体験飛行は30分ほど

で終了した。








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