第一・二海堡: パワーボート入門者憧れの島                         BACK              

第一海堡】
初入港日:1970.08.13    YAMAHA18
最新情報:2001.01.15





第二海堡
初入港日:1970.7.29 yamaha14
最新情報:2003.08.09 スカンピ


【プロフィール】
海堡は明治後期に東京湾口に東京を守る海の要塞として砲台島として作られた。
建設は浦賀水道の潮流に阻まれて困難を極めて実に14年の歳月を要したと言う。
しかし、落成後僅か2年後に関東大地震でレンガ造りの要塞は完全に倒壊する。
富津側が第一、中央に第二、横須賀側に第三と3つの人口島から成立っている。
浦賀水道は世界有数の交通の難所で第二海堡には灯台が設けられており、灯台
守の生活物資を荷揚げする小さな波止場がある。

【入港ガイド】
第一海堡
@第一海堡に港は無いが砂浜がありパワーボートはその砂浜に乗上げ停泊する。
A砂浜は格好の海水浴場となり夏は大いに賑わう。
B富津岬と第一海堡の間は満潮時は砂浜は沈み通行できない。
第二海堡
@入港は、島の北西部から近づき島と消波ブロックの間から東進して入港する。
A水深は十分あり、港内海底は砂でアンカーの効きはよい。
B通船の邪魔にならぬようアンカー索にモニターを付け沈ませることが大切である
C北西風、北東風の強いときは入港、係船は出来ない。

【港ガイド】
第一海堡
ヨットでは接岸できない。パワーボートの天国である。
北側の砂浜はパワーボートしか行けぬので絶好の海水浴場となる。

第二海堡
@島内には灯台と明治時代のレンガ作りの要塞跡がある。
A島には灯台守と何故かホームレスが住み着いている。
Bあとはねずみと一般人は採ってはいけないアサリだけである。
C夜間は間近に通過する本船のエンジン音で眠れない。
D対岸の横須賀からは釣り人を運ぶ通船が定期運行している。
E一般船の入港は禁止されている。
F緊急入港したときは灯台事務所に行き理由を話して係留許可をもらう。

【であい】 
堡は東京湾北岸のモーターボート野郎たちが最初に目指した「島」である。
1960年代、ギャング映画のロケで良く使われたこの島は、血沸き肉踊る活劇映
画のシーンとオーバーラップしパワーボートを始めたばかりの者にまさしく冒険活
劇の主人公の気分にさせてくれた島でもある。

東京湾といえども、風が吹くとすぐ1m程度の波は立つ。
天気予報があてにならぬ時代に信頼性に欠ける2ストローク35馬力の船外機と、
僅か14フイートのランナバウトのスキッパーにとっては往復4時間の航海は勇気
のいる航海であり、海堡への航海を成し遂げ初めて一人前のボート乗りと認めら
れた時代だった。
今でこそ第二海保は、クルージングの通過地点の一つに過ぎないが第二海保は
ただのマーク地点ではない思い入れの深い島でボートマンにとってメモリアルアイ
ランドなのであるのだ。