岩井袋: 秘境の趣が漂う港                    BACK

初訪問日:1972.08 頃陸路
最新情報:2008.10.31 港口確認



【プロフィール】 
勝山漁港の南隣に「袋」と名付いた小さな港がある。
その名の通り、入り口が極めて狭くまるで「巾着」のような形をしている。
港は、落ち着いた家並が並び、豊穣な港であった様子が伺え外からも陸からも入り口が分からず
秘境の港といえる、景色の良い小さな港である。


【入港ガイド】
残念なことにこの港は未だ海路より訪ねたことがないがいつかは訪ねて見たい港である。
港に入るのには、勝山港を南に進み、潜水艦の潜望鏡の形をした人口建造物が目印のようだ。

2008/10/31に勝山〜保田シングルハンド航海の途中でトローリングをしながら一寸足をのばし港口を見に行きました。
残念ながら時間が無く前線も近づいていたので入港しなかったが港口の様子を写真に撮ってきました。


【港町ガイド】
@食料品店、燃料店など商店は一切無い。
Aこの港の先に別荘村「アルカディア」がある。
 現在は廃屋もあり鄙びてはいるものの海岸線に突き出たプライベート風ビーチや洋風桟橋がヨーロッパ
 のいずこの避暑地のごとき佇まいがまっこと好ましい。
 浮島、三浦半島、伊豆半島、伊豆七島、富士山を望んでまっことすばらしい絶景の地である。
 予約制ではあるがレストランがある。
B春ともなると港の先端の磯場で「ひじき」が豊富に生育している。
C冬の大西には波浪が入り込み荒れた港になるのでは?
D岬の先端に磯を平らにした駐車場があり岩場を細工した海水プールが3つあり海水浴用に作られてい
 るのが小さな漁村の精一杯の町おこしと意気込みを感じられまっこと頬えまし。


【であい】
人づてに秘境の港「岩井袋」の話を聞き、是非見たくなり陸路を探しだした。
勝山港通の「住吉亭」脇の狭い山道 を登り、峠の薄暗いトンネルを越えるとその港は突然目の前に姿を
現した。
当時、造船所やガット船の岸壁があって砂利運搬船が出入りし港の陰影も深く、水は 澄み、漁具も少なく
噂通りの秘境の風情漂う美港であった。
が、バブルの崩壊と共にそれらも廃業し漁港専用の漁具で溢れる港になってしまったのは真に残念だ。