波浮港: 情緒あふれる港街               BACK 

初入港日:1975.08.13 スプレンダー19
最新情報:2002.07.20 スカンピ





見晴台から見た竜王崎と波浮港口

港口から見た波浮港内
【プロフィール】
港は火山噴火口で昔「波浮の池」と呼ばれ淡水であったそうな。
元禄16年の大地震で海側が決壊し海に繋がっり、港口を掘り開き開港にした。
大正時代、近海漁業の基地として大いに賑わい旅館や古い商店街が情緒溢れる港。
周囲は山に囲まれ緑濃く南東風以外はとても静かな港で台風時の非難港である。
港口は黒潮と風の関係で波の荒い事で有名で南東強風の巻波で遭難船が多い。
三原山が噴火した翌年、噴火に備えて堤防が出来たので幾分か入港しやすくなった。
プレジャーボートに対して理解のある港で来航者を迎えてくれる。

【入港ガイド】
@目標ポイントは竜王崎の白い灯台と西側堤防の間を北西に進む。
A港奥の水産試験場屋上の入港赤灯と山中腹の導入赤灯を重ね合わせて進む。
B防波堤を交わし港口の照射灯用ステンレス製入港標識の東側を進むと港に入る。
C係留場所は突き当たりの本船波止場の東側公衆トイレ前が空いている。
D火口湖跡なので中心部は水深が深くアンカーロープは50m以上用意する。
E底質は火山砂利でアンカーの効きは悪く長いチエーンが必須である。
F出航艇がアンカーを抜いてそのまま出て行くので注意のこと。
G本船係留ブイ錨鎖があり絡むのでトリッピングラインは不可欠である。
Hアンカーは2本以上持参する。
I夏は大勢の艇で港内は大混雑で岸壁に停泊出来ず二重、三重の係留常態となる。

【港ガイド】
@大正文化の香りが残る「商店街」「踊り子の里」「庄屋跡」が入場無料。
A野口雨情、中山晋平の「波浮の港」歌碑とビブラフォーンで港中に鳴響く。
Bお風呂は丘の「かんぽの宿」に近道は公衆トイレ際小道を「まむしに注意」の看板
 に緊張しながら上って15分。
C風呂の帰りは県道を通って港を見下ろす展望台で港開拓の祖秋広平六翁の銅像
 と一緒に夕暮れの「波浮の港」を眼下に停泊する愛艇を眺めるのは至福のひと時。
D風呂帰りに「くさや店」がある。大島のくさやは浅干しで美味である。火で軽くあぶり
 マヨネーズや醤油で食べる。嫌いな人もここで食べるとファンに成るから可笑しい。
 ちょいと値が張るが「タカベ」のくさやは超おすすめである。
Eくじら&いるかに出会える。運が良ければ100頭単位の彼らに出会える。

【であい】
故武市氏設計の19フイートの可憐なヨット「スプレンダー19」でこの地を訪れた。
布良沖の大きな三角波を乗り越えて、「ヨット」がこんなに強い乗り物と知ったのも
この航海であった。
停泊中に台風が来たが三崎油店のご主人がサポートして頂く「地獄で仏」と感謝。