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台湾史跡探訪研修旅行に参加して(2002.8.20〜23 台北) 2班 大池 青岑 私たち第2班は、橋本流水先生社中と故高木桑風社中の15名のグループ。同乗のバス1号車は、1班の西嶋慎一名誉顧問、種村山童副会長各先生と一緒になることができました。その車中で西嶋名誉顧問より、日中戦争の時期に北京故宮博物院の名宝が中国各地を転々としたこと、昭和24年に蒋介石総統とともに台湾省へ海を渡った経緯をつぶさに伺いました。その名品の数々が、台湾故宮博物院と中央研究院で調査研究がすすめられ、私たちの目にすることができるのです。 故宮博物院の収蔵資料70万点。現在、魏晋唐代の拓本、宋代以降の法書を中心に、甲骨、青銅器、絵画、陶磁器などが整然と展示されていました。 次に訪れたのは、中央研究院の歴史文物陳列館。台北の町の東の郊外にあり、今年の春に改装がなったばかり。私自身初めての所だっただけに、興味津々。大勢の若い研究員に出迎えられ、班ごとに分かれて説明を受けました。ピカピカの展示室で周時代の青銅器、西域出土の木簡、石碑や墓誌名の拓本などを見学。出土状況や調査研究の説明、そして出土品の保存のために温度湿度の空調に気を使わなければならないことについての話を聞きました。「建物の中は寒いですよ。」というバスガイドさんの話にも納得でした。 この研修では名品の数々を直接目にし、また、台湾最高峰の書道家の方々と話をすることができました。個人的には、およそ20年ぶりの台湾。当時は戒厳令が布かれ街中が物々しい様子だったことを覚えています。懐かしいというよりも、時代の流れと、日本とほとんど変らないなという印象を感じながら、実りある時間をすごすことができました。 |