書のひろば

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書の創作の手順(実作)

書きたい言葉を好きなように書く

 

選文〜書きたい言葉を選ぶ

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言葉―漢語、和語(やまとことば)

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四字熟語、ことわざ、格言、座右の銘

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詩―漢詩、近代詩、訳詩

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歌―和歌、短歌、俳句

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文章―漢文、和文、物語、小説、随筆、訳文

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普段から気に入った言葉や詩文を収集しておく(メモしておく)

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雅語、俗語なんでもかまわないが、人に見せるものは雅語がよい

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書こうと思った言葉には、自分の思いや感動があるはず

 

用具を決める

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中国製、日本製、漢字用、仮名用

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普段からさまざまな種類の用具用材を収集する

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文房四宝のほか、書画骨董品などもコレクトするとよい

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日常使う用具はいつも手入れをする 硯はこまめに洗う

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墨―墨をする、墨汁を使う

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墨色―濃淡、純黒、紫紺、青系、茶系

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筆―大筆、細筆、柔毫(やわらかい毛)、剛毫(硬い毛)、兼毫

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紙―形、大きさ、色、質

 

草稿つくり

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書式設定(レイアウト)―字数、行数、段組み、余白、構図、構成

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構想を練る―最初の着想は大切に

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検字―字書、法帖、拓本などを利用し、気に入った字を取り入れる、点画を構築するための参考にする

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試し書き―下書き、推敲

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書体、書風、字形、字体をかえながら、繰り返し試みる

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変化と統一―大小、太細、潤渇(墨つぎ)、疎密、強弱、遅速、緩急、曲直、硬軟、深浅などの組み合わせに留意する

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同時に古典の臨書と鑑賞をしながら、運筆、運腕のリズム、筆法をくみ取る

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制作の気分を高めていく

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書きこむ―筆線の錬度が高まる 線のメリハリ、伸び

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誤字、脱字に時々気を配る

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書いている詩文の読み方、意味内容も味わう

 

清書―最終制作

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落款をほどこす〜日時、場所、署名などを書き記す

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できばえのよいと思った作品を数枚残す

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自分で残した数枚の中から最後に1枚選定(自選、他選)

 

印を押す

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押印に必要なもの―雅印、印泥(朱肉)、印矩、印床

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雅印は各自の姓名印、雅号印のほか、遊印、引首印などがあり、これも普段からそろえておく いろいろな形、大きさのものがあるとよい

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自分で作る(篆刻の材料や資料、道具が必要)こともできるが、篆刻家に書画用の雅印を依頼して作ってもらうのがよい

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印泥は中国の書画用のものを

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落ち着いて丁寧に押す

 

表装

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裏打ちをほどこし、掛け軸、額などに仕立てる

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これも専門の表装業者に依頼する 2週間から1ヶ月の期間が必要

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額は作品が増えると場所を取るものである 表装業者の額を借りたり、自分専用の額にその都度張り替えることもできる その場合、マクリの形で手元に残る

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アクリルの入っていない簡易な枠張りもある

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掛け軸は本格的な布仕立てのほかに、紙表装、簡易な仮巻き表装もある

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色紙、短冊に書けば、表装せずにそのまま額または色紙短冊掛けに飾れる

 

bullet作品のお手入れも怠りなく

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