2002.2.3 静岡市 音楽館AOIにて

第2回 バリテューフェスタ レポート

 アンコンから一週間、その興奮も冷めやらぬ中、今週は静岡でバリテューフェスタが開催されました。秦野からは、ちょいと距離がありますが普段の練習が松本の私にとっては、全く気になりません。

 それでも東海道の普通は時間的にきつかったので、ちょっとリッチに新幹線で静岡に向かいました。会場に到着した私がまず驚いたのは、音楽館AOIの素晴らしい事です。まるで松本の音文を思わせる内装で、見事なシャンデリアが二つ堂々と垂れており、非常に壮麗な感じを受けるホールでした。しかも、それが駅から徒歩1分のビル8階にある。なんとも恵まれた環境です

 プログラムは、団体あたり3〜5曲で、全6団体が演奏しました。曲は通常のアンコンで聴かれるような曲から依頼作曲したというオリジナル曲まで、とてもバラエティに富んでいたため、普通のコンサートよりは大分長めでしたが、それは退屈さを全く感じない程よい緊張感を保つ充実した時間となりました。

 団体の中には滋賀から参加されたとう団体もあり、私としては、それだけでも感動ものでした。というのも、彦根在住の信州ウィンドメンバー3人と、毎夏の大文字を一緒に過ごすのが、私の年中行事となっているからです。彦根も2度ほど訪れた事があり、その近くで活動している皆さんの演奏を生で聞けたのも本当に何かの縁かもしれません。

 演奏する編成は、四重奏から、10人以上の大編成まであり、普段のアンコンでは味わえないダイナミックな響きを堪能しました。特に、最後に全員で演奏したアッピア街道の松は、まさに重低音の分厚い響きで圧巻でした。低音楽器の集合としては、サイトウキネンの松本城本丸の方がはるかに多いですが、室内で吹くいているために、実に物凄い振動(実際に椅子が唸っていました。)となって聴衆をダイレクトに襲うので、言い知れない感動に包まれました。

 時間がなくてアンケートに記入できなかったので、以下に各団体の感想を述べます。

浜松バリテューバアンサンブル
 素直な演奏に好感を持ちました。 これからが楽しみなグループだと思います。今後の活躍を期待します。

Bass Blaster
 ユーホの音の響きが美く、AOIのホールに大変似合った響きだと思います。 技術的にもレベルの高いグループという印象をうけました。

彩たま低音's クラブ
 本格的に活動しているバンドらしく、とても安定した演奏だったと思います。 毎年依頼作品を初演しておられる大変頼もしい皆さんでした。

PROGRESS
 歌劇のアリアからオリジナル&JAZZ、まで、 バラエティに富んだ演奏で楽しませてもらいました。 我々カルテットは、ニーハウスの作品を採用する事が多く、 キーストン・チョップスも演奏してみたい作品の一つであり、 今回の演奏を聞いてみて、その思いを新たにしました。

バリテューアンサンブル F-clef
 滋賀からの出場された団体です。親しみのある演奏に好感をもちました。
また世代の幅が広いのにも驚きました。今後のご活躍がたのしみです。

ファミリアバンド
 いきなジェットストリームの「満天の星が・・・」 がBGMに流れて登場したのには驚き!最初のつかみを押さえているところが、 さすがベテラン・チームといった感じです。
 とても愉快で楽しい演奏でした。

 本当に楽しい演奏会でした。アンコン終わったばかりなのに、またアンサンブルをやりたくなってしまいました。第3回以降も是非続けていって頂きたいと心より思う次第です。


2002.2.5  文責 ハセサン (秦野駅前 「かついち」にて)