常任理事国になりたがり

昨年、イチロー選手が大リーグで年間最多安打262本の記録を達成したのにちなんで、某SNSに書いた日記から(2004/10/12付。一部、誤字・脱字等の修正をしています)。
いまさら古い駄文を引っ張り出して気が引けますが、、何がなんでも常任理事国入りっていう政府・与党の姿勢を日本国憲法の観点から見ると、非常にトホホなことがよくわかるので、まあ参考まで。

日本政府が、さまざまな国際紛争の調停のため1年間に262回も非軍事の仲裁外交を展開し、世界の平和と安全に貢献したとする。各国の人々がそれを称賛し、国連安全保障理事会の常任事理国入りを薦める。
しかし日本政府はそれを断わる。
安保理の常任理事国は、創立当初はやむをえなかったにせよ、いまでは特権的ポジション以外の何ものでもない。そんな仲間に入ってしまっては、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意」し、「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認」した憲法を持つ国のモチベーションが保てない。
――そんなふうに明言できたら、どんなに清々しいことか。国際的な信頼も高まろうってもんだ。

残念なことに現実は、アメリカ政府の専制に隷従し、米軍の圧迫と偏狭を諾々と受け入れ、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こりそうやんけ……という状況を生み出しているのが日本政府の実態であろう。
自主的な平和外交などは見る影もなく、実質的には卑屈なほど対米従属外交を展開いているくせに、常任理事国入り(=特権層入り)などは執拗に望む。二流だね。いや三流以下の国。情けないよ、国民として。小泉首相をはじめ政府・与党のおエライさんの顔を見るたびに、「国辱」という言葉が浮かぶ。おまいら、誇りってもんがないんか?

え? たたけばホコリが出ます!?
……おあとがよろしいようで。

 

ブラウザの「戻る」ボタンで戻ってください。