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     笹山(黒河内岳)

[期 日]  5月3日(木)〜6日(日)  3泊4日 

[参加者] 男8名のパーティ

[天 候]  3日:雨のち曇り  4日:曇り  5日:晴れ時々曇り 6日:晴れ 

[記 録]

武蔵中原5:17=八王子6:33=下部温泉9:40〜50=田代川発電所入口10:47〜11:00―保利沢見張小屋13:10〜37―1740M地点14:53〜15:00―伝付峠下水場16:00(幕営)〜6:45―伝付峠7:00〜07―ナガガレの頭9:35〜45―奈良田越11:10〜30―飯場小屋12:00〜10―白剥山13:08〜13:08〜17―笹山南2450m地点16:00(幕営)〜6:00―笹山7:52〜8:02―白河内岳10:07〜20―大籠岳11:47〜11:56―広河内岳13:05〜25― 大門沢下降点14:02〜2175m地点16:37〜37―大門沢小屋17:42(泊)〜6:30―林道9:14〜24―奈良田10:05〜11:36=下部温泉12:35〜14:35=武蔵中原18:55

[費 用]   武蔵中原==下部温泉 2,960円  下部温泉=田代川発電所入口13,500円(すみせジャンボタクシー0556-45-2062)            奈良田温泉=下部温泉 17,500円(すみせジャンボタクシー)     奈良田の里温泉 400円(0556-48-2552)

[地 図]  塩見岳、奈良田(2万5千)

[感 想]

<1日目>

登山口から伝付峠に向かう頃には、雨も上がり幸先の良いスタートである。 通行止めの標識を無視して進むが、一部登山道が崩れガレを乗り越える以外は特に危険なところもなく、順調に伝付峠下の水場につく。崩れた小屋の前が広場になっているため、ここに8人用のテントをはり小屋の中にあったテントを使わしてもらってザック置き場にする。3日分の食料と冬山装備を詰め込んだザックを担ぎ上げた疲れは、Kさんの作ってくれた夕食の「ポトフ、焼肉」で癒すことが出来た。

<2日目>

15分登ると伝付峠で雪の林道が奈良田越まで延びていた。左手に白銀の千枚岳、悪沢岳、塩見岳、蝙蝠岳の名前の由来の蝙蝠の雪形を望みながら延々と雪道を歩く。午前中は林道歩きに費やしいよいよ午後から本番の登山である。シラビソの林を突破すると白剥山につく。ここで初めて2人連れのパーティと若者単独にあった。このパーティは、ここまで余りにも時間がかかり過ぎて前進を躊躇していた。我々のパーティの前進の意気込みを感じてか予定通り前進してきた。雪の急斜面にびっしり生えているシラビソの林にザックが引っかかりさらに雪に足を取られ悪戦苦闘の連続。だんだん疲労が増してくる。ようやく笹山南2450m地点でテントの張れる場所を見つけ幕営。アルコールも少なくなりSさんの持って来た缶ビール1本を全員で分配して此処まできた喜びを分かち合う。

<3日目>

 昨夜冷え込んだため雪面が固くもぐらなくなり歩きやすい。単独の若者がつけてくれトレースに従いながら進む。2550Mの森林限界を超えると這い松が出てくるが雪の下で歩きやすい。さぞかし夏だったら這い松漕ぎで苦労したであろう思いつつ念願の笹山につく。雪の平原にぽっつり「山梨百名山」の新しい標識が建っていた。全員で握手して登頂の喜びにしたる。塩見岳から三峰の稜線が拡がっており素晴らしい。白河内岳、大籠岳の山は標高差はなくこぶの上り下りなのであるがザックの重さと今までの疲労が蓄積して口数もすくなくなる。前方に一段と高く見える広河内岳に向かって前進あるのみ。広河内岳で単独の若者と出会い目処がついたと話ししながら農鳥岳をバックに記念撮影をする。

大門沢下降点からは、急降下の雪面をくだる。幸いにもトレースは有り迷うことはない。うんざりするほどの長い長い雪の急斜面くだりが続き、足の踏ん張りもきかなくなる。川原に出たと思うと夏道は埋まり川に沿ったトレースの雪道をひたすら下った。ようやく赤い屋根の大門沢小屋に到着。先客が6名ほどいるだけなのでテントを張る元気もなく小屋に泊まることにする。全ての残った食料を使って夕食は「ハヤシライス」と「鯖の文化干し」を焼く。アルコールも少なく疲労困憊のため8時過ぎには鼾の人となった。

<4日目>

小屋を過ぎると雪もなくひたすら「温泉、ビール」と唱えつつ下っていく。途中丸太が橋の換わりになっていた。危険を感じて丸太にまたがつて通過した以外は順調に進む。新緑が濃くなりニリンソウのピンクの花、茶色のハシリドコロの花が疲れを癒してくれた。 奈良田の里の温泉に浸かりながらこの超ハードな山行が予定通りできたという達成感を味わいつつ帰途に着いた。

   

   笹山を望む