聖地サンチャゴ巡礼(スペイン)北の道の一人旅 (2018.6.1424) 11日間
昨年は、フランス人の道をサリアからサンチャゴ・デ・コンポステーラまで約114Kmを歩いたが、今回は行き帰り飛行場があるため交通の便がよく、海岸線の風光明媚な北の道をビルバオからサンタンデールまで約105Kmを歩いた記録である。昨年の初めての一人旅に自信をもったので今回は昨年ほど不安は感じなかった。一人旅の魅力は、旅行会社のツアー旅行ではすべてお任せで気楽に参加できるが一人旅では、航空機の切符の手配、宿の予約を自分でやるため緊張感や達成感が得られることである。今回の旅をは昨年と同じくスマホなしでは語れない。特に地理についてはGPSが最大の友であり迷うことなく道を歩くことができた。

その他ネットでの航空券の予約、搭乗日前日からのWeb予約、ホテル予約

   GOOGLEマップ: 世界中どこでも使える。ホテルの場所まででる。
   Geographica:目的地のポイント入力とトレース機能のある無料
   GOOGLE 翻訳: 少々時間はかかるが世界中の人と会話ができる。
   LINE:  ソフトを入れた端末間はデーによる会話、音声通信が無料
   Viber : ソフトのない電話端末に音声品質は所により悪いが安い料金で国際電話できる。
   CAMINOのアプリ:同行の人が使用していた   Buen camino で検索 有料

**********具体的に準備として*************

   航空券の安売りチケットは、昨年の11月に購入
 アブダビ経由マドリッドまでエチィハド航空 往復65,490
   マドリッドからビルバオ行 イベリア航空 片道7,210
   サンタンデールからマドリッド行 イベリア航空 片道 4,270
   海外SIM amazon で購入 イギリスThree・データ通信専用SIMカード
1GB 1か月有効 1150   (10日間で500MB使用) 

***********巡礼の旅の留意点**************

1.     荷物は8kg以内に抑える。(ナイフとストックは機内持ち込みができなかったのでもっていかなかった。)
2.    足にまめを作らないため アマゾンで皮膚保護クリームを持っていく。
3.    盗難時の対応

●キャシュカード: 海外で緊急連絡先を知っておく(翌日には再発行される)
●パスポート: コピー、写真2枚、戸籍抄本1通、免許証のコピー
※スリにあった人もいるので現金、キャシュカード等は分散しておく。

********旅行でかかった費用**************
交通費    
   約77,000
食費・宿泊費等  約60,000
合計        約137,000

************サンチャゴ巡礼北の道日程表*********

kitanomichi nitutei.pdf へのリンク

【第12日目】 6/14()15() 成田17:55=アブダビ6/15()0:302:30=マドリッド7:5011:35= ビルバオ空港12:35=ビルバオ13:30=Basarrate14:00Good ホステル14:10 (17.5ユーロ)

成田からアブダビまで11時間のフライト、2時間の乗り継ぎ時間の後マドリッド迄7時間20分のフライト、乗り継ぎ3時間半の後ビルバオまで1時間のフライトとフライトのみの総時間は19時間20分に及びホテルについたころにはくたくた。観光どころではなく、近くのスーパーに行ってワイン、パン、果物、サラミを買いホテルの部屋で腹に入れた。合計で7ユーロ位で安かった。エティハド航空の楽しみは、アルコールでワインを数回オーダーし睡眠剤とした。

一つ目のトラブルは、マドリッドからビルバオ行のイベリア航空におけるセキュリティチェックでペットボトルが引っ掛かり中身の水を捨ててこいとの係りの強い指示があった。そのためザック・パスポートは、ベルトコンベアに残したままセキュリティを出て外まで捨てに行ったのがいけなかった。もう入れないのだ。しばらくし警察が来たがどうもしてくれない。なんとか係りの年の年配のひとが気を利かして中まで入れてくれ一安心した。二つ目のトラブルは、航空券にゲートナンバーがなくてゾーンが記載されていた。係りに聞いても教えてくれないので、通りすがった別の航空会社の客室乗務員にきいた。すると案内板を見てくれゲートナンバーを教えてもらった。日本では考えられないことだ。

 

 
 アブダビ航空を利用 サービスは良い。  成田ーアブダビーマドリッド 約18時間(乗り継ぎ2時間を含む)
 
イベリア航空の航空券 gateがゾーンで書かれており最終的には 
電光掲示板で確認。あわてた。
 ドミトリールーム 利用者は少なかった。

 

【第3日目】 6/16() BirubaoPorutogates 12.4Km 曇り

Birubao6:15Basarrate6:3045Casco Viejo7:00―ビスカヤ橋11:0513:30Porutoglate13:30―アルベルゲBido-One14:00(19.5ユーロ) 

ビルバオからポルトグレートまでは丘を越えるロングコース19Kmと川沿いに歩くショートコース12.4Kmがあるが、初日であるし無理したくないのでショートコースを取ることにした。ひたすら川沿いの舗装された平坦地を歩くがだんだん疲れがたまってきた。最初は川べりから見る古い建物が見えてよかったのだが途中から殺風景な工場の中をあるくので退屈至極。緑のある土の道が恋しい。世界遺産のビスカヤ橋に出ると観光客が多い。ビスカヤ橋をわたったところに休憩用のベンチがあったのでビスカヤ橋のスケッチをした。其のあとそばのアルベルゲに向かった。アルベルゲでは一人旅の台湾の女性と日本のバックパッカーの男性と一緒にスーパーで買ってきたワインとつまみを食べながら楽しい情報交換。北の道を最初から歩いてきたとのこと。

 

 
スタート地点のCasco Viejo
 
 世界遺産のビスカヤ橋 車も乗せている。
 バックパッカーの日本人男性と台湾の女性

4日目】6/17()  PortugateCastro Uradiales  27.6Km  曇り

アルベルゲBido-One7:10Kardeo9:4048Ondarra12:30Castro Uradiales15:30

PobenaからKobaronまで続く海岸線の遊歩道は素晴らしかった。青い空とコバルト色の海岸線が続いていた。よれよれの状態でアルベルゲにつき、昨日の2人と再会した。夕食は、傍のスーパーでムール貝、ザリガニの小さいもの、エビをアルベルゲBido-One料理してワインとビールで乾杯。宿はアルベルゲ municipal 5ユーロで結構満員であった。

 

 
 アルベルゲでの自炊した食材

【第5日目】6/18()  Castro  UradialesLaredo 26.6Km 曇り

  Castro Uradiales7:12Islaros9:0758Liendo12:0613:00Laledo15:00

一昨日知り合った台湾の女性と知り合いのノルウェーの女性と一緒に歩くことにする。Ontronからショートカットの舗装道路の道7Kmを休むことなくひたすら歩いたため疲れてしまった。これからは、先が見えたので大ジョツキのビールが待っていた。美味しい限り。それから海岸に道が付いており島と海が織りなす景色それに花畑をみながら今日の宿 修道院サンフランシス セミナリオについた。宿代10ユーロと安い。宿はダブルの部屋で同行の日本人男性と一緒に泊まる。夕食は、同行の3人と近くのレストランで400gはありそうなビーフステーキと赤ワインで疲れをとる。15ユーロ。

 

   
 海岸線を黙々と歩く台湾とノルウェー女性  トルティアをつまみに一杯
 
400グラムはありそうなステーキ  泊の場所 セミナリオ(修道院)を望む
 
広々とした寝室 夕食後海岸まで散歩

【第6日目】6/19() LaredoGuemes  29Km曇りのち晴れ

セミナリオ7:50S【第6日目】6/19() LaredoGuemes  29Km曇りのち晴れantonia9:10==9:20(渡し船)Berria78m丘―Noja11:3055Castillo12:4613:00San Miguel13:5014:00Barevo14:1515:00Guemes16:20

 

 セミナリオで無料の朝食パンとコーヒを頂いた後同行の3人で船の渡し場Santoniaに向かった。船で10分ぐらい乗った後対岸につき、足の豆がてきた台湾の女性の都合で同行の3人はバラバラになって歩き出した。遊歩道の細い道を登る花が咲き乱れていた。

高台から降りると粒の小さい白い砂浜が続いており自分の足跡を付けながら延々と歩く。

気持ち良い。NojaからGuemesのアルベルゲまでは遠かった。着いた後ワールドカップを観戦した日本人男性と再会。アルベルゲは、町のにぎやかな所になくてレストランがないため夕食は抜きか心配した。心配は無用で説教を1時間くらい聞いた後、夕食のスープ、パン、鶏肉入りの混ぜ飯とワインに有りついた。40人位の世界中のバックパッカーと一緒に頂いた。費用は、寄付程度で有難かった。

   
 セミナリオでの朝食  サントニアの舟の渡し場
   
途中の古い橋 アルベルゲで食事まで寛ぐ
 
 寄付で成り立つ無料のアルベルゲ   

【第7日目】6/20() Guemes Santander 14.6Km晴れ

                Guemes7:40Sono10:58Santander11:10

日本人男性K氏と一緒に歩くことにする。途中の海岸線を歩きコバルト色の海、打ち寄せる波頭が白い帯を作り出し素晴らしい。休憩なしで3時間歩きぱなしで疲れが出てきた。

なんせスピードが速いので就いていくのに必死。急いだ甲斐があって私のためにSantader行の船が待っていてくれた。きれいなSantaderの街並みを見ながら20分余りで対岸に到着。船着き場の前の道を渡ったインフォメーションのある建物のなかにあるBarで生ビールとトルティアで乾杯した。先を急ぐK氏とはここで別れた。すぐそばにあるホテルでチェックイン後明日の観光をするサンティアナ・デルのバス乗り場を確認を行う。夕食は地元のレストランに行きチキン入りの野菜とワインを飲んだ。


         
 アルベルゲで皆と朝食  同行の日本人男性で 色々と助けられた        
           
 海浜の花  海岸線に沿ったカミーノ  砂浜を歩く      
           
 対岸のサンタンデール きれいな街 サンタンデール行の渡し船  特に生ビールが美味しい      




【第7日目】6/21() Santander・サンチィアナデル観光 曇り

朝食のパンとコーヒーをホテルで取った後バスが出発するまで港の周りをスケッチしながら時間を待った。バスが定刻につかないのでどこで下車するか分からず周りの人に助けられてサンチャナデルのバス停に着くことができた。運転手は、スペイン語しかしゃべらないため理解できずいつも苦労する。サンチャナ・デルは小さな中世の街並みが残っているが見学するにもそんなに広くはないため傍の1.5km歩いてアルタミラ洞窟のミュウジアムを見学。期待したほど感動せず。楽しみにしていたサンタンデールの夕食は、W女子と一緒に取る予定であったがキャンセルされたので、昨日飲んだBarでビールを飲みいつものスーパーでホテルで飲む食糧の買い出しをする。ワイン2ユーロ、ビール0.53ユーロ、果物1ユーロハム1ユーロと安いことしかり。 

   
 サンタンデール大聖堂  サンタンデールの港の風景
   
 サンチヤナ・デルの中世の街並み  アルタミラ洞窟ミュージアム
   
 ホテルのベッド

【第8日目】6/22() Santander⇒マドリッド 曇りのち晴れ

飛行機の出発まで時間があるので、マグラレナ宮殿まで歩くこと1時間。オープン11時まで時間があるのでセルダ灯台から見たモウロ島の景色の良いところでスケッチする。マグラレナ宮殿では、個人は土、日用のみしか受けず本日は団体のみでがっかりして仕方なく引き返すことにする。またまた今回で3回目のおなじみのBarで生ビールをオーダーするとサービスでイカのフライトとオリーブの漬物をサービスしてくれた。好意がうれしかった。雑踏のマドリッド空港に定刻に着き予め調べておいたアトーチャ行のバスに乗り込んだ。アトーチャからチリソ行の地下鉄のチケットを購入するところで戸惑った。昨年からコインは使えずカードを購入して支払うタイプに変わったとのことで係りの人に助けられた。GPSにマークしたアトーチャ駅に到着。昨年もお世話になったご日本人宿アルボルのご主人と再会。シャワーを浴びた後中華料理の店「好再来」で牛肉入りの野菜炒めとご飯を食べた。久しぶりのライスと野菜炒めで美味しくいただいた。帰りにスーパーで朝食の調達を行ったがアルコールはPM10時までしか販売品という事で断念。ベッドに就いたのが11時頃。旅の疲れでぐったり、サンタンデールとは違い気温30度の中で夜遅くまで騒いでいた。 

       
 マグラレナ半島  途中の有料トイレ 0.3ユーロ? カードしか使えないので不便  マグラレナ宮殿
 
       
セルダ灯台からモウロ島を望む   同左  マドリッド行のイベリア航空  

【第9日目】6/23() マドリッド観光  曇りのち晴れ

シティツアーバス(シニア割引10ユーロ)にのり日本語の説明の出るイヤホーンをつけて王宮で降りる。王宮ではザックをあづけて煌びやかな部屋を見学。特に圧巻だったのは、高いドームの部屋で天上から下まで華やかな飾りの絵がはりめぐらされていた。疲れていたので宿までGPSを頼りに歩き1時過ぎに着いた。帰ると今晩泊まる日本人の男女2と知り合いになり宿の女将と一緒になじみの店に食事に行くことにした。男性のIさん旅行中ぶらさげていたカバンの中からパスポート、現金、クレジットカードをスリの盗難に2回も遭遇し、大使館かられんらくのあった我々の泊まる宿で面倒を見てもらっているとのこと。本人ショックを受けたが我々と夕食を共にして地獄から天国の気持ちであると言われていた。クレジットの再発行手続きと再パスポート申請中とのことであった。幸いにも自分には起こらなかったが海外旅行は、油断禁物という事を肝に銘じた。

   
 マドリッド王宮  日本人宿 アルボル
   
 宮殿からみたマドリッド市街  宿のマダムと一緒にハンバーグを食べる

【第10日目】6/24() マドリッド12;30==アブダビ21:3022:30==

成田6/25()13:1814:08==武蔵中原16:24 途中スペイン在住の親子の方と日本まで話をしながら予定通の時間に日本に着いた。 

   
  スペイン巡礼の道  アルベルゲのスタンプ