杁 差 岳

[期 日] 
平成18年8月4日〜7日 (月)

 [天 気] 晴れ、晴れ、晴れ、晴れ

[記 録] 上野9:06==米沢11:12==小国13:38==飯豊山荘14:40〜5:40(泊)―温見平6:06〜15―石転び沢出合8:53〜9:15―1255m地点11:10〜25―北股沢出合12:02〜13―梅花皮小屋直下13:29〜38―梅花皮小屋13:50〜6:12(幕営)―北股岳6:42〜52―門内小屋7:43〜8:01―胎内山8:01〜22―地神山8:58〜9:16―頼母木山9:53〜10:03―頼母木小屋10:43〜56―大石山11:28―鉾立峰12:16〜35―杁差小屋13:065:52(泊)―鉾立峰6:20〜28―大石山7:13―瀧見場8:56〜9:09―820m地点9:41〜10:00―姫子の峰10:10―670m地点10:35〜11:00―足の松登山口11:18―水場11:25〜55―奥胎内ヒュッテ12:30〜16:20==中条駅17:00〜29==新潟18:00〜9:36(泊)==東京11:40

[費 用] 武蔵中原 ==小国10,500(普通6620、特急3880)、小国==飯豊山荘1,000飯豊山荘6,345、梅花皮小屋テント500、奥胎内ヒュッテ入浴600、奥胎内ヒュッテ==中条駅1500、小国==東京10,640(普通6990、特急4550)新潟ホテル3250

[感 想] 

@     ピッケルをもった石転沢を目指す人が結構多くて一安心である。石転沢出合までは、左岸の整備された夏道を行く。一箇所だけ梶川尾根を高巻きする以外は特に問題はない。石転沢出合から雪渓が出てきて軽アイゼンを装着。雪渓は、所々クレパスができて避けながら登っていく。雪渓を吹き渡る風でガスになり天然のクーラで心地よい。北股沢出合から黄色い旗が何本も立ち助かる。ここから急になった雪渓の上には、上から落ちてきた落石が転がっているので用心しながら登っていく。60m位トラバースしながら残雪の急坂を登ると左側の夏道に出て軽アイゼンを外した。ここはシナノキンバイのお花畑がすばらしい。まだ、上には雪渓がありアイゼンが必要かと思ったが小屋まで夏道が続いていた。
梅花皮小屋は、混雑しそうだったためテントをはる事にする。最初は、テント客は、少なかったがそのうち前、隣にテントが張られテント村になってしまった。小屋に泊まっていた人は、登山靴を数えると41名であった。水場に行く途中のマツムシソウがきれいである。

A     次の朝は、8時頃までは稜線を吹く風が冷たく心地よい。ところがその後は太陽の日差しが強くなり水を飲みたくなる事はなはだし。幸いにも頼母木小屋には、冷たい水が引いてありガバガバ飲む。途中イイデリンドウ、ハクサンフウロ、ハクサンゴクラ、イブキトラノオ、イワツメクサ、クルマユリ、カワラナデシコ、ジャコウソウ等の花が今を盛りに咲き乱れていた。

B     鉾立峰の急坂は、丁度日ざしが強い頃だったため堪えた。炎天下の元これでもか、これでかと思いつつ足を進めなんとか峰に立つことができた。

C     杁差小屋に着くと、先客が居て雪渓の溶けた水は真っ黒飲めたものではない。沸騰する必要があると脅かされる。燃料は少ないし沸騰は無理である。しかたなく、雪渓をさらに下って清水を手に入れる事に成功した。水場は往復20分の距離であった。

D     杁差岳山頂からは、二王寺山、朝日連峰、飯豊連峰が望めようやく東北に残っていた最後の三百名山に終止符を打った。「アカショウビン」の野鳥のマークのある奥胎内ヒュッテのお風呂で疲れをとり帰途に着く。

石転沢を望む。ここから雪渓がはじまる。
雪渓を吹き渡る風は、ガスになり天然クーラ
である。
梅花皮小屋のテント場でかなり込み合っ
いた。
東北の人が多くどこから登っても7時間は
かかるスケールの大きい山である。

北股岳を望む。まだ残雪が残っている。
イイデリンドウ。飯豊山の固有種。
頼母木小屋の水場。サイフォンの原理で冷たい
水が引かれていた。
胎内市の管理で毎年春先は保守ガ必要との
こと。
杁差岳頂上
杁差小屋を山頂より望む。
10名くらい泊まっていた。
本館の左側は昔のトイレ。
その下に水場があるため早く頼母木小屋
のようなバイオトイレの建設が望まれる。
足の松根尾根登山口
急坂が多くて登り杁差小屋まで7時間はか
かる。
それでも地元の単独の中高年の男性が
もくもくと登っていた。