西別岳〜摩周岳、雄阿寒岳、黒岳、オプタテシケ山
【期 日】 2011年7月6日(水)〜15日(金) 9泊10日
【記録】
● 7月6日(水) 晴れ
羽田11:35=女満別13:15〜14:20=ウトロ民宿「酋長の家」16:30
水がほとばしるオシンコシンの滝とオロンコ岩見学。
● 7月7日(木) 晴れ時々曇り
ウトロ7:12=カムイワッカの滝8:20―硫黄山登山口8:45―595m10:00―736m10:43〜52―1040m雪渓12:40〜13:10(撤退)―新噴火口14:14〜37―硫黄山登山口15:40―カムイワッカの滝16:00〜1線6:40=ウトロ国設野営場18:00
知床公園線はカムイワッカの滝までマイカーで入ることができた。これも、7月一杯で8月になると知床五湖からシャトルバスを利用することになるので幸運のスタートである。カムイワッカの滝に斜里町のゲートがあり硫黄山登山まで行くために、届けを出した。林道を歩いても崩壊しそうな所はないし、届けを出す理由が分からなかった。真っ青なオホーツク海を背にしながら、登りだしたがなんせ日差しが強くて汗はダクダクで足取りが遅くなった。沢出合からしばらく行くと雪渓が出てきた。上から降りてくる登山者か゛どの人も「この上の雪渓に熊が休んでいるので気をつけるよう」と暖かい助言をいただいた。我々も雪渓に行くとまだ熊が雪渓の真ん中にやすんでいた。時間的にこれから頂上まで行くと帰りが遅くなるし、また熊もいるしここで撤退することにした。
沢出会いの雪渓上に熊がいるので退却 (中央部に熊がいます) |
知床林道からの羅臼岳 |
● 7月8日(金) 曇り
ウトロ国設野営場4:10=西別岳登山口7:30〜50―585m8:29〜9:25―リスケ山9:07〜22―西別岳9:48〜10:02―第一展望台分岐10:49〜11:00―摩周岳11:54〜12:10―第一展望台分岐12:48〜55―西別岳13:50〜14:00―西別岳登山口15:02〜10―阿寒キャンプ場17:00
霧の中笹原の斜面を登るとリスケ山につく。この周辺には、お花畑があり、エゾツツジ、チシマフウロが咲いていた。また西別岳からは、ヨツバシオガマの群れとボウフウ、チシマヒョウタンボクが我々を迎えてくれた。直線の平らな森の道がどこまでも続く。いいかげん厭きたころ第一展望台との分岐が出てきた。しばらく進むと急斜面があり我慢して登ると摩周岳についた。頂上は岩稜で崖の上であった。霧のため展望はなかったが紫のキクバクワガタが咲いていた。
西別岳山頂 | 摩周岳山頂のキクバクワガタ |
● 7月9日(土) 曇り時々晴れ
阿寒キャンプ場5:50=雄阿寒岳登山口6:05〜10―1合目6:49―580m 7:10〜17―2合目7:27―805m 8:13〜20―5合目9:19〜33―雄阿寒岳10:39〜11:10―5合目11:54〜12:00―雄阿寒岳登山口14:39=野中温泉15:30〜16:00=オンネトウ国設野営場16:30
5合目まできたら、全体の8割をクリアとの看板がでていた。まさしくそのとおりでここからは、平坦な道で歩きやすい。ミヤマハンショウズル、イワウメ、ミネズオウ、ハクサンシャクナゲ、イソツツジ、イワブクロの花が咲いていた。頂上からは、阿寒湖の向こうに剥げた雌阿寒だけが望める。3合目を下った低い窪地の洞窟から冷たい冷気が噴出しており疲れがとれる。下山後雌阿岳の登り口にある野中温泉で汗をながした。石鹸はないがそのまま湧き出しいてる温泉に手を加えてないくて安くお勧めである。
雄阿寒岳山頂を望む | 雄阿寒岳から阿寒湖と雌阿寒岳を望む |
● 7月10日(日) 曇り後雨
オンネトウ国設野営場8:10=塩別つるつる温泉10:30=ワッカ原生花園=塩別つるつる温泉17:05
サロマ湖にあるワッカ原生花園を見学。スズラン、ハマナス、ハマエンドウ、ヒオウギアヤメ、エゾスカシユリが咲いていた。
塩別つるつる温泉(0157-45-2225)は、今回で3回目の宿泊。温泉の泉質良し、海の幸を使った料理良し、値段6,500円で安いし、北海道ではピカ1の宿でお勧めである。
オンネトー | ワッカ原生花園 |
● 7月11日(月)曇り後雨
塩別つるつる温泉8:54=黒岳ロープウエイ乗り場10:20=黒岳5合目10:30〜40―7合目11:37〜46―8合目12:28〜36―黒岳13:24〜14:40―7合目15:50〜16:00―5合目16:32〜40―黒岳ロープウエイ乗り場16:50〜17:00―層雲峡キャンプ場17:30
黒岳5合目からリフトを使わず黒岳を目指して歩き出す。7合目からしばらく登ったところで雪渓が出てくるがアイゼンを使うまでもない。ウコンウツギ、エゾノハクサンイチゲ、チシマヒョウタンボク、クロユリ、マネキ岩をバックにしたチシマキンバイソウのお花畑が続く。頂上からは、残雪の大雪山がのびやかに広がっており、しばらく涼風に当たりながら景色を楽しんだ。
マネキ岩とチシマキンバイソウ | 黒岳山頂からののびのびさとした大雪山の残雪 |
● 7月12日(火)曇り
層雲峡キャンプ場9:00=あさひやま動物園=美瑛町ペンション「ジャガタラ」16:30
● 7月13日(水)曇り
美瑛町5:00=望岳台6:20―雲の平分岐7:22〜30―ポンピ沢9:20―美瑛岳分岐10:15―美瑛富士分岐11:38―美瑛富士避難小屋12:20〜40―ベベツ岳13:48〜53―オプタテシケ山15:08〜25―ベベツ岳16:37〜45―美瑛富士避難小屋17:41
十勝岳に登るツアーの団体と一緒に望岳台から霧の中を登り始める。雲の平分岐からは、ハイカーがいなくなり、しばらく進むとオプタテシケ山を今日ピストンで予定した高齢の男性に会った。先には、雪渓がりアイゼンも持ってきていないし、またガスのため道も分からないので引き返してきたとのこと。不安になりながらも先に進むと雪渓が残っていたがキックステップでアイゼンなしで通過できた。ポンピ沢を渡渉して300mくらい急坂を登ると美瑛岳分岐に出た。イワヒゲ、ミネズオウ、エゾノツガザクラが咲いていた。美瑛富士分岐をでてすぐ今まででは一番の大きい雪渓に出てきた。雪が緩んでいたためアイゼンなしで通過でき一安心。美瑛富士避難小屋は、まだ早いため我々が一番で好きなところの場所を確保する。雪渓の水が小屋の前の川にちょろちょろ流れていたのでそれも補給。明日は天気が崩れる予想とまだ時間もあるためオプタテシケ山に登ることを決心する。コースタイムよりは、短くてあっという間にヘベッ岳についた。チングルマの花園が広がり荒らされてない自然に出会うことができ感謝。いつまでもこのすばらしいお花畑がそのままであることを祈りながら1時間も進むと念願のオプタテシケ山に到着。しばらくすると霧の合間から下のほうに残雪の谷筋がみられ疲れを忘れさせてくれた。帰りは、行きに見えなかった美瑛富士を見ながら暗くならない前に避難小屋に到着。若者の単独者1名、旭日岳から縦走して来たという4名パーティが出迎えてくれた。
美瑛富士避難小屋 | 念願のオプタテシケ山 |
エゾノツガザクラの群落 | チングルマの群落 |
● 7月14日(木)雨
美瑛富士避難小屋5:55―美瑛富士分岐6:24―美瑛岳分岐7:45〜55―雲の平分岐9:51〜10:00―望岳台10:47=富良野 旅館ふる郷12:30
朝起きると、雨と風が吹いていたので美瑛岳は諦めもと来た道を戻ることにした。昨日緩んでいた大雪渓は、まだ朝のため凍っており慎重にアイゼンなしで渡りきった。雨がひっきりなしに降っておりザックと全身はずぶぬれの状況で早く登山口に出たかった。案じていた雨のポンピ沢の渡渉、水量は増えていたがなんとか対岸につく。昨日見えなかった十勝岳や美瑛岳を見ながら望岳台に到着した。
● 7月15日(金)曇り
富良野8:00=パッチワークの道=旭川空港11:30〜13:25=羽田空港15:10
【費用】航空券20,370+21670=42,140円
松田レンタカー(011-816-3400)43,050円
ガソリン約9,626円(走行距離約930KM)
民宿 酋長の家7,050円 塩別つるつる温泉(0157-45-2225)6,500円
ペンションジャガタラ7,800円 旅館ふる郷6,825円
ウトロ国設野営場 400円 オンネトウ国設野営場350円
層雲峡キャンプ場バンガロー 4000円/一棟 雌阿寒岳野中温泉 200円
黒岳ロープウェイ 1,850円(往復)