quiet dreams
1997年12月13日
先日、九州に住む安田知久さんから、連絡先をおしえてほしいというメールがあり、自宅の住所を書いて返答すると、サンプルCDを贈ってくれた。CDは”quiet dreams" :poissons d'avrilで今年、安田さんがキラキラレコードからだしたものだ。安田さんは九州大学の医師であり、「combined approach による測頭骨亜全摘出術」というちょっと素人にはわかりそうにない論文をかいている人だ。いっしょに送付してくれたパンフレットによると地元のラジオ局でフレンチ ポップスを紹介する番組をもっているとのことだ。
”quiet dreams"はいわゆるアンビエント系の音楽である。しかし、聞き流すことは難しい。特に2曲目の"soft moon"に心ひかれる。simpleな美しいメロディを繰返すピアノの音にシンバルのような音がからみ、ソプラノサックスが哀愁あるメロディを積み重ねる。そして、ストリングス。 Brian Enoの環境の音楽と異なり、Jazzをもまたベースにしているところが新しいといえる。そうして、何故か一種不安定な心理状態に陥いる。何か大事なものを喪失した感じ、とりかしのつかないことをしてしまったのではないかという気分になる。
失われた哀しくて静かな夢
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