抜け殻の歌 世界は私の形が白く切り取られた私の抜け殻 私は色の無い世界の抜け殻 私は私の場所にいない 私は私の場所の隣にいて 私は眺める 私のいない世界を眺める 世界は踊る 私の隣で踊る そして私は唄う 抜け殻から吹き出す唄 踊りが 唄を創る 唄は 踊りに響く ふと 聞いてみた 「唄は 痛くないかい」 世界は ただ踊った 不安は 足音が突き破った 踊る足音 リズムが聞こえる 踊る世界の 手が 足が その細胞が 全てが 混じりあう音の中に きらきらする 抜け殻に 音が満ちる