下記の書類は、山月が高校の頃、冬になると毎年のように出回っていたデマ文書です。
冒頭の発信者名から見ると私の母校で作られたものではありません。誰が考え出したのか分かりませんが、なんともいえないこのもっともらしい「指導」っぷりが、非常に笑わせてくれます。
「見たことあるよ〜」という方は、当HP掲示板か山月のメアドまでご一報ください。
共にニヤニヤしましょう。
犬ゾリ通学についての指導
鹿角市十和田
中学校犬ゾリ指導部
主任 佐藤信誠
寒さの厳しい今日この頃ですが、皆様には益々ご健勝のことと存じます。さて、本校では、冬季は犬ゾリ通学を許可しており、利用する生徒も多いのですが、中には決まりを守らない者もおり、地域の飼い犬の方々にも非常に迷惑をかけております。そこで、本校で定められている犬ゾリに関する決まりを挙げておきましたので、よく見直し、ご家庭内での指導よろしくお願い致します。
〜犬ゾリ通学に関する10カ条〜
1.犬ゾリの色は、黒・紺・茶のみとする。また、犬の首につける鈴は直径5センチ以内とし、犬への装飾は華美にならないようにする。
2.学校に到着したら、各クラス毎に犬ゾリ置場に犬をしっかりつなぎ、犬の盗難防止に努める。また、他人の犬に勝手に餌を与えたり、いじめたりしてはいけない。
3.犬の種類は秋田犬、樺太犬、柴犬などが望ましい。ブルドッグ・セントバーナード又プードルやポメラニアンなどの高級犬の使用は禁止する。
4.犬には毎日ブラッシングをして、清潔に保ち、学校内へノミが入らないよう気をつける。
5.犬ゾリでの速度は安全のため、時速35キロ以内とし、他の車、そりなどの迷惑にならないよう心がける。
6.犬のエサは、自分で持ってきたもの、又は購買で販売しているドッグフード(チキン味・ビーフ味 150グラム200円)のみとし、教室への犬の連れ込みは禁止する。
7.犬の鳴き声は「ワンワン」「キャンキャン」「クーンクーン」のみとし、「バウバウ」「ガルルル」などの恐ろしげなものは禁止する。
8.犬ゾリを持っていない者は、各地域毎のスクール犬ゾリ(JR・190円)を利用してもよい。(定期も可)
9.犬ゾリ通学者は犬ゾリ許可証と免許証を常に携帯し、求められたらいつでも見せられるようにする。
10.以上の決まりを守らない者は犬ゾリ没収の上、犬を保健所に引き取ってもらう。
ご家庭での指導、よろしくお願いいたします。
いかがでしたでしょうか?割と冒頭の『地域の飼い犬の方々』というくだりの時点で「おや?(笑)」と思わせますが、10カ条の前半なんかはありがちな髪を結うゴムの色やら靴下やらに関する校則に似ていかにももっともらしく、なんだか本当にこんな指導がまかり通っているような錯覚すら覚えてしまいます。ところが7条の犬の鳴き声に対する規定に至ってはデマ以外の何物でもない。爆笑させてくれます。こういうネタは大好きですね。
