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ある日、ふと窓から見た空が美しかった。
買ったばかりの12色の色鉛筆を
全部使って描き撮ろう。
そう思って、ノートの頁をちぎり取った。
夕日を飲み込んだ山は真っ暗に翳っていたが、
空を塗り終わったところで、手は止まってしまった。

景色は、星空へと変わっていた。

山月のはんこ