2010/8/20〜26、優斗は奄美大島に行ってきました。
二泊の予定で父親と出かけましたが、島にお友達ができて一人で滞在延長。
美しい島の景色を一週間満喫してきました。
(枠付きの写真は、クリックすると大きなサイズで開きます。)


8/20(一日目)

島と初対面
羽田からの直行便は早朝なので、初日からたっぷり観光できて便利です。
飛行機から見えてくる奄美大島はサンゴ礁の海に浮かんでいて実に美しい!
さあ楽しむぞ〜。
どーんと太平洋
早速レンタカーで、空港近くにあるあやまる岬に行ってみました。抜群の景観です。ちょっと潮が引き気味だったようで、岩礁が見えています。真っ青な海が実にきれいです。
記念写真一枚目
下にある公園に行って登って帰ってきたので、ちょっと疲れた優斗です。おなかもすいてきたし、次のスポットに出かけよう。
海の見えるカフェ
島で最初の食事となるランチは、県道82号線沿いにあるカフェ、カーサ夢紅さんでいただきました。
海の見えるカフェで、せっかくなので、テラス席に。
待ちきれない小学生一名
今日は少し支度に時間がかかると聞くと、早速席から眼前のビーチへ降りちゃいました。見事なサンゴ礁です。こんなにきれいなのにだれもいないのが不思議。
美味なり
父子ともスパゲティを注文。優斗のスペシャルには、大きなエビが3尾も入っていて、うまいうまいと大喜び。お父さんが頼んだカルボナーラオムレツも、強烈に美味しい。お店を経営するご夫妻は、アメリカで長年サンドイッチショップをやってこられたとか。御主人は陶芸家で、お店の食器も全部手作りだそうです。なんとも粋なお店です。
奄美パークへ
82号を空港方面に戻り、奄美パークに行きました。
今回の旅の目的の一つは、優斗の夏休みの宿題の自由研究で、島の自然や暮らしのことを調べることだったので、まずはお勉強に行ったというわけです。ここの展示ホールは、奄美の自然と暮らしの様子を実物大模型や映像で紹介していて、なかなか工夫されています。
しゃべる人形
瀬戸内町内にあった家屋を移築したという民家にはあがることもできました。縁側のおじいちゃんの人形はリアルなうえに、お話を聞かせてくれます。(奄美の言葉と標準語を切り替えられるのも面白い。)
舞い戻る
午後はどこかのビーチに行こう程度の行き当たりばったりの計画だったのですが、夢紅さんの前のビーチが美しかったので、舞い戻ってひと泳ぎしました。海水浴場ではありませんが、何せ誰もいないので、そこいらで着替えてしまって、ザブンです。
一人占め
この通り、誰もいません。まさにプライベートビーチです。気づいたら16時になってしまいました。夢紅さんのお店の水道を借りて足を洗ったりさせてもらい、出発です。
途中、八百屋さんでお土産用のマンゴーを買い、奄美市の中心地名瀬を抜けて、旅の目的地大和村国直まで行きました。
国直海岸
民宿に荷物を降ろして、早速海岸を見に行きましたが、日が傾いてます。人もいなくて今日は見るだけかなと思ったら、「6時になったので小中学生は帰りましょう。」の放送が流れてから、え〜!?集落の子どもがどんどん海に出てきます。大人も出てきたので聞くと、日中暑いから、夕方遊ぶのだそうです。国直海岸は真正面に日が沈むので日の入り時刻まで明るく、岬に日が沈む他の海岸より長く遊べるというわけです。
サンセットビーチ(1)
夕日がきれいです。これで7時半。泳いでいる一名は優斗で、またも海を独占しています。
サンセットビーチ(2)
月末のひらとみ祭りの船漕ぎ競争に備えて、高校生のお姉さんたちが練習に来ました。
御馳走です
今晩からお世話になる民宿中村荘です。食事は女将さんの手作りで、目の前の海の幸満載です。この日もウニ丼やサザエ、魚(名前忘れた)の煮つけなどが、次々に運ばれ、親子で満腹でした。

8/21(二日目)

ウミガメの赤ちゃんを保護!
朝ごはんのあと、散歩しようと外に出たら、民宿の前の道をウミガメの赤ちゃんがよちよち歩いているのを発見!
今年はウミガメの産卵ラッシュで、国直海岸にもたくさん上陸しているようなのですが、生まれた赤ちゃんがはぐれ、どうやら集落の灯りを目指して逆行してしまい、迷い込んだみたいです。
海岸で離します!
砂浜で逃がしてやったのですが、しばし固まって動きません。
意を決して...。
やがてよちよちと自分の力で海に向かって歩き出しました。
大海原へ。
そして沖の方に泳いで行ってしまいました。魚や鳥に見つかるなよ〜。長生きしてまたこの海岸に戻ってきて産卵してほしいものです。
マングローブパーク
今日は父親のほうが行きたかった、マングローブ原生林に出かけました。マングローブとは熱帯・亜熱帯の河口の湿地帯や沿岸部の干潟に生育し、潮汐によってある時間冠水される湿地に生育する樹木群の総称であり、マングローブ林は多数の植物により構成されています。ここ住用町のマングローブ林は沖縄県西表島に次ぐ、日本二番目の規模で、貴重な動植物が多く生息しています。
見学にうってつけのマングローブパークを訪ねます。
カヌーに乗る
マングローブ林では動力付きの乗り物が禁じられているので、カヌーで探検します。これを楽しみにしていました。

乗る前に操縦法のレッスンを受けます。簡単そうですが、優斗は父と二人乗りを選びました。
悠然と漕ぎ出す
慣れると操縦しやすく、楽しいです。安定していて怖さはまったくありません。今日は潮が引き気味で、大気中に出ている特徴的な根などを船からじっくり見れました。
また来よう
ガイドさんが写真を撮ってくれました。一時間、ガイド、保険付きで1500円、これはお得です。
展望台が閉鎖されていて、原生林の大パノラマを見れなかったことだけが心残り。また行きたいです。
寄り道(1)
名瀬の町でお土産を少々ゲットしてから帰ります。国直までは海沿いの県道79号線の一本道ですが、途中景色のよいところがしばしば現れます。クルマをとめて写真撮影。
寄り道(2)
さらに、別の場所。この浜も無人でした...。
ただいま
国直海岸に帰ってきました。明るい日中の景色も素晴らしい。今日は日中からここで泳ぎます。
お友達現る
地元のヨウ君がやってきました。四年生で、優斗と同級です。早速一緒に遊び始めました。
さすが地元の子
海へのなじみ方が違います。銛を持ってきて、魚を狙っています。優斗も泳ぐのはまずまずですが、シュノーケリングや潜水はイマイチで、教わってました。(滞在中だいぶうまくなったようです。)
うわっ、何これ?ガンガゼっていうウニの仲間だそうです。長いとげに毒があるとか。
こっちは美味しいよ。
こちらはシラヒゲウニ。浅い所にもたくさんいて簡単に獲れます。無許可の人が持って帰ると密漁になってしまうので、観察して逃がしました。
昨日のウニ丼、美味しかったな。
こんなのまで...。
地元の人にとれたてのマダコをいただきました。今晩のおかずにタコ刺追加です!
仲良し3人組になりました。
同じく地元の3年生のユウハ君も加わって、3人組になって遊んでます。夕日がきれいになってきましたが、まだまだ遊べることは昨日学んでます。
虹が出てます。
背後は山ですが、山の方でにわか雨があったようで、ダイナミックに虹が出ています。
今日も。
今日も夕日が美しい国直海岸です。そして連日日が沈むまで遊んでいる優斗。今日は3人組なので、一層楽しそうです。
それにしても本当に穏やかな海です。波もほとんどなくて、プールのようです。
花火大会。
日中名瀬の町で花火を買っておきました。夕食後、海岸でヨウ君たちと始めると、どこからともなく地元の小中学生が現れます。みんなで楽しく遊べました。
見上げれば満天の星空で、夜まで楽しい奄美です。

8/22(三日目)

早起き。
六時半。前日地元のラジオ体操に参加したので、今日も早起きしました。今日は日曜日なので無しだそうで、海岸線の散歩をしました。
野生生物保護センター
村内にある奄美野生生物保護センターに出かけました。ここは、奄美諸島に生息するオオトラツグミやアマミノクロウサギなどの希少な野生動物、原生林に生きる奄美固有の生態系について紹介している国の施設で、模型や描写画などを通じて詳しく学べます。自由研究にピッタリ。
係りの人の話しを聞きながら、アマミノクロウサギのはく製に触らせてもらってます。
アマミノクロウサギ
世界で鹿児島県・奄美大島と徳之島だけに生息し、絶滅の危機に瀕している国の特別天然記念物です。
かつて奄美大島のほぼ全域に生息していたのに、1960年代から森の伐採が進み、ハブ対策として持ち込まれたマングースに食べられるようになった結果、生息数が激減してしまったそうです。 また車にはねられたり、野生化した犬猫に襲われる事故も問題とか。すべて人間のせいですね。優斗、神妙に学んでいました。
リュウキュウアカショウビン
南西諸島にしかいない鳥です。真っ赤なくちばしがきれいです。実物には会えませんでしたが、毎朝、森の方からこの鳥の鳴き声が聞こえてきて目覚めました。
「キョロロロロロロ〜」と、とてもいい声です。
調べ物をする少年
ここの資料はとても充実していて、大量の図鑑や、パソコン、大画面シアターなどあり、たっぷり調べ物ができました。係の人にたくさんのパンフレットをもらって帰りました。
マテリアの滝
風光明媚な79号線をドライブしました。途中「マテリアの滝」の看板を見て、山の方に入って行きました。山道を行くこと、30分ほどで、到着。滝そのものは小さいものでしたが、周りの植物が亜熱帯のものなので、関東地方で見るものとは異なる趣がありました。
このトンボ?
滝の近くに、羽が黒い、見たことのないトンボが飛んでいます。帰ってから調べると、リュウキュウハグロトンボと分かりました。希少種です。水がきれいだから住んでいたのですね。
また発見!
これまた美しい、イトトンボのようなトンボが。これはリュウキュウルリモントンボみたいです。今回の旅ではこのほか、イシカワガエル、ツマベニチョウなど、ずいぶんと希少種を見ました。後日優斗は、ヨウ君と出かけた裏山で、キノボリトカゲ(絶滅危惧種)を見たそうです。
この眺め
昼食を食べて、民宿に戻り、お父さんは帰り支度。優斗は松戸の友達に絵葉書を書きました。
写真は民宿中村荘の部屋からの眺めです。ビーチまで50m。水着に着替えて手ぶらで出かけられるのが魅力です。
今日も泳ぐぞ
ユウハ君を誘って、今日も泳ぎに行く優斗です。まったく飽きることがないようです。この暮らしが気に入ったようで、「一人で残る。」と決めたので、もう2泊ほど中村荘でお世話してもらうことにしました。
熱帯魚
お父さんも奄美の海の見納めにひと泳ぎ。シュノーケル付けて海の中をのぞきますと、熱帯魚がたくさんいますね。きれいです。あかわらずウニもたくさんいます。
今回の旅では、(お母さんに内緒で)密かに購入しておいた防水防塵のデジタルカメラ、OLYMPUS μTOUGH-6020が大活躍でした。
お世話になった中村荘
民宿ですが、限りなく民家に近い中村荘。人柄のよいおかみさんのおかげで快適でした。一泊二食、なんと洗濯もついて(長期滞在者にはポイント高い!)で5000円の破格値。どうやらこの後の優斗は昼ごはんも宿でいただいていたようで、ほんとにお世話になりました。優斗はまたここに泊まりたいのだそうです。
では、父は一足お先に帰ります。(もうしばらく滞在してみたいですが、仕事もあるし...。)

8/22〜26(三日目〜七日目)

漁港
国直の漁港です。ここにウミガメが来ると言うので、ヨウ君と毎日のように通いました。
22日は大きなシーラを漁師さんにわけてもらい、昼ごはんにお刺身で食べました。
ついに遭遇
25日、ついにウミガメと遭遇。アオウミガメみたいです。漁船の周りを悠然と泳いでいます。優斗のカメラにばっちりとおさまってくれました。
ツノダシ
ウミガメだけでなく、エンゼルフィッシュのような魚も泳いでいました。
毎日楽しい
島のお友達と毎日楽しく遊んでました。今日は大きなカニを捕まえたみたいですね。月曜の夜に二度目の延長を要求する電話を入れてきましたので、結局26日木曜日の便で戻らせることにしました。
お見送り
いよいよ松戸に帰ります。ヨウ君と弟のアサギ君(3歳)が奄美空港まで見送りに来てくれました。御両親からは、夜光貝のブローチなど、めずらしいお土産をいただきました。いちばんすごかったのはお父さんが自分で仕留めたハブの皮でした。
また会いたいね。
羽田に到着
帰りは一人だけど、飛行機は電車より簡単です。直行便だし...。問題は巨大な羽田空港ですが、JALのキッズおでかけサポートをお願いすると、JALのスタッフが待ち合わせ場所まで送り届けてくれるので安心です。
翌日からどっさり持って帰ってきた資料をもとに、自由研究を仕上げ、9/1の新学期に自慢げに学校に持って行きました。

(おしまい)

行ったところを示した地図はこちらです。


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