1月4日(木)

2018年の登山始めに西穂高岳へ出かけてきました。

とはいえ、年始からの寒波で予定の西穂へ行くか、もっと天気の良さそうな南の方面へ計画変更をするか、と元旦から気象データとにらめっこの毎日でした。
最終的には「なんとか西穂を狙えそうだ!」と決行したのですが・・・

初日は予想通りの吹雪
しかもロープウェイは
強風のために運休

初日(3日)の午前中は風が強く運休する可能性もあるとは思っていましたが、実際に運休されると焦っちゃいましたね。「やっぱり南へ行くべきだったか!!」とかなり心の中の葛藤がありました。

平湯バスターミナルで昼食休憩兼様子見ということで約1時間半の待機。
午後1時になって、ロープウェイへ電話で問い合わせをすると「13:45から運転再開します」とのことで、喜び勇んで新穂高へ向かいました。
これでなんとか第1関門突破して、この日は西穂山荘へ。

とは言え、二日目の予報も決して良いものではなく、
また、昨日は猛吹雪で上へ向かった人はゼロ。
そして今日も山頂へ向かう人は誰もいない中、ラッセルを強いられ、トレースも消え去った中で果たして山頂まで辿りつけるのやら…

不安だけはいっぱいの出発となりました
小屋を出て、丸山へ登ると、強風に雲が流されて山頂方面が見渡せました。

低温と強風に舞い上がる雪煙が実に寒々しい光景ではありましたが、目的地が見えると俄然ヤル気が湧いてくるのが本能というものですよね。
独標を過ぎ、
西穂のギザギザの稜線に差し掛かると、あとはもう楽しいだけです♪

こちらの方は体力もあるし、岩場が好きだし、この環境下でも寒いとか風が強いとか弱音を吐かない(感じない?)ので、あとはテンション上がっていくだけです。



そりゃ、多少寒くても、風が強くても、
こんな雪と岩だけの景色の中を歩けるんだもの、楽しくないわけがないですよね。



と言うわけで、山荘から3時間(夏のコースタイム)かからずに山頂に到着。
強い寒気で山全体が薄いガスに覆われる中、強風で雲の吹き飛ばされたジャンダルムだけが姿を現すなんとも神々しい光景が山頂で待っててくれました。

正月早々充実度満点の登山が楽しめて感謝の言葉しかありません。



あとは気を付けて、再び雲の中へと下りて行くだけ。

西穂山荘へ戻ってラーメンを頂くころにはまた雪が降り始めており、今日は日帰りでたくさんの人が山荘や独標まで登りにきていましたが、山頂であんな素晴らしい光景が広がっていたのは我々二人だけの秘密です(笑)