今日は社長の穂苅と岳沢の様子を見に行ってきました。 新緑にはまだちょっと早かったのですが、 6月頃になって新緑が残雪に映えるようになるときれいな場所でしょうね。
朝のうちは良い天気だったのですが、昼前から急に天候は悪化。 強い風が吹き荒れ、雪やアラレが降り始めたので早々に下山。 上高地で昼食を食べた後、今日の第2部「中山古道」へ。 ![]() 「中山古道」とは常念乗越から一ノ俣を少し下って中山峠へ登り返し、二ノ俣を下って槍沢へ入り、槍ヶ岳へ向かうもっとも古い槍ヶ岳へのルートです。 その後は喜作新道(表銀座〜東鎌尾根)が開設され、昭和に入って上高地への自動車道が開通すると完全に忘れ去られてしまった登山道です。 数年前からこの古道を復活させようという話はあったのですが、この話に常念小屋も乗り気になってきたので徐々に具体化しつつある事業です。 僕は槍沢で働いていた頃はこのあたりは遊びまわっていたので、今日は二ノ俣谷と中山沢の出合い(上の写真)まで穂苅を案内しにいった次第です。 この出合いは古い文献によれば「二ノ俣の池」があったらしい。 きっと西岳側からの崩落で堰止湖が出来ていたんでしょうね。 今はその池跡も完全に埋め尽くされ、狭隘な谷の中にかかわらず 気持ちのいい盆地状の地形が広がっています。 僕のおすすめは中山峠から寄り道して登る中山山頂。 眺めは本当に最高です、ぐるりと360度山に囲まれた別天地とも言える場所。 眼下の上高地の盆地を見下ろし、反時計回りに蝶ヶ岳、常念岳、大天井岳、西岳、 そして槍〜穂高の山並み・・・ 二ノ俣側から行くのは少し骨が折れますが、常念側からなら現状でも割と楽に行けるのではないかな。(注:この「楽」という表現には個人差があります)
今回の下見で「道」として再開するにはハードルの高い問題もたくさんありました。 (バリエーションルートを割り切ればとっても楽しいんだけど) 今後どのように&どの程度整備するのかは穂苅の考え方次第ですが、 ちょっと楽しみにしていたいと思います。 (おそらく「槍ヶ岳山荘の“あるじの視線”」でなんらかのアナウンスがあるかと思います) |