2001
6.23~28 弟結婚式~東北温泉はしご旅
Day 1 6.23
 弟の結婚式のため千葉へ。その後東北の温泉をまわる予定。ネット友達、衣織さんの弟さんも明日結婚式という奇遇。

Day 2 6.24
 千葉のホテルにて弟の結婚式。色々あったが無事終了。兄弟を持つ誰もが経験することだろうが不思議な感じ。
 21:00より友達のカワダと待ち合わせし、東北温泉地獄ツアーに出発。ゆっくり湯につかって疲れを癒すのではなく、Stop & Goで温泉をコレクションし、ぐったりと疲れる温泉旅。

Day 3 6.25
 千葉より高速に乗り那須の高雄温泉へ。ここは去年10月、やはりカワダと訪れた評価五つ星の温泉。0:00をまわっているというのにかなりの人出。モラルのない若いグループが酔って騒いでいる。最近の社会情勢同様どこもひどい。温泉そのものは相変わらず素晴らしかった。
 那須をあとにし、一般道で福島二本松に向かった。お馴染みの旅人ネモト君に会うためだ。3:00をまわっていたにもかかわらず変わらない笑顔を見せてくれた。自慢のひげを剃り、SkylineR33GTSに乗る新たな一面も見せてくれた。1時間半ほど話しこんでいると、いつしか外は明るくなっていた。
 二本松より再び高速に乗り、山形道寒河江を目指すが、いきなり微動だにしない渋滞。路側帯を何台ものパトカーやレッカー車が走りぬけていく。1時間少し待ったところにやっと動き始めた。現場を見てびっくり。ほんの200~300m先で4台を巻きこむ大事故。大雨でかなり視界が悪かったので、もしかしたら自分も巻き込まれていたかもしれない。
 高速を降りて北上したどり着いたのが山形、戸沢村、今神温泉。ここは湯治専門宿で、一日三回念仏を唱えながら入るという驚きの温泉。ダートの入口から嫌な予感のする看板が続く。
「一見さん、一泊二泊お断り。七泊以上から」
 逆に面白そう。降り続く大雨もいっそう期待感を高める。異様な鳥居が現れた。入口に頑丈なゲート、その横には人を寄せ付けないにガチガチの有刺鉄線。すぐそばの看板には無断立入りは法により罰すと。
「ここまでだ。」
 かつて雪で断念し、10年後に制覇した那須三斗小屋のように新たな目標が出来た。いつか七泊してやる。かなりがっかりしているカワダと今度は肘折温泉へ。昔肘を折った人がここで治したというそのままの名前の温泉。200円で入った湯船は、共同浴場らしい共同浴場だった。
 尾花沢に戻り、R347で銀山温泉に向かう。空は変わらずどしゃ降りだったが、町並みに風情があった。温泉はまあまあ。
 R457で古川をかわし、大和町(たいわちょう)から高速。仙台を抜け今日の宿、鎌先温泉に到着。古い木造の宿構えが素晴らしい。一度宿に入ったってしまったのが失敗だった。19:00過ぎ街に出ると、ほとんどのお店が閉まっている。名物の温麺(うーめん)とは一体なんだ。店を探しまくるがすべて閉店していた。いつか絶対。素泊まり湯治部を取ったので結局コンビニ弁当。味気ない。そういえば事故渋滞でうとうとしたくらいでずっと寝てない。

Day 4 6.26
 鎌先温泉を後にして近くの小原温泉へ。荒れた道を歩いてたどり着いたのが「かもしかの湯」。秘湯色満点だ。続いてR113を小国温泉。このあたりの川はもう日本海にに流れていく。訪ねた宿は新築され、カワダが持っている古い温泉ガイドブックの面影はない。最近こういう温泉が多くなった。古き良き純木造建築がどんどん減っていく。廃墟となり放置されている旧館を悲しみつつ、次の目的地飯豊(いいで)温泉へ向かった。ここは登山基地で、他の客は明らかに登山者。もう新潟県に近い。驚いたのが積雪。昨日肘折から寒河江に抜ける道が通れないと聞いたとき半信半疑だったが、これで納得した。谷という谷に雪渓が残っている。少し戻り今日の宿「泡の湯温泉」。しかしここも3~4年前に改装され新しくなっていた。温泉宿の改装は、求めるものがなくなっていくということに等しい。大浴場もタイル張り。ガッカリしたのはカワダも同じだった。今回はしっかりと二食付き。久しぶりのまともな食事に満足。昼間の晴天どこかへ去り。再び大雨になった。

Day 5 6.27
 やはり天気が悪い。最後に飯豊町の広河原温泉によって帰る。途中やたらワラビとりの車に遭遇。広河原温泉は、久々に五つ星温泉となった。丸い湯船中央に、なんと、間欠泉が噴出しているのだ。(間欠泉とは、地下の温泉が一定の圧力に達したとき地上に噴出するもので、有名なのが別府竜巻地獄や秋田吹上温泉。)時間とともに4~5mの高さまで吹きあがる温泉は圧巻。雪のため車が入れず、歩きが必要となったことが秘湯色を高めた。崖崩れも数箇所あり。
 天候はさらに悪化するが、これで予定は全部終了。福島飯坂インターより高速に乗ると、走り出してすぐ晴れてきた。広河原での大雨は何だったのか。カワダの自宅前、次の再会を約束し別れる。そのまま板橋のクロダ宅にやっかいになる。

Day 6 6.28
 暑い東京をから帰広。東京より涼しい。