最期の瞬間(とき)2002/12/18

興覚寺檀信徒Iさん。
そのお方は「大病の宣告」を受けられて後、自分の肉体がやがて滅することに、
ご自身の波瀾万丈の人生の最期をきちっと準備されました。
戦時中は海軍航空隊に所属、戦火に命をさらされながらも生き延び、
戦後、ある会社を起こされた方で、日々のお題目修行を欠かさず、
戦没者の慰霊と、信仰の毎日を送られた方であります。

Iさんは葬儀について、信仰の道場「興覚寺」の本堂から送ってほしい、
お戒名を生きているうちに住職に頂かれ(本来そうあるもの)、
無謀な延命治療はせず、痛みを和らげる治療に専念。
動けるうちに写真館で表情豊かな遺影をとられ、旅立っていかれたのです。

私に教えて下さいました。
常に先を見るその姿勢は、会社を発展させる基本と。
また命とは大風内の一灯の様に儚(はかな)い。一瞬一瞬を大切に。とも。

人は誰しも最期を向かえます。
にこやかな表情の遺影から
「みんなありがとう」
の声が聞こえました。